大人のピンクは難しくない。甘くならない春コーデ
気温が上がり、桜が開花し始めると、ピンクが気になってくる。30〜40代の頃は恥ずかしくて、絶対着ようと思わなかったピンク。50代になり、逆に自然体で身に着けることができるようになった。ピンクを取り入れたコーデをご紹介。
■ピンクは難しい?
30代の頃は辛口の服が好きで、白黒ばかり着ていた。
40代になると「ラブリーおばさん」になるのが怖くて、絶対に着ようと思えなかったピンクの服。
50代半ばになり、逆に自分から発せられる女度が低下するのに伴い、逆にピンク色を気負わず身に着けられるようになった。
白髪の上品な年配の女性が、綺麗なピンクのスーツをお召しになっているのを見ると、今からそろそろピンクを取り入れたコーデをレッスンするのも楽しいかもなあと思う私である。
それでもピンクは難しい。
私がいつも着ている服で、ピンクのコーデをするときに気を付けている点を紹介したい。
■ツイード素材ならピンク感が薄れる
何年も穿いているSHIPSのピンクのツイード素材のクロップトパンツ。細身で軽快なシルエットと、その素材感が気に入っている。
ツイード素材なのでピンク1色のベタ感がなく、白が混じっていてコーデがしやすい。
甘くなりすぎるスカートに対し、こういったシンプルなパンツでピンクを取り入れるのはやりやすく、おすすめ。
■ピンクを取り入れたコーデ その1
ピンクのパンツを軸にコーデ。トップスは白一択。
柔らかいコットン素材のニットを合わせ、一気に春気分になれるPELLICOの白+籐素材のバッグを。足元はグレーでシックに。
アクセサリーはパンツのピンクとリンクさせる。FENDIの革ひものブレスレットは、ピンクと白のリバーシブル。
手元に華やかさをプラス。ピンクのネックレスは顔周りが明るくなる効果絶大。
■ピンクを取り入れたコーデ その2
次に白シャツと合わせるコーデ。コーラルピンクのスエードのパンプスを合わせたら、白の素材違いでバロックパールのアクセサリーと白いバッグを添加。
2月のはじめ、春物として最初に購入したマディソンブルーの白シャツ。
生地の上質さ、ボタンの上質さ。そしてサクッと着るだけで今っぽさが出るのはさすが。このシャツの媚びない端正さがピンクという甘い色を中和してくれる。
白シャツは定番アイテムだけど、毎年アップデートを心がけている。ちょっとしたシルエットや襟の形、袖のデザインなどがどんどん変わっているから。
■ピンクの取り入れ方は分量と面積比でコントロールできる
「ピンク」なんて絶対に無理、着たくない! と思う人も多いかもしれない。
でも、洋服そのものでなくとも、ちょっとしたスカーフやストール、ピアスやブレスレットで取り入れる方法でも十分楽しめる。
ピンクを身に着けた途端、やたら気分が明るくなるのは間違いない。
お花見の予定が入ったら、どこか1点だけピンクを取り入れたコーデを考えてみては。
迷ったら、トップスかボトムスのどちらかを白にするのが失敗しない方法。
全身黒ずくめの暗い冬服を脱いで、明るい服とアクセサリーで大量の桜の中に分け入ろう。
気分はフワッと軽く華やかに。
桜とおしゃれを存分に楽しもう!