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「人生思い通りにいかない。でも、なるようになる」DAMNATION(DDT)の思想

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DAMNATIONはDDTプロレスリングを代表する人気ユニット。掲げたスローガン「群れない、媚びない、結婚しない」や思想が共感を集め、DDTドラマティック総選挙2016・2017のユニット部門で2年連続1位を獲得。リーダーの佐々木大輔さん、メンバーの遠藤哲哉さんをインタビュー。

「人生思い通りにいかない。でも、なるようになる」DAMNATION(DDT)の思想

「群れない、媚びない、結婚しない」。プロレス界にこんなスローガンを掲げるユニットがある。DDTプロレスリング(以下、DDT)のDAMNATIONだ。

「結婚しない」はともかく、「群れない、媚びない」という自由な思想は、私たちに生きやすさをもたらすものではないだろうか。ユニットのリーダーである佐々木大輔さん、メンバーである遠藤哲哉さんに話を伺った。

■怒りは昇華させる

――スローガンの根本にはどんな思いが込められているのでしょうか。

佐々木:怒りです(即答)。

――怒り。まず「群れない」を含めた背景は?

佐々木:群れている人たちが嫌いで腹を立てていました。わたしは友達が少ないので群れないです。基本的にひとりです。飲みに行くのもひとりが多いですね。

――群れたいわけではなく、あえて孤高を選んでいるということですよね。

遠藤:佐々木さん以上に「群れない」を忠実に守ってるのが僕ですよ(笑)。人に気を使いすぎるところがあるので、結局ひとりがいいやと思って、だいたいひとりで過ごしてます。友達と言える友達、今も連絡を取り合っているというか、連絡を取れる友達はひとりかふたりですし。

■媚びるのをやめたら、自分らしさを出せるようになった

――友達がいない自慢……。「媚びない」についてはいかがですか。

佐々木:お客さんに媚びる試合をするレスラーに対して、怒りを抱えていました。お客さんの顔色を伺いながら、試合中に面白いことを言うレスラーにも腹が立ってますよ。わたしは昔からパンクな思想が軸にあるので、絶対に媚びません。自分を曲げたくないんです。哲哉は昔、媚びた試合してたよな。

遠藤:ご指摘の通りです。DAMNATIONに入ってからは媚びるのをやめて、本来の自分を出せるようになりました。

――無理に良く見せようとしなくなった、と。

遠藤:そうですね。周りの目を気にしなくなったので。結果的に前より戦いやすくなったと思います。ただ、佐々木さんほどメンタルが強くないので、落ち込むことはありますね。

■人生、うまくいかないのが前提。だから、現実を受け入れる

――佐々木さんは落ち込むことはないんですか?

佐々木:わたしは落ち込まないです。ネガティブなことを考えないですし、「なるようになる」としか思ってないので。

――常に考え方がポジティブなんですね。

佐々木:プロレスにおいても、人生においても、「こうなったら良いのにな」と願っても、理想通りに進んでいくことなんて、ほとんどないじゃないですか。だから、なったことを受け入れるようにしてるんです。昔からずっと。

――達観してますね。

佐々木:あと……たくさんフラれて傷ついてきた経験も、わたしをタフにしてくれたと思います。

■結婚と恋愛の話

――その話題に関連して、「結婚しない」についてはいかがでしょうか。

佐々木:リング上でプロポーズするレスラーが相次いだ時期があって……リングで何してんだよ、ふざけんなよって思ってました。もうひとつ、結婚して楽しそうな人を見たことがないんです。個人的な意見ですけど。

――なるほど。一方で、「恋愛しない」とは言っていないですよね。恋愛観について伺いたいです。

佐々木:そうきますか。基本的に男性と話しているほうが楽しいんですよね。女性といても話すことがないです。

――女性ファンが複雑な気持ちになりそうです(笑)。

遠藤:僕も男性とワイワイするほうが好きですね。ただ、ワイワイやる友達がいないっていうジレンマがありますけど。あと、恋愛経験が多くないので、僕といても女性が楽しくないだろうなって思ってます。

佐々木:男性でも楽しくないよ(笑)。

■「自分の土俵」で戦いたい

――さすが、連携がうまく取れているように見えるおふたりですが、お互いのことをどう見ていますか?

