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垂れて離れたおっぱいをケアしてから、誰かと比べるのをやめた

気に入っていたおっぱいが20代前半にして垂れて離れてしまった……。ショックを感じながらもおっぱいケアに奮闘した日々。元のおっぱいに戻して、コンプレックスを払拭し、自信を取り戻す過程で気付いた本質を見ること、忘れてしまいがちな「他人の目を気にしないことの大切さ」について。

垂れて離れたおっぱいをケアしてから、誰かと比べるのをやめた

私はここ2〜3年の間に、2カ月で7キロ痩せるダイエットを2回した経験があります。そんな急激なダイエットをしたことにより、もともと脂肪があった部分が痩せてなくなったぶん、皮膚はたるみ、20代前半にして垂れて離れたバストになってしまったのでした。

ダイエット前のバストを気に入っていたこともあり、垂れて離れたバストになっていることに気がついたときにはすごくショックでした。それに、「このペースでこの垂れ方なら今後どうなってしまうのか」と、すごく不安になったのを覚えています。

そんなバストをどうにかできないかと研究をしていくうちに、マッサージやトレーニング、ストレッチ、ブラの着け方の改善などのセルフケアをするように。垂れて離れたバストを1カ月ほどかけて、自分の理想とするバストに改善することができました。

それまでは、バストはもちろん、体のことや毎日身につけているブラジャーのことすら詳しく知りませんでしたが、いろいろと学んでいくうちに面白くなり(特に体の仕組みは面白い!)、ケアすることが楽しくなっていったのを覚えています。

今ではその知識を活かし、女性のバストをセルフケアで美しくする方法を教える講師(バストコンサルタント)をしています。

そして、バストコンサルタントとして多くの女性と関わり、自分の体と向き合っていくうちに気がついたことがふたつあります。

■世界はウソだらけ

ひとつめは、世の中が作り出した間違った情報やイメージに振り回されてしまっている人がたくさんいるということです。そして、私もそのうちのひとりでした。

例えば、ブラジャーを着けたら必ず谷間ができるものだと思っていて、もし、谷間ができなかったら、それはおかしいことだと思っている。ブラジャーにはパッドを入れるのが当たり前だと思っている、ブラは苦しくキツイものだと思っている、などなど……。

このような間違った情報のせいで、自分のバストに対しコンプレックスを持ち、悩みを抱えてしまう人は少なくありません。実際、谷間は必ずできるものではないですし、あってもなくても良いものです。

私がやっているバストケア講座の中でも“谷間はできない場合もある”と知って「なんだ! 谷間ができないこともあると知れて安心しました」となる人がすごく多いです。

また、ブラジャーの着け方を改善された人からは、「ブラジャーって苦しくないんですね! というか、着けている方が心地よいです」と聞くことも。

私自身も、バストケア講師になるまでは、ブラジャーは苦しくて辛いものだと思い込んでいたため、初めて正しくブラジャーを着けたときは、その着け心地の良さに感動しました。

■本質を見るようになり、コンプレックスが和らいだ

そういった経験から、これからは誰もが「情報を一度疑ってみる、確認をする」または、「自分から情報を取りに行く」ことが大切なのだなと思うようになりました。

私の実体験を例に挙げると、「海外のモデルさんや女優さんが水着を着ているときは、バストの形が潰れず、まあるいバストのままのことが多いのはなぜだろう?」と思ったことがあります。そんなときはすぐに調べて理由を知る。

そうすることで、「なんだ、あのバストたちは整形しているからまん丸なのか。どうりで私が水着を着たときには、潰れて盛れないわけだ。私のバストが潰れて小さく見えてしまうのはおかしいことではないのか!」とわかるわけです。

「自分の中で常識と思っている物事や、目の前にある情報って本当なのかな?」と、一度冷静に考えてみる、根本を見てみる、調べてみる。

そのような感じで、「なぜ?」を考える一手間を生活の中に癖づけることで、世の中のさまざまな情報が見えるようになってきて、「今までコンプレックスに思っていたものが、一瞬にしてそうでなくなる」「余計な悩みや不安に苛まれなくなる」ことを、バストケアをきっかけに体験することができました。

■他人の目は完全無視!

ふたつめは、誰とも比べないことの大切さです。一人ひとり、体型や体質、性格、年齢などすべて違うのだから、誰かになろうとするのではなく、誰かと比べるのでもなく「自分史上最高のバストとボディを目指す」ことが大切なんだと気がつきました。

こう考えられるようになった一番のきっかけは、21〜23歳のときにした1年半のトロントでの遊学経験です。私は、欧米の人がよくしているようなシンプルな服装やボディラインを出すファッションが好きでした。

そこで、よくそういったファッションを真似していたのですが、どうもしっくりこない……。というか、むしろダサくなってしまっていたと気がついたのです。

そこで「どうしてだろう?」と自分なりに考えたときに、「元々の体型がまったく違うのだから、同じ服装をして同じ仕上がりを求めること自体間違っていたんだ! だったら、誰かになろうとするのではなく、自分史上最高の体型を目指して、オリジナルのかっこよさを見つけていこう」と思うようになったのです。

これって当たり前のことだけど、多くの人が忘れてしまいがちな前提条件な気がします。

ちなみに、当時の私にとっての「自分史上最高の体」とは、バストサイズや形と位置をそのままに残して痩せて、お腹や二の腕を引き締め、ただ細いのではなく、程よい筋肉のついた引き締まった体になることでした。

「自分史上最高の体」とは、一人ひとり、そのときどきで違います。なので、例えば、今より二の腕を3センチ細い姿を目指す、今よりお尻をあと5センチ大きい姿を目指すなど、とにかく他人ではなく、「自分が理想とする姿」を目指すことが重要だと思います。

そのようにして体と向き合うようになってからは、余計なプレッシャーや悩みとは疎遠となり、セルフケアやトレーニングすること、体に関することを学ぶこと、体の変化を感じることが純粋に楽しくて仕方なくなりました。

そうやって、今の自分をまるっとそのまま受け入れることで初めて、本当に自分の追い求める理想の姿が見えてくるのだと思います。

なぜならそれは、世間の目や焦り、不安からではなく、超純粋に「キレイになりたい」という向上心から来るものだから。どんなあなたも私も最高なのだ!

Text/水戸部彩
Photo/タカハシアキラ(@crystal_style

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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