セックスの満足度を上げるシート「私のトリセツ(セックス編)」を作りました
満足度の高いセックスをするには「気持ちいい」や「こうしてほしい」など、想いを伝えることが必要です。でも、言葉で直接伝えるのは難しい――。そんな方向けに「私のトリセツ(セックス編)」を作りました。自分のセックスの好みやしてほしいことなどをまとめて、パートナーと見ながら実践してみると、新発見もあるかもしれません。
こんにちは。オリビアです。
私は、性生活の総合アドバイザーとしてカウンセリングやコラムで女性の性のお悩み相談を受けています。
女性から寄せられるお悩みで多いのは「マンネリ」「セックスレス」「セックスが気持ちよくない」「イクという感覚がかわらない」「挿入が痛い」など。「私もあてはまる!」と思った人もいるのではないでしょうか?
そんな皆さんのセックスライフに役立つ、「私のトリセツ(セックス編)」シートを作りました。文末でダウンロードして、お使いいただけるようにしています。
使い方について説明する前に、なぜ「私のトリセツ(セックス編)」を作るに至ったか、経緯をお話しさせてください。
■セックスの悩みは、コミュニケーションの取れなさから来ている
性やセックスのお悩みは人それぞれ違えど、その根底には「コミュニケーションが取れていない」という問題があります。
「彼」と「自分」のコミュニケーションだけでなく、「自分自身」とコミュニケーションが取れていない人もいます。
自分自身とコミュニケーションが取れていないということはどういうことかと言うと、自分の性欲や快楽を把握できていないということ。
例えば、「セックスが気持ちよくない」と悩む女性に「自分でするとき(セルフプレジャー)ではどうですか?」と尋ねます。すると、「そういうのは苦手で……」と言葉を濁す方がいます。
私は、日頃から「女性が主体的に楽しむセックス」を提案しています。
自分で自分が気持ちよくなる方法を探したり、ふたりのセックスをアップグレードしたりというのは、大げさに聞こえるかもしれませんが、「人生を充実させる」ために、とても素敵なことだと思っています。
■セックスで「こうすると気持ちいい」と伝えられると、満足度が上がる
そこで、「私のトリセツ(セックス編)」を作りました。
「私のトリセツ(セックス編)」一部をお見せします。記事末尾にトリセツへのリンクを入れています
彼とのセックスを想像しながら「これは苦手」「こうして欲しい」「これを試してみたい」と思う行為を記入してみてください。
自分のセックスについてじっくり考えてみたことがなかった方は、トリセツを書きながら、性生活の棚卸しをしてみてくださいね。
「それは気持ちよくない」という不満ポイントがわかっていても、「こうすると気持ちいい」というリクエストが思い浮かばないのは、実はもったいないことなんですよ。
セックス中に「それは苦手」と勇気を出して彼に伝えたとしましょう。彼の立場からしたら、「じゃあ、どうしたらいいの?」とその先を聞きたくなるはず。
「そうじゃなくて、こうして。(試しながら)そう、それが好きなの」と代替案を言葉で伝えて実践していくことで、単なるダメ出しではなく、セックスの満足度がどんどん上がる理想的なコミュニケーションになります。
■テンプレートをダウンロードして記入してみよう
「体の相性」を気にする人がいますが、私は、「これは苦手」「これは好き」を自然に伝えあえる関係であれば、体の相性はよりよいものに変えることができると思っています。
上級者の使い方としては、彼とそれぞれ記入して答え合わせをしたり、共同作業で「こうしてほしい」「これを試したい」とおしゃべりしたりしながら、トリセツを完成させること。
私も実際にパートナーと一緒にトリセツを作ってみましたが、トリセツを作る工程で、「こうしてほしい」とさりげなく切り出すこともできましたし、「こういうことを望んでいたのね!」と新しい発見もあって、楽しかったですよ!
ぜひ皆さんにも活用してもらいたいと思い、ダウンロードできるようにテンプレートを用意しました。自己発見とセックスの質の向上にお役に立てください!
※コピーを作成してお使いください。
「私のトリセツ(セックス編)」に記入する際のヒントや記入例を詳しくまとめた「私のトリセツ(セックス編)」記入ガイドも参照ください。
OliviA(オリビア)プロフィール
ラブライフアドバイザー
学生時代に海外留学を経て、性に関する研究調査を開始。「女性のマスターベーション」をテーマに大学の卒業論文を執筆。2007年より日本では珍しい性生活の総合アドバイザーとして活動。テレビ・雑誌など国内外のメディアに多数出演。日本と台湾での書籍出版、サロン・スクール運営など、多方面で「女性がごきげんになるためのセックス」の情報発信を行う。
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。