遠藤:佐々木さんを見てると、「この人プロレスやってて良かったな」と思います。佐々木さんにしかできないプロレスがあるんですよ。

佐々木:「天才」って言ってくれ。

遠藤:天才ですね。どんな相手と戦っても「自分の試合」にできるのもすごい。8月26日の後楽園ホール大会で戦ったとき(※)も、最初のほうでペースを作られて、完全に飲まれてしまいました。僕がいくらやり返しても、お客さんは佐々木さんのほうが余裕があるなと感じていたと思います。

※「KING OF DDT 2018」決勝戦で、佐々木選手VS遠藤選手の同門対決となり、21分36秒で決着。勝利を手にしたのは佐々木選手となった。

佐々木:中には苦手な相手もいますが、対哲哉に関しては3年くらい前から自分のペースを握っていたので。

■停滞したくない。いつも新しい自分でありたい

――佐々木さんは遠藤さんをどう見ていますか?

佐々木:難しいですね……。

――あれだけ丁寧に詳しく話してくれたじゃないですか(笑)。リーダーとして、何か思うことはあるのでは。

佐々木:そうですね……。強いて言うなら、生きるか死ぬかみたいな試合を見せてほしい。

遠藤:佐々木さんの試合って死闘が多いですよね。僕もああいう試合に憧れますが、まだそこまで狂いきれていない、という実感はあります。

――佐々木さんの試合レポートでは、「狂気」という表現がよく用いられています。

佐々木:狂気は自然と出るんですよね。勝ちへの執念が強いんです。どんな手を使ってでも勝ちたい。

遠藤:佐々木さんの場合、世の中に対して人一倍思うところがあって、それが勝ちへの執念や狂気につながっているんだと思います。

佐々木:よくわかってるじゃん。

遠藤:僕も勝ちへのこだわりは前提としてありますが、さらに「(お客さんに)常に新しいものを見せたい」という自分なりのテーマがあります。10月21日の両国大会に向けて、あと3キロくらい絞ろうとしているのも、そのひとつです。停滞したくないというか、今のままで満足したくない。そんな気持ちが強いです。

(編集後記)
10月21日(日)15:00〜東京・両国国技館で、「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」が開催される。

メインイベント「KO-D無差別級選手権試合」で佐々木さんは王者・男色ディーノさんに挑戦する。一方の遠藤さんはKO-D6人タッグ選手権試合に王者組として、DAMNATIONのメンバーたちと出場。

今勢いに乗るDAMNATIONが、どんな暴れっぷりを見せてくれるのか楽しみでならない。

Text・Photo/池田園子(DRESS編集長)

佐々木大輔さん
DDTプロレスリング所属のプロレスラー。1985年11月22日、東京都練馬区出身。2005年10月22日デビュー。KO-D無差別、DDT EXTREME級、KO-Dタッグ他、数々のタイトルを獲得。Twitter @the_sasaki

遠藤哲哉さん
DDTプロレスリング所属のプロレスラー。1991年8月11日、宮城県白石市出身。2012年4月1日デビュー。KO-Dタッグ、KO-D6人タッグを獲得。Twitter @entetsu_ddt

DDT×DRESSプロレス部 イベント開催のお知らせ

佐々木大輔さん、遠藤哲哉さんが所属するDDTプロレスリングが10月21日(日)15:00〜、東京・両国国技館で、「両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~」を開催。それに先立って女性ファン15人限定の激励パーティ+大会観戦チケットをセットにして発売します。詳細はこちらからご覧ください!

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DRESS編集部

人生を自分らしく楽しむ大人の女性たちに、多様な生き方や選択肢を提案します。

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