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音信不通から突然ホテルに誘う男性の心理

何週間も連絡がなかったと思ったら、突然ラブホテルに誘われる。体目当てか、とショックを受けるけれど、男性の思惑は本当は別にありました。甘えが依存になってしまうと、肝心なことを言わずに進めてしまうのが精神的な弱さを抱える男性の心理です。どんな気持ちで女性に連絡してくるのか、お話しします。

音信不通から突然ホテルに誘う男性の心理

■好きなのに「いきなりラブホテル」?

「『友達以上恋人未満のセフレ』のような関係の男性がいました。

週末に約束して、一緒に食事してその気になったらホテルに行って。正直、体の相性がすごく良いというわけではないけど、お互い『ほかに相手がいないから』って言い訳しながら抱き合っていましたね。

彼は、それまで女性とまともにお付き合いしたことがなく、思い込みが激しくて精神的にすぐ弱くなる人でした。私のことを好きなのは気づいていたけど、それもきちんと言ってくれたことはなくて。

不器用で愛情表現がない人だけど、私も彼に恋愛感情は持っていて、でも彼の不安定さから先に進む気にはなれない状態でしたね。

彼とは気持ちのすれ違いからケンカになることが多くて、そのときも彼の好意を私がはぐらかしたことから距離ができてしまい、3週間ほど音信不通の状態になりました。

いつものことだったので、『そのうち連絡がくるだろう』くらいに思っていたら、案の定、彼が突然「借りたものを返したい」と家まで尋ねてきて、そのときは普通に話をしました。

それで、私のほうから次の週末に彼をランチに誘ったのですが……。

その日、私の顔を見るなり彼が『ホテルに行こう』って言ったんですね。

いつもの彼らしくない性急さがあって、ああ……飢えてたのかな、と思ったのですが、私としてはまず会わなかった間のことについて話がしたくて、『いいけど』と答えたもののセックスはやめようと思っていました。

それからホテルに行き、しばらく服を着たまま映画とか観ておしゃべりしていました。

すると、彼のほうから『もし嫌じゃなかったら、ハグしていい?』と訊かれて、そんな気持ちじゃなかったので『ごめん、無理』と断ったらあっさり引き下がってくれて。

ベッドで横になってからも、何もいわずに頭を撫でてきたり肩に手を置いてみたり、触れたがっているのがよくわかりました。

でも、何も言わずに抱こうとするなんて、正直気持ち悪い。確かにセフレではあるけど、私のことが好きなら手を出す前に何か伝えるべき言葉があるんじゃないの、と思うとどんどん嫌な気持ちばかり湧いてきてしまい、ついに

『音信不通から久しぶりに会っていきなりセックスとか、ありえない』

と口にしてしまいました。

すると、彼からは

『音信不通でもあなたとはそれなりに積み重ねてきた愛情があると思っていた』

と返されて、唖然となりました。

結局、それ以上一緒にいることが苦痛になり、ホテルを出て彼とはそれきりです。

これって、私が悪いのでしょうか? 好きならいきなりホテルに誘うようなことをするでしょうか?」(35歳/インストラクター)


離れている時間が長くなると、次に会ったときにどう過ごすかを意識しますよね。

上の女性は、「突然ホテルじゃなくて、まずは話し合うなり気持ちの確認がしたかった」と言っていました。

でも、男性のほうはその必要性を考えていなかった。彼女がショックを受けたのは、一方的に「抱いてもいい」と思われたことです。

ですが、男性の実際の行動を聞いてみると、ホテルに誘ったものの決してセックスを無理強いするようなことはなく、彼女にその気がないとわかるとそれ以上は手を出す素振りもなかったそうです。

じゃあ、どうして突然「ホテルに行こう」となってしまったのか。

男性の中には、「音信不通であっても自分たちの心は離れない」という勘違いがありました。

■彼女の気持ちを一方的に決めてしまう

男性の気持ちを考えてみると、3週間ぶりに顔を合わせていきなり「ホテルに行こう」と誘うのは、それなりに勇気がいるはずです。

「セックスを急ぐようなことはこれまでなかった」という彼の姿からは、単に性欲を解消したいためだけに言ったものではないことが伝わります。

それでも、女性の気持ちを無視してまで行きたかったのはなぜなのか。

3週間、音信不通だったのは、心のすれ違いが原因でした。

その間、彼女の様子もわからず、自分の感情を伝える勇気も持てず、彼はひとりで悶々と悩んでいたかもしれません。

連絡が復活したのは、彼が突然彼女を尋ねてきたから。「借りたものを返す」のが口実だったけど、そのとき彼女は普通に接しています。そして、彼女のほうから次の約束を提案しました。

