東京独身男子が「独身卒業」を決める5つのきっかけ
『東京独身男子』(テレビ朝日系)に登場する3人の東京独身男子。まさに彼らのようなリアル東京独身男子は東京に大勢います。あえて結婚しない、なんとなく結婚しない。そんな発想の東京独身男子が独身卒業を決めるきっかけとは――。
『東京独身男子』(テレビ朝日系)という興味深いドラマが始まりましたね。
2018年度の生涯未婚率が高い男性の都道府県1位は沖縄県、次いで岩手県、僅差で東京。生涯未婚の定義は「満50歳の時点で一度も結婚をしていない人」を指しています。
男性30~34歳の年齢でセグメントすると、東京の独身率は50%を超え、堂々の1位になります。ちなみに女性は生涯未婚率でも東京は1位です(「2018年国立社会保障・人口問題研究所データ」より)。
つまり東京は、結婚している人よりも結婚していない人の方が多く生息するシングル特区のような場所。
例えば「港区女子」に代表されるように、価値観やオフ・タイムの過ごし方に応じてなんとなく、または意識的に居住区を決めるライフスタイルも東京独特のものだと感じます。
そして、東京の独身男性は結婚したくてもできないのではなく、このドラマに出てくる3人のように「あえて結婚しない」AK男子だったり、「なんとなく結婚しない」NK男子だったり。
そんなAK男子やNK男子が独身卒業を決めるとき、必ずきっかけが存在します。ここでは5つのきっけかについて書きます。
■東京独身男子、独身卒業のきっかけ1:仕事で大きな変化があった
ハイスペ独身男子が多い東京。
結果を出して地位も収入も右肩上がりに。そんな風に仕事に熱中する男性が多い東京だから、大好きな仕事で大きな変化があると、結婚をしたくなるきっかけになります。
例えば転勤。海外や地方などの転勤が決まったとき、「ついてきてほしい」と言う昭和的アプローチ提案は少ないものの、知らないところで新しくパートナーを探すのではなく、生涯のパートナーを決めてから旅立ちたくなります。
このタイミングでの東京独身男子からのプロポーズは本当に多い。そして、大体そのタイミングは女性の望むタイミングでないことが多く、これをきっかけにTHE ENDとなってしまう恋愛を多く聞きます。
でも、あっさり断っていいのか、しっかりごねていいのか、慎重に判断してから対応しないと、逃した魚は大きかった……という羽目になるので気をつけて。
他にも転職や移動、昇進や降格などポジションの変化も東京独身男子が、「そろそろ落ち着きたい」と思うきっかけになります。
■東京独身男子、独身卒業のきっかけ2:失恋
長く付き合っていたパートナーと別れたり、大好きだった彼女に振られたりと、失恋きっかけで本気の婚活を、と結婚相談所に入会したり、次に付き合った人と電撃入籍するなんて東京独身男子、周りに多くないですか?
特に東京はなんといっても女性の独身率が全国1位。魅力的なシングル女性に出会うに苦労しないエリアです。
だから、失恋きっかけで恋愛に疲れてしまい、「もう、そろそろいっか……」と落ち着きたくなり、出会って比較的早い時期で結婚、なんてこともよくある話なのです。
■東京独身男子、独身卒業のきっかけ3:病気
精神的・金銭的に充たされる生活を送っていても、病というハプニングは自分がいかに不安定な場所にいるかを痛感させる出来事です。
特にアラフォー・アラフィフの東京独身男子は、見た目がイケていようが、鍛えていようが、実年齢の呪縛からは逃れられないといえます。自分が病気になったときに目を背けていた「初老」という現実を直視し、「ヤバいかもしれない」と気付くのです。
同じように親の病気も、「今のままだとひとりで介護を考えなくてはならない」と気付き、パートナーの必要性を痛感して、結婚へと気持ちが向かうきっかけになります。
■東京独身男子、独身卒業のきっかけ4:遊ぶ独身仲間がいなくなった
夜中の2〜3時でも誘い、誘われ、おしゃれなバーやクラブで集っていた東京独身男子仲間たち。
結婚や転職、引っ越しやUターンなどでひとり去り、ふたり去り……と、気付けば遊んでいた独身仲間がいなくなったとき、さすがに「年貢の納め時かな」と気持ちのベクトルが結婚へと向かい始めます。
■東京独身男子、独身卒業のきっかけ5:子どもが欲しくなった
女性に比べ男性は、視覚的な刺激にとても弱く、影響を受けやすいという特徴があります。
「見ちゃうと欲しくなる」彼らだからこそ、きょうだいや友達に子どもが生まれ、絵に描いたような幸せファミリーを目の当たりにすると、「俺も子どもが欲しい」と無性に父性本能が疼き始め、子どもが欲しいから結婚したいと強く願い始めます。
なかなか結婚したがらない東京独身男子と付き合っているなら、可愛い子どもがいる家族と交流して、彼の父性本能を目覚めさせてみると、意外とあっさり結婚という2文字を口にするかもしれません。
■「◯◯きっかけ」がないと、結婚しようと思わない
不自由や寂しさを感じにくい環境にいる東京独身男子たち。
モテないわけでなく、他のエリアから見ると日本一地価と物価が高い首都東京に住んでいるだけで、十分ハイスペとも言える東京独身男子たちは、何かきっかけがない限り「結婚」という2文字が頭に浮かばないことが多いです。
そして、仕事もプライベートも充たされていて万能感を感じまくっている状態では、彼らの脳裏に結婚の2文字が浮かぶ可能性は高いとは言えないでしょう。
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