女性の悩みを解消。挿入時の痛みを和らげる体位3選
満足度の高いセックスを楽しむためには、抱えている不安や悩みを解消することも大切です。今回は、性にまつわる悩みに対してアドバイスをおこなうOliviA(オリビア)氏に、多くの女性が悩む挿入時の痛みを軽減する体位について教えていただきました。
年齢や体調、婦人科系の病気などさまざまな要因が考えられる性交痛は、多くの女性が抱えるセックスに関する悩みのひとつです。
ここでは、性交痛の代表的な原因とラブライフアドバイザーのOliviA氏がおすすめする痛み軽減に役立つ体位をご紹介します。
◾️性交痛の原因
性交痛を防ぐためには原因を知ることが必要です。主な原因として以下の5つがあげられます。
1.挿入の角度が合っていない
2.挿入が深すぎる
3.潤い不足
4.挿入時に陰毛や小陰唇を巻き込んでいる
5.婦人科系の病気
挿入時の角度と深さ、潤い不足による性交痛に関しては、体位を工夫することで痛みの改善が期待できます。そこで今回は、この1~3の原因にフォーカスしてお届け。それぞれに適した体位について詳しく解説します。
◾️角度調整には「枕クッション正常位」
膣内やペニスの形は人によってそれぞれ異なるため、角度によっては痛みを感じる場所に当たってしまうことも。
そんな痛みを和らげる体位とは――。
「角度が主な原因の痛みには、女性の腰の下に枕やクッションなどを入れて挿入時の角度を調整できる枕クッション正常位がおすすめです。お互いの性器がフィットする角度が見つかることで不快感が解消されて、中イキしやすくなりますよ」
膣内の状態は日々変化するため、突かれていて痛みを感じる場所があればその都度伝える勇気も必要です。セックス中は積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
◾️潤い不足に効果的な「ストッパー正常位」
セックスをおこなう上で重要なのが、性的な興奮が高まることで膣内に分泌される膣潤滑液です。性交時の潤滑剤としての役割があり、十分に分泌されていない状態で挿入すると摩擦が生じて痛みを感じやすくなってしまいます。
OliviA氏によると、膣潤滑液の分泌を促すためにはペニスを挿入した後すぐに動かさないことが重要とのこと。
「潤い不足による痛みには、挿入後の男性の動きを女性が自由にコントロールできる体位が適しています。そこで提案したいのが、男性の腰のあたりに女性が手を添えて動きを制御するストッパー正常位です」
「『もう少しこのままでいたい……』などと伝えながら相手の動きを止めて、ペニスの形に膣がなじむまで待ちましょう。挿入後に少し時間を置くことで、膣の局所反応によって膣潤滑液が増えますよ」
前戯に時間をかけたりローションを活用したりするなど、膣口が潤う工夫をいくつか同時に試すとさらに効果を感じられるでしょう。
◾挿入時の深さ対策には「敷き小股」
「深い挿入により痛みを感じる方には、自然と挿入が浅くなる体位がおすすめです。両足を伸ばしてうつ伏せになった女性の上に、男性がまたがってバックで挿入する敷き小股を試してみてください」
敷き小股のどんな点が性交痛防止に効果的なのでしょうか?
「寝バックとも呼ばれるこの体位は、女性が足を閉じた状態で挿入するのが特徴です。そのため、必然的に挿入が浅くなります。正常位やバックよりも女性が腰を動かしやすいため、自分の気持ちのいいポイントを探ることができますよ」
痛みを我慢したり男性任せにするのではなく、女性自身が主導権を握ることが大切です。いろいろな体位を試して自分に合うものを見つけてくださいね。
OliviA(オリビア)プロフィール
ラブライフアドバイザー
学生時代に海外留学を経て、性に関する研究調査を開始。「女性のマスターベーション」をテーマに大学の卒業論文を執筆。2007年より日本では珍しい性生活の総合アドバイザーとして活動。テレビ・雑誌など国内外のメディアに多数出演。日本と台湾での書籍出版、サロン・スクール運営など、多方面で「女性がごきげんになるためのセックス」の情報発信を行う。
http://olivia-catmint.com/
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。