つらい恋愛を抜け出した女性の体験談。彼女たちが「変えたこと」とは? 2/2
■従うことが愛情ではない。自分を大切にすることを知った
「取り柄なんて何もないような私ですが、それでも何とかお付き合いできる彼氏がいました。
『もっと自分に自信を持ってほしい』と言われてもどうすればいいのかわからず、いつも彼氏の言いなりというか、とにかく従うことが愛情だと思っていました。最初は辛抱強く私の意見を聞いていてくれた彼氏でしたが、そのうち『黙っているんだから、お前は何でもいいんだよな』と私の気持ちを無視して何でも決めるようになり、デートやセックスも彼氏の気まぐれで求められ、都合がつかずに断ると不機嫌になってそのまま何日も音信不通になったりもしました。
私が悪いんだ、私が彼氏の気に入るようにできないから愛されないんだ。そのときは必死で、ひたすら彼からの連絡を待ち、誘われたら残業も断って彼氏のもとに駆けつけるようにしていました。生理でセックスができないときに『使えないな』と言われても、何とかほかのやり方で満足してもらうようにして。
私は我慢しているつもりはなかったのですが、友人たちからは『そんな付き合い絶対におかしいよ』『全然大事にされていないじゃない』など散々言われました。確かに愛されている実感はないけど、それは私のせいだと思っていたので、友人たちにはわからないのだと思っていたんですね。
ある日、私が風邪を引いてしまって、彼氏にLINEをしたら返事はなくそのまま放置されました。ひとり暮らしだったので心細く、夜中に『病院に連れていってほしい』とLINEしたのですが『明日も早いから』と断られてしまって……。
そのとき、私だったら絶対に恋人を放置しない。こんなときまで放っておかれる私は、彼にとって何の価値もない存在なのだと気が付きました。
苦しいし悲しいし、でも彼からはその後いっさい連絡はなく、「これが本当に現実なんだな」と思ったら気が狂いそうでした。
気がつけば、以前から『早く別れたほうがいい』と心配してくれていた友人に助けを求めて、つらい気持ちを全部吐き出していました。そのとき、今までどれだけ我慢していたか、自分を大事にしていなかったかを知りました。
彼のことは好き、でもその『好き』は従うことが前提で受け入れてもらえるもので、私の存在自体は少しも大切にされていない。この現実は変わらないし、何より私は今の自分がまったく好きではない。
傷つくことが当たり前になって、いつしか痛みもわからなくなっていたのだな、と改めて思いました。
最初は優しかった彼が変わってしまった原因は私にもあるかもしれませんが、今の関係を続けても決して私は幸せにはなれない。そう気づいて、落ち着いてから彼氏に『別れたい』とLINEをしたら『今まで散々大事にしてきてやったのに』と返ってきて、めまいがしそうでした。
それからも彼からは恨みの言葉ばかりが送られてきて、LINEをブロックしました。私の心の声が『もう限界』と悲鳴をあげていて、とにかく関係を終わらせることが私のためだ、と強く思いましたね。
彼に愛されることばかり考えて、自分をないがしろにしていたことが、うまくいかなかった原因です。従うことが愛情ではなく、自分を大切にできないならその恋愛は幸せではない、と知りました。
今は別の男性とお付き合いしていますが、まず思ったことは時間がかかっても伝えるようにしています。言ったら嫌われてしまうかも、と不安になりますが、我慢すればまたあんな関係になるかもしれない。そのほうがずっと怖いです。
今の彼氏は、私の言葉を待ってくれるし、ケンカになっても一方的に音信不通になったりしない人です。私の体調が悪いときは真っ先に駆けつけてくれて、介抱してくれます。『この人のことが好き』な自分を私は好きになれて、本当に良かったと思います」(35歳/販売)
『もっと自分に自信を持ってほしい』と言われてもどうすればいいのかわからず、いつも彼氏の言いなりというか、とにかく従うことが愛情だと思っていました。最初は辛抱強く私の意見を聞いていてくれた彼氏でしたが、そのうち『黙っているんだから、お前は何でもいいんだよな』と私の気持ちを無視して何でも決めるようになり、デートやセックスも彼氏の気まぐれで求められ、都合がつかずに断ると不機嫌になってそのまま何日も音信不通になったりもしました。
私が悪いんだ、私が彼氏の気に入るようにできないから愛されないんだ。そのときは必死で、ひたすら彼からの連絡を待ち、誘われたら残業も断って彼氏のもとに駆けつけるようにしていました。生理でセックスができないときに『使えないな』と言われても、何とかほかのやり方で満足してもらうようにして。
