大公開！ヤバい男のLINE【禁断の大人LINEファイル】

エリ（29歳）がパーティ好きの友人に誘われて行ったのは、芝浦のタワーマンションで頻繁に行われている「交流会」という名の出会いの場だった。

雰囲気に馴染めなかったエリがバーカウンターでひとり飲んでいると、話しかけてきたのは小太りの高田さん（推定42歳・自称会社経営）。流れでLINEを交換、次の日、高田さんから食事の誘いがあった。霜降り肉に一瞬興奮するも、「じゃーーーん！」という効果音にドン引いたエリは、既読スルーした。

後日、友人から教えてもらったのは、高田さんはA５ランクで女性を誘うことで知られた「ファーストミート」男だったということ。肉を食べた後、必ず「ほら、妊婦みたいでしょ」とお腹を触らせてくるのだ。エリは言う。ヤバい男の最初の食事の誘いは、肉か寿司（写真付き）だと。

■Case２諦め早すぎ男

どこかで聞いた。「彼と付き合うためには、彼にとって最高に都合のいい女になりなさい」というフレーズ。

「徹底的に都合のいい女になれば、彼が振り向いてくれるかもしれない」そう信じていたマリア（32歳）は、いつも突然誘ってくる年下の彼（29歳・職業不詳）の誘いは絶対に断らなかった。

でも彼から久しぶりに誘われたこの日、残念なことに、どうしても抜けられない会食中だった。それでもどこかで期待していた。「彼がもしかしたら、終わるのを待っていてくれるかもしれない」と。

ところが、１分後に届いたのは「いつ終わる？待ってる」じゃなく、「んじゃ、また誘うわ」という絶望的なLINEだった。「21時には終わる！」と返信するも、その後、彼からLINEはない。別の子を誘っているのだ。

■Case３みんなでテニス男

ティンダーで出会ったヨウ（自称33歳・自称医者）の肩書は完璧だった。医者・33歳・年収1000万越え。そしてイケメン。

ひとつ気になることがあるとすれば、医者なのに、あまりにもメッセージの返信が早すぎることだ。

「マッチングアプリ上で出会った人とは、やりとりを重ねて、１度お茶をしてからLINEを交換する」と決めていたミカ（28歳）だが、彼のコミュニケーション能力の高さに惹かれ、早々にLINEを交換した。

彼からの最初の誘いは、ミカの好きなスポーツ「テニス」だった。でも、どうやらふたりっきりではないらしい。最初から「尊敬する友人」を連れてくるという。疑問に思いつつも、その日、ミカは代々木公園に行った。彼は写真のままのイケメンで、ミカの胸は高鳴った。

彼はミカを見るなり、白い歯を見せて言った。

「今の人生に満足してる？」

……ネットワークビジネスの勧誘だった。

■Case４「ごめん寝てた」男

アヤノ（29歳）の好きな彼は、LINEを送っても、いつも２〜３日後に返信が来る。しかも「もうコイツいいや」と思い始めたタイミングで。

「ごめん寝てた」と送ってくるけれど、70時間もぶっ続けで寝る人間の話を、聞いたことがない。ある日は「入院」、ある日は「スマホ水没」、ある日は「指の筋肉痛」と、あらゆる言い訳を使ってくる彼（しかもアヤノが信じていると思っている）だが、裏垢で彼のストーリーを監視しているアヤノは知っている。昨日、他の誰かとバーに行っていたことを。

ただ、アヤノは彼を憎めない。寂しいと思ったタイミングでLINEをくれるから。

■Case５俺wiki男

女性は運命を信じがちだ。ヒロミ（28歳）のもとに、合コンした人から誕生日LINEが届いた。彼と私は誕生日がちょうど１カ月違いだという。

ヒロミは彼に聞いた。「１回しか会ってないのに、なぜ私の誕生日知ってるの？」。ヒロミはちょっと嬉しかった。彼のことを気に入っていたのだ。なぜ知っているのかと問うと、wikiで調べたという返信。

エリは内心ドキッとした。「もしかして誰かが私のWikipediaを作ったのかもしれない。そうだとしたら個人情報流出……？」。ドキドキしながら自分の名前を検索した。

でも、なかった。そのことを指摘したあとの返信が、まさかの「俺wiki」。

後日、彼が誕生日LINEをしていたのは私だけではないことが発覚した。幹事のFacebookから合コンにいた女性全員の誕生日を特定、４人全員が誕生日に彼からLINEを受け取っていたという。彼にとって、誕生日LINEはただの“社交辞令”なのだ。

■本日の格言

ヒロミは言った。

「教えてないのに誕生日知ってる言われたらさ、運命なんじゃないかって一瞬思った。でもLINEの文面を冷静に見たら、ヤバさってちゃんと文面に表れてるんだよね」