そんな彼女の姿を見て、彼の中に湧き上がるのは「まだ愛されている」という安堵。

「3週間、何も連絡はなかったけど、彼女の気持ちは変わっていない」。

これが彼のつかんだ実感です。

だから、次に改めて会ったときにホテルに誘える。彼女に拒否されるはずがないと思っているからです。

一方で、彼女のほうは次に会ったときはまず、「お互いのわだかまりをきちんと解こう」と思っていました。

会いに来てくれた彼の気持ちを尊重してそのときは普通に相手をしたけど、肝心なことは話せていない。だから、「これからも彼と関係を続けていくために」改めて気持ちを打ち明けたいと思っていたのに、彼からは一方的に「セックスOK」という扱いを受ける。

「寂しかったとか会いたかったとか、そんな言葉がひとつでもあったなら。どうして私の気持ちを確認しないで手を出せるのか、それがわからない」

ふたりは、向き合おうとしながら別々の方向を向いていたのですね。

■「言わなくても大丈夫」という甘え

彼女の言葉通り、いきなりホテルに誘われても、彼から離れている間の自分のことや感情について話があったのなら展開はまったく違ったものになります。

「寂しかった」と言ってくれたら、彼女も「ごめん」と謝れる。そもそも、彼女としては会ってすぐホテルに行くことがすでに予想外であって、誘うならきちんと気持ちを教えてほしいと思うのは当然です。

それをしないのは、彼の中に甘えがあるから。

「この間、普通に話してくれたから、わざわざ俺の気持ちを言わなくても大丈夫だろう」
「言わなくても俺の気持ちは彼女に伝わっているだろう」


こんな一方的な了解を持てるのは、

「音信不通でもあなたとはそれなりに積み重ねてきた愛情があると思っていた」

という彼なりの「信頼」を彼女に持っているからです。

ですが、彼女のほうはそう思われていることを知りません。

確かに中途半端な状態のままずっと過ごしてはきたけど、決定的な言葉や態度を避けていて、愛情が積み重なっているなんてわからない。

わからないから、まず話して確認したい。彼女はそう思っていました。

この違いが、ふたりの心の距離をさらに広げることになるのですね。

■「寂しい」と口にできない男性の気持ち

男性が自分の気持ちを口にしないのは、「寂しい」と伝えると引かれてしまうかも、という恐れを抱えていることも理由にあります。

本当は、寂しかった自分の気持ちを真っ先に受け止めてほしい。

彼女に甘えたいし、幸せな気持ちで抱き合いたい。

でも、万が一彼女が同じでなかったら。寂しいなんて口にする自分は「男らしくない」と思われてしまったら。責められてしまったら。

その恐れが、「言わなくても大丈夫だろう」の甘えを加速させます。

彼女から見れば、彼の態度は卑怯でいやらしいものでした。

無理強いはしなくても、肝心なことを何も伝えずに手を伸ばしてくる姿に、「大事にされていない」と感じるのです。

決めつけられること。話さなくてもいい相手と思われること。

これが、彼女を一番傷つけた実感でした。

■甘えは依存につながる

こんな彼の態度は、彼女に依存しているからだろうな、と話を聞いていて思います。

自分の本心、本当の姿を隠しながら受け止めてもらうことばかり求めるのは、ただのわがままです。

自分の姿が彼女にどう思われるか、自分の態度で彼女がどんな気持ちになるか、想像できないのは「それでも愛してもらえる」という一方的な甘え。

どんな関係でも、努力しなければ良い関係は築けません。

はっきりと彼の甘えを拒否した彼女は、「いい付き合いじゃなかった」ことに気づき、彼との関係を解消しました。

今後は、彼への恋愛感情をもう一度見直し、どう接していくかを考えると言います。

思いを伝え合うことの大切さを、彼と今度こそ話し合えればな、と願います。

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ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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