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ランジェリーのベストな洗濯方法って結局なに? 6000人以上の下着悩みに答えてきたプロが教えます

お気に入りのランジェリーを購入したけど、どう取り扱ったらいいの? 正しい洗濯方法は? おすすめの洗剤は? などご質問をいただくことが多いです。今日はそんな疑問にお答えしながら、無理せず大切なランジェリーを洗濯する方法をご紹介します。

ランジェリーのベストな洗濯方法って結局なに? 6000人以上の下着悩みに答えてきたプロが教えます

“ランジェリーは洗濯機洗いではなく、手洗いしましょう”と聞くけれど……。

「洗濯機で洗っても大丈夫でした(特に生地が傷んだり、ワイヤーが歪んだりという状態にはならない)なぜ、手洗いしないといけないの?」

「わかってはいるけど、忙しくて、手洗いするのが難しい……」

今まで6000人以上のお客様と接してきて、こんな風なご相談をいただくことが多々ありました。

各メーカー、商品ごとに推奨する洗濯方法・洗剤があるのでお持ちのランジェリーの洗濯方法についてのベストを知りたい方は洗濯絵表示を見ていただければと思います。ただ、いつもベストな洗濯方法を生活の中で実践していくのは難しい方もいらっしゃるかと思います。ですので今回は、私がいつもお客様にお伝えしている無理をせずに毎日続けられる、自分にあったランジェリーの洗濯の仕方についてお伝えします。

■なぜ、ランジェリーは手洗いしなきゃいなの?

ランジェリーは、繊細な素材を使用しているものが多くあります。ですので、長時間の洗濯や他の洗濯物と絡まることにより、生地を傷めてしまったり、ブラジャーは洗濯機の遠心力で、ワイヤーが歪んでしまう恐れがあります。

そのため、弱い力・短時間で洗濯を終えられる手洗いが推奨されています。

■ベストな洗濯方法とは?

1.ランジェリーに目に見える汚れ(ショーツの経血など)がついている場合は、先に汚れを落とします。

2.30度以下のぬるま湯に中性洗剤を入れよく溶かします。
POINT:ランジェリーに付いている汚れは皮脂や汗のため、冷水よりはぬるま湯の方が汚れは落ちやすいです。

3.洗剤が溶けたぬるま湯の中にランジェリーを浸し、軽くふり洗い・押し洗いをします。
POINT:ねじり洗いや、もみ洗いは生地を傷める原因となりますのでランジェリー洗濯時にはおすすめしません。

4.すすぎは、洗剤が入ったぬるま湯を捨て、洗いのときと同じように軽くふり洗いをします。
2回を目安に泡がきれるまで行ってください。

5.脱水は、ランジェリーをタオルで挟み、干したときに水が垂れない程度に水分を切ります。

タオルドライが面倒……! という方におすすめしているのが丈夫な洗濯ネットに入れて20秒洗濯機で脱水すること。短く感じるかもしれませんが、これで十分水気は切れます。これ以上脱水しても同じなので、ぜひ短時間(20秒)脱水をおすすめします。

6.干すときは、伸びない部分を洗濯バサミで留めて、左右対称の状態で、風通しの良い日陰に干します。
洗濯バサミの跡がつきやすいランジェリーの場合は、ふたつ折り(左右対称)にしてハンガーなどのバーにかけて干すことをおすすめします。

※洗剤によっては、浸けおき洗いを推奨していたり、すすぎ不要の洗剤もあったりしますので、ご使用になる洗剤の使用方法を優先して洗濯されることをおすすめします。

■ランジェリーを長持ちさせるために、知ってほしい3つのポイント

POINT1:汚れを放置しない

ランジェリーの洗濯において最も大切なのは、皮脂や汗を素早く落とすことです。皮脂や汗が付着したままにしておくと、生地が傷む原因になります。
1日着用したランジェリーは、その日のうちに洗う。数日分、まとめて洗濯派の方もお気に入りのランジェリーはなるべく早めに洗うようにすると、よい状態が長続きします。

POINT2:水に浸かっている時間は5分程度に

水に浸かっている時間(濡れている時間)が長いと生地が傷む原因になります。短時間で洗濯を済ませ、乾かしましょう。

POINT3:ライフスタイルにあわせて洗濯方法を選ぶ

洗濯機で洗うことや、まとめ洗いは悪ではありません。ライフスタイルにあった洗濯方法を選びお助けアイテムで快適なランジェリーライフを。

お助けアイテム1
すぐにお洗濯できない方は、いつものお洗濯にこちらをプラス。経血などの汚れを分解してくれる洗剤「MATINA / 女性のための洗濯洗剤 100ml」。蓄積した古い汚れにも効果的。筆者も試してみましたが、時間が経った経血もすぐに落ちました。

MATINA / 経血用 Laundry Liquid(100ml)

お助けアイテム2
下着ランドリーバック。ブラジャーを洗濯機で洗いたい、脱水は洗濯機派の方におすすめ。厚みのある本体と、側面にパネル内蔵でブラジャーの変形リスクを軽減。筆者も使用しているランジェリーネットのひとつです。

洗濯ネット ブラジャー ランドリーネット

実は、私も過去にたった一度の洗濯で、シルクのスリップの生地がごわついてしまったり、数回の洗濯でブラジャーのワイヤーが歪んだり、色が褪せてしまったことがあります。

お客様からも、「日向に干したら色が変わってしまった(黒がグレーのような色に)」「他の洗濯物から、色が移ってしまった」など、洗濯時の不注意で、大切なランジェリーが着けられない(着けたくない)状態になってしまうことがあります。

これを読んでくださっている皆さまにはこのような悲しい事態が起こらないよう、適切な洗濯方法を知っていただき、まずは無理なくご自身のできる範囲で、毎日のランジェリーのお洗濯にお役立てていただけたらうれしいです。

そして、お気に入りのランジェリーに出会ったら、そのランジェリーだけでも適切な方法で洗濯していただくと、長く美しく快適に着られる状態が続きますよ。

ランジェリー

ランジェリーの洗濯は毎日のことですし、洋服と違って、お気に入りは洗濯のプロ(クリーニング屋さん)に頼む! が基本的にはできないものなので、毎日無理なく実践できる方法をこの記事を参考にを見つけてみてくださいね。皆さまの参考になれば幸いです。

中根 菜穂子

ランジェリースタイリスト 日本ランジェリースタイリスト協会 代表理事 雑誌やウェブメディアを中心に下着企画の監修・スタイリングを行うほか、‘ランジェリーを学ぶ・楽しむ・仕事にする’をテーマとしたスクール「ランジェリー...

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