別れを食い止めた! 破局回避LINE【禁断の大人LINEファイル】
連載【禁断の大人LINEファイル】。恋愛ライター・毒島サチコが、取材を通してアーカイブし続けてきた禁断の大人LINEを大公開。別れを切り出されたけど、別れたくない! 別れたけど、すぐに復縁したい……! ギリギリで別れを食い止めたLINEとは!?
■Case1 終電前の荷物
ヒロミ(32歳)が彼から別れを切り出された次の日。
落ち込んでいないフリをして「家にある荷物取りに行くね!」と彼にLINE。
荷物を取りに行く前に、女友だちと「失恋パーティー」をして、酔った勢いで彼の住む吉祥寺の部屋へ。時間は終電ギリギリ。彼のマンションに着くと、早々に荷物をまとめ「今日は泊まってく……?」という彼を「いいよ、気にしないで」と振り払って駅にダッシュ。
女友だちの忠告は正しかった。
「全然落ち込んでないフリをして、“ありがとう。大好きだったよ”って言って別れるんだよ」
その後、復縁した。
■Case2 思い出の招待券
サキ(29歳)は、付き合って1年になる結婚願望のない彼との関係に悩んでいた。
彼に「このまま付き合っててもズルズル結婚せずに過ぎるなら別れたい」と話した次の日。彼から届いたLINEには懐かしい画像が。付き合いたてのとき、箱根旅行で行った思い出の美術館の招待券だった。
「良かったらもう一回行かない……?」
これを最後にしようと、箱根へ。
それは、彼が企画した「1年前と同じ場所を巡る旅行」だった。「こんな俺だけど、これからも一緒にいたい」
……もう少し彼を信じてみようと思った。
■Case3 あえての既読スルー
別れの予兆はあった。数週間前から、彼の様子がおかしいのは気付いていたし、そもそも彼は私のことが好きで付き合ったわけではないと思う。私が大好きで「付き合ってもらっていた」そんな恋愛だった。
彼から「別れたい」と告げられたときも「あぁ、やっぱり」と思ったけれど、ここで「別れたくない!」「嫌だよ……!」と引き止めても彼の心はもう離れているのは分かっていたし、そんなLINEを打つ気力すらなかった。
そのまま1週間放置。彼からくるLINEはいつも即レスだったので、こんなに返信しなかったのは初めてだ。
すると彼のほうから「大丈夫?」とLINEが。「一度会わない?」と伝え、2週間後に彼と食事に。
冷却期間は大事だった。彼は言った。
「絶対くると思っていたLINEがこなかったら、寂しいと感じた」
■Case4 本気のプレゼント
最近仕事が忙しいと、なかなか会ってくれない彼にしびれを切らしたミキ(30歳)が彼に別れを告げた次の日、LINEが届いた。
「実は、来月のミキの誕生日に、プレゼント買ってたんだ」
別れた彼から誕生日プレゼントなんて……!
ミキはすぐに「もらえません」と断った。でも彼はなかなか引き下がらない。
「ずっとほしいって言ってたやつだから。ミキに買ったからもらってほしい」
それは、5年前からほしいと彼に話していたカルティエの腕時計だった。私の30歳の誕生日を記念して、サプライズで用意してくれたものらしい。値段で愛をはかることはできないけれど、彼の気持ちが嬉しかった。
「やっとプレゼントできたよ」
笑顔で言う彼の姿が浮かんで、彼とまた向き合おうと思った。
■Case5 やっぱりいい女
彼から「仕事に集中したい」と言われて別れを告げられたヨウコ(27歳)は知っていた。本当は彼が別の女性のことを好きになって自分を振ったのだということを。
あっさり別れを受け入れた後、ヨウコはすぐに彼と共通の友人たちにお別れ報告。
「今まで応援してくれてたのにごめんね」
「仕事に集中したいって振られちゃったけど、私はヨウジ(彼)のこと大好きだった」
その1か月後、彼からLINEがきた。どうやら、共通の友人と私の話をしたらしい。
「俺のこと、理解してくれるのはヨウコしかいない。別れたこと後悔してる」
……彼、都合よすぎ! でも嬉しかった。
■本日の格言
ヨウコは言った。
「別れは引き止めちゃだめ。それと、別れた後、周囲に彼の悪口は極力言わない。最後は“いい女”でいることが、別れを食い止める」
立つ鳥跡を濁さず(でも餌はまく)
恋愛ライター。LINE記事を得意とし、自立した女性へ向けた恋愛記事を多数執筆。