元不倫相手が恋愛を邪魔する。攻撃から逃れるために独身女性がとった策とは
過去に不倫をしていて別れた既婚男性が、今の恋愛を邪魔してくる。関係を公にできないのはお互いさまなのに、それを逆手に取って攻撃してくる既婚男性は、女性に対して未練が残っている状態です。そこからどう逃れて今の恋愛を守ったのか、独身女性がやったことについてお話しします。
■短期間で終わった不倫相手から執着される
「会社の同僚と、3カ月ほど不倫関係にありました。
当時の私は仕事が忙しくて彼氏を作る気になれず、でもひとりでいるのも寂しいのでその同僚と食事に行ったり電話したり、ほかの人たちより近い距離感を楽しんでいました。
最初は『既婚者だからおかしな関係にはならないだろう』と思っていたのに、彼のほうからも積極的に誘われるので気持ちが動いてしまい、気がつけば体の関係を望むようになって……。
彼から誘われるままホテルで結ばれて、それから不倫関係が始まりました。
でも、それからの彼は今までと違って私をコントロールしたがるのが見えて、会社の同期や彼の知らない女友達と遊びに行くのも嫌がるようになり、だんだん窮屈さを感じるようになったんですね。
結局体だけの関係で先はないのだし、全然気楽じゃないやと思って、私のほうから別れ話を切り出しました。
そのときは渋々ながらも別れてくれたのですが、関係が終わったあとも私の男関係なんかを周りの人に聞いていて、別の部署の男性と私が親しくしているのを知ってその人に近づいていったのを知りました。
彼女の有無とか私とどんな関係なのかを尋ねたらしく、その人から『○○さんと何かあったの?』と訊かれたときは冷や汗が出ましたね……。
私と彼がおかしな関係にあると思われたのか、その人からは少し遠ざけられるようになり、ショックだけど事情を打ち明けることもできないし、悔しくて。
元不倫相手に邪魔されずに新しい恋愛に進みたいのですが、どうすればいいですか?」(35歳/営業)
別れた不倫相手に執着する既婚男性は多いですが、社内不倫の場合は関係が終わったあとでも相手の動向が見えてしまうことから、こんな妨害めいた行動に出る人も少なくありません。
既婚男性の目的は、「不倫相手だった独身女性が自分の目の前で幸せな恋愛をすることの防止」です。過去に自分のものだった女性が別の男性を好きになる現実を受け入れたくないので、関係が発展しないように立ち回ります。
こんな既婚男性に付きまとわれては、せっかくまともな恋愛がしたいと思っても難しく、いつまでも監視されるようなストレスを味わうことになるので対策が必要。
別れた不倫相手が今の恋愛を邪魔するとき、どうすればいいのでしょうか。
■不倫の窮屈さを誰よりも知っている既婚男性
そもそも、不倫関係には先がありません。どんなにお互いが好きでも、まっとうに結ばれようと思えば離婚など大きな問題があり、それを乗り越えてまで不倫相手とのつながりを選ぼうとする人はごく少数。多くの既婚男性は、今の立場のままで都合よく肉体関係を持てる独身女性を求めます。
ですが、それは自分にとって都合のいいつながりであって、独身女性が「もうやめたい」と言えば引き止める権利も資格もなく、まだ続けたいとしても「それなら離婚してよ」と言われたら言葉に詰まるのは自分です。
関係の主導権は自分が握っているように見えても、続けるかどうかは実際のところ独身女性にかかっているのであり、ここに不倫の窮屈さがあります。
こちらの男性も、身近なところで不倫相手を見つけることができたけれど、関係をコントロールしようとする自分に愛想を尽かして彼女は離れていきました。渋々でも引き下がらないといけないことはわかっていて、それは自分は彼女を縛れるような立場じゃないからです。
どんなに相手を自分のもとに留めておきたくても、独身女性が離れたいといえば従わざるをえない。この窮屈さを既婚男性はよくわかっている反面、自分を見限った女性に未練を持ちやすくもなります。