私は我慢しているつもりはなかったのですが、友人たちからは『そんな付き合い絶対におかしいよ』『全然大事にされていないじゃない』など散々言われました。確かに愛されている実感はないけど、それは私のせいだと思っていたので、友人たちにはわからないのだと思っていたんですね。
ある日、私が風邪を引いてしまって、彼氏にLINEをしたら返事はなくそのまま放置されました。ひとり暮らしだったので心細く、夜中に『病院に連れていってほしい』とLINEしたのですが『明日も早いから』と断られてしまって……。
そのとき、私だったら絶対に恋人を放置しない。こんなときまで放っておかれる私は、彼にとって何の価値もない存在なのだと気が付きました。
苦しいし悲しいし、でも彼からはその後いっさい連絡はなく、「これが本当に現実なんだな」と思ったら気が狂いそうでした。
気がつけば、以前から『早く別れたほうがいい』と心配してくれていた友人に助けを求めて、つらい気持ちを全部吐き出していました。そのとき、今までどれだけ我慢していたか、自分を大事にしていなかったかを知りました。
彼のことは好き、でもその『好き』は従うことが前提で受け入れてもらえるもので、私の存在自体は少しも大切にされていない。この現実は変わらないし、何より私は今の自分がまったく好きではない。
傷つくことが当たり前になって、いつしか痛みもわからなくなっていたのだな、と改めて思いました。
最初は優しかった彼が変わってしまった原因は私にもあるかもしれませんが、今の関係を続けても決して私は幸せにはなれない。そう気づいて、落ち着いてから彼氏に『別れたい』とLINEをしたら『今まで散々大事にしてきてやったのに』と返ってきて、めまいがしそうでした。
それからも彼からは恨みの言葉ばかりが送られてきて、LINEをブロックしました。私の心の声が『もう限界』と悲鳴をあげていて、とにかく関係を終わらせることが私のためだ、と強く思いましたね。
彼に愛されることばかり考えて、自分をないがしろにしていたことが、うまくいかなかった原因です。従うことが愛情ではなく、自分を大切にできないならその恋愛は幸せではない、と知りました。
今は別の男性とお付き合いしていますが、まず思ったことは時間がかかっても伝えるようにしています。言ったら嫌われてしまうかも、と不安になりますが、我慢すればまたあんな関係になるかもしれない。そのほうがずっと怖いです。
今の彼氏は、私の言葉を待ってくれるし、ケンカになっても一方的に音信不通になったりしない人です。私の体調が悪いときは真っ先に駆けつけてくれて、介抱してくれます。『この人のことが好き』な自分を私は好きになれて、本当に良かったと思います」(35歳/販売)
自分に自信のない女性は、嫌われることを恐れて何でも彼氏に従うことを当然と考えることがあります。
たしかに応えることは愛情表現のひとつになりますが、それも度が過ぎれば自分をないがしろにすることになり、「従わなければ愛されない」関係を作ってしまいます。こちらの男性は、最初は彼女と対等にいたかったけれど、思い通りにいかないことにストレスが溜まってこんなモラハラに走るようになったのかもしれません。
もちろん彼の行いはひどいですが、そんな扱いを受けることに違和感を持たないのも問題です。「大事にされないのは自分のせい」ではなく、「大事にされないなら離れる」勇気を持つことが、自分を救う道。
まともに向き合える距離感を保つことは、自信のない女性にとっては難しいことです。男性に従っていれば愛される、と思い込みますが、実際は存在を軽く扱われる現実を見ることに。相手と距離を置くことは、自分を守ることでもあるのです。
愛する人に大事にされない現実を知るのは本当につらいですが、従うことが愛情ではありません。言うことを聞かないと愛されないような関係がまともであるはずがなく、それに気づいたならつながりを断ち切る勇気が自分を愛する一歩になります。
今は対等なつながりを結べる男性と知り合えて、自分を大事にできる恋愛が幸せなのだと気づけた彼女。この気づきが、彼女の人生を変えていくことを祈っています。
■自分を変える勇気が幸せな恋愛を引き寄せる
つらい恋愛に悩む女性の多くが、「どうしてそうなるのか」に気づいてもなかなか自分を変えることができずにいます。
思い込みや自信のなさは、変化を恐れる気持ちにもつながります。ですが、うまくいかないということは、やはりどこかで別のやり方、新しい考え方を手にする必要があるということです。
その一歩を踏み出せば、現実は変わります。恋愛はふたりでするものですが、まずは自分が幸せであることが大前提。そんな姿が相手からも好かれるのだと気がつけば、自分を変える勇気を持てるはずです。