１月の新月メッセージ「夢を夢で終わらせない生き方」

2019年最初の新月は、１月６日（日）10：28に山羊座で起こります。もう年が明けた瞬間から、2018年とは色変わり、変容が始まります。まさにイノシシのようなスピード感のある幕開けとなりそうです。

■露巌先生の１月の新月作品

まっすぐな姿勢が生き様を見せるように、この１月の作品「月」には、その潔さと覚悟のような世界観を感じます。

年が明けて、大きな抱負を抱き、夢を見る。その先に見える世界は、その各々の覚悟と行動だけが結果を見せてくれる――これは当たり前のようでいて、実は大変なことでもあります。

この「月」の迷いひとつないような、明確な意志を感じさせるフォルムは、もう準備ができている、ということも教えてくれているように思います。

つまり、姿勢のように姿形に現れているときには、もうやるべきことは決まっている、ということです。歩き方や姿勢、話し方や食べ方、さまざまなものがその人の人生を映し出すもの。

それと同様に、この１月の「月」は、覚悟のようなものが心の中に定まっていることを、私たち一人ひとりが気づくことの大切さを教えてくれているように思います。

■「夢」を意識していますか？

2018年を振り返ると、激しい１年だった方も多いのではないでしょうか。都度、覚悟を求められるような出来事があったり、自分の意志を確認せざるを得ないようなこともあったりしたかもしれません。

それらの出来事も含めて、私たちは「いつから、自分がどこへ向かいたいのか」が、少しずつ見え始めてきたのではないでしょうか。

2019年の始まりは、山羊座の新月から。しかも、部分日食です。日蝕の影響で、前世や過去の清算をしやすいとも言われます。

その上で、「自分にとっての本当の夢とは？」ということを意識してみると良いかもしれません。いつの間にか忘れてしまっていた「夢」を置いてきてはいないか、ということを思い返してみたり、メディテーションと共に思いを受け取ってみたりするのもおすすめです。

■女性であることの意味

日本社会での女性の立場は、自由なようでいて、窮屈な側面もまだまだたくさんあります。社会において、女性には負担が多いように感じます。

その中で、自分自身が今いる「社会的ポジション」について、改めて見つめ直してみるのも、とてもおすすめです。

例えば、母親業をしながら仕事もこなす方もいらっしゃれば、とにかく仕事に邁進するキャリアウーマン志向の方、または専業主婦で家族を支える方、学生業など、さまざまな役割をひとつだけではなく複数担う方も多いです。

それを当たり前のようにこなしていけるのが女性の強さでもありますが、実は負担が重くなっていたり、逆に「実はもっとできます」と言えたり……認識してみると見えてくることも、きっとあると思います。

■夢から目覚める、とは？

夢を抱く、というのはとても大切なことです。そして、自分にとって本当に大切なものは一体何なのかを明確にすることも。

でも、「夢」を抱くだけで終わってしまったり、どこかフワフワしたまま雲のようにいつの間にか消えていたり、なんてこともあるのではないでしょうか。

私たちが本当にすべきことは、「夢から目覚める」こと、つまり、「覚悟を決めて、行動する」ことです。それが本当の意味で、「夢」とつながることでもあります。

思考は形になっていきますが、強く願わないとなりません。それと同様に、行動が伴わないと、実体化していきません。

想像して、願って、終わるなら、眠っているときの夢とあまり変わりません。楽しかったかもしれないけれど、数年後、来世でもそのタイミングを待つ自分がい続けるのかもしれません。

本当の意味で、生きる覚悟をすることで、あなたの姿形は、露巌先生の作品の「月」のように、誰からも明確な生き様を示すことにもつながるのです。

それは、あなたの夢実現につながるだけではなく、どこかの誰かの「希望」にもなっていきます。それこそが社会におけるあなたの本当の役割なのかもしれません。

今回の新月は、そんな大きな夢「大志」を持って、自分の心に問いかけてみてはいかがでしょうか？　

海老原露巌さん