■「まともな恋愛」が許せない
自分から離れていった女性が、別の男性との恋愛を考えている。それはいたって普通のことなのに、独身女性に未練を持っているこの既婚男性は、彼女が「まともな恋愛」をすることが許せません。
独身男性との恋愛は、周りにも公にできるし関係が発展すれば結婚もありえるし、いわば「自分ができないことがすべて叶う幸せ」があります。それが既婚男性は受け入れられないのであり、何とかしていい仲にならないよう、先回りすることを考えます。
彼女が別の部署の男性と特に親しいらしい、と聞けば、こっそり近づいて個人的な情報を引き出そうとしたり、彼女との仲について尋ねたり。それまで話したこともないような相手にわざわざ近づいていく既婚男性の狙いは、男性に「俺は彼女と距離が近いんだぞ」と思わせることです。
彼女の名前を出してくる既婚男性に、こちらの彼はどう思うでしょうか。彼女のほうからは既婚男性について話したことはいっさいないそうですが、それがかえって不審を呼び、「既婚者とおかしなつながりがあるのかな」と思いますよね。
そうして距離を取らせるのが既婚男性の目的で、それに彼女が気がついたとしても後ろ暗い不倫関係を持ち出すわけにはいかず、泣き寝入りを狙います。
■既婚男性の悪意を逆手に取る
自分だって、彼女と不倫をしていたのだから関係をばらされたら困るはず。でも彼女は自分を守るためにそれはしないだろう、という悪意が既婚男性には見えます。関係が終わったあとでも彼女をコントロールしたがるのは、本当に身勝手と言わざるをえません。
なので、この悪意を逆手に取った対応がこんな男性には効きます。彼女は、既婚男性と話してから距離を置くようになった男性に、「実はあの人に付きまとわれて困っている」と打ち明けました。
もちろん過去に不倫をしていたことは言えませんが、今の状態はまさにストーカーされているのと同じであり、彼女にそう言われたら、彼は既婚男性の態度を思い出して「一方的に親しさを強調している」と捉えます。
そもそも、おかしな行動をしているのは既婚男性のほうであり、それがかえって自分の首を絞めるのですね。
彼女から話を聞いた彼は、それから既婚男性が近づいてきても会話することを避け、また「仲良くしているところを見られたらエスカレートするから」と会社ではいっさい彼女とは関わらないようにして、既婚男性の見えないところでこっそりと連絡を取り合い、退社後にデートをしていました。
それを見た既婚男性は、ふたりの仲は壊れたのだろうと安心したかもしれませんが、実は自分が知らないだけで、ふたりは恋愛感情を育てていたのですね。
皮肉にも、自分の歪んだ願望がふたりの仲を後押ししたのだとも知らず。
■不倫は別れたあともネガティブな影響がある
彼女は、結果として彼に嘘をついたのかもしれません。それが良いか悪いかはわかりませんが、自分の身を守るためにはこういうやり方も時には必要になります。
「不倫なんてしなければ良かった」と、彼女は何回もこぼしていました。気楽な関係だからと安易に体のつながりを持ったけれど、別れたあとまでこんなに執着されるとは思ってもいなかったのですね。
それでも、過去に不倫をしていれば誰かに助けを求めることもできません。そこを既婚男性に利用されたのであり、ストレスの一端は自分にも原因があるといえます。
今回は、本当にたまたま、独身男性が彼女を信じてくれたおかげで既婚男性の攻撃から抜け出すことができました。すべての独身男性が同じように親身に話を聞いてくれるとは限らず、既婚男性に執着されていると知れば、不要なトラブルを避けるためにいっそう遠ざける選択だってありえます。
不倫は、別れたあともネガティブな影響を及ぼすことがあると、決して忘れてはいけません。人の道に外れた関係がもたらす窮屈さは、お互いにとって幸せな結末を呼ばないのですね。