平成生まれが知らなそうなことあるある
古い時代の風俗を知っているからといって、とくに自慢にはなりません。年齢バレを回避したい場合は、できるだけ隠しておきたい知識でもあります。なのになぜだかちょっとだけ、「こんなの知ってる?」とドヤ顔したい気持ちもあるのが不思議。今回は「平成生まれはきっと知らないだろう」と思えるあれこれを集めました。
■エアチェック
テレビやラジオから流れる歌をカセットテープに録音して楽しむなんて、想像もできないだろうな。
新聞の番組欄にある歌手や曲目のリストを見ながら、ラジカセを準備して緊張しながら待ち構えてた。
エアチェックする人のことを「エアチェック族」と言ったりもして。
そもそもラジカセを知らない子さえいる可能性もあって、今はSpotifyの時代かと思うと、自分が大昔の人間に思えてくる。
■46分と60分の境目
CDをレンタルするとき、アルバムの曲をA面とB面に配分して演奏時間を足し算してみたら、片面の合計が23分強。
46分テープと60分テープとで悩み、結果、100円ちょっとをケチって46分テープを買い、入りきらなかったときの凹みようといったらなかった。
■人面魚
鯉の額がまるで人の顔のように見えるというだけなのに、「人面魚ブーム」が起こって、全国を目撃情報が飛び交った。
人面犬というのもあったね。
■なめ猫
猫に暴走族っぽい身なりをさせて大ヒットした猫キャラ企画もの。
「なめんなよ」のキャッチフレーズにちなんで、そう呼ばれてた。
自動車の免許証に似せたブロマイドが1200万枚も売れたらしい。
っていうか、ブロマイドという言葉も死語化して久しい。
■ポッキー・オン・ザ・ロック
CMを真似して、氷を入れたグラスにポッキーを差し込んで、冷やして食べてた。
おしゃれだと信じて疑わなかった自分。かなりウケる。
■PHS
後輩に携帯の電話番号を聞いたら、「070-……」っていうから、とっさに「PHSだ!」と思って、「え? ピッチ(PHS)って今もあるの?」と言ったら、不可解な顔をされた。
PHSとは日本独自の通信規格の携帯電話のひとつで、カバー領域は狭いものの、発する電磁波が微弱なので、病院等ではいまも使われています(2020年に廃止予定)。
かつてPHSには「070」が割り当てられていたのでした。
■記録媒体の変遷
パソコンのデータをバックアップするのに使われていたフロッピーディスク。
CD-ROM、MO、フラッシュメモリを経て、今やクラウド化。
全部リアルタイムで知ってることは内緒にしておきたい。
■国鉄車両の扇風機
昔々、まだJRが国鉄だった頃、電車の車両の天井には扇風機がついていたのだとさ。
ライター、編集者。相撲とロマコメ、フランス近代音楽が好き。