誰かを幸せにしたいなら自己犠牲はNG! 自己分析で自分の心から幸せに 3/3
その後、私の人生にどれだけの変化が起こったかは、きっと皆さんの想像以上だと思います。
自己分析のおかげで、本当は「書くこと」が大好きだったことに気づいた私は、こうやって今、文章を綴ることで皆さんに伝える仕事にたどり着きました。失敗も成功も含めて、これまでの経験がある私だからこそ伝えられる大切なことを、これからも書いていくのがお役目のひとつなのだと感じています。
もちろん今でも、自分の想いだけではままならないことや、自らの未熟さを痛感するようなことだってたくさんあります。それでも、「自分の心に嘘をつくこと」だけはしていません。それが一番、自分自身を不幸にすることなのだと、身をもって学んだからです。
自分の中に怒りや悲しみ、もどかしさや苦しみが生まれたら、それを素直に認めて味わってみる。
そこにある理由(わけ)に、ゆっくり目を向けてみる。
そうすると、やがてその想いから一歩外に出て、現状を「どうすれば変えていけるのか」「どのように捉えれば乗り越えられるのか」を考え始めることができます。
■自分が幸せでいれば、いつでも幸せの種をまける
自分の心を大切にしてみると、目の前がどんどん明るく拓けていきました。
本心を素直に見つめ、心に正直に過ごすことを心掛けるようになってしばらく経ち、私はあるとき、ふと思ったのです。「今の私って、ものすごく幸せだ」と。
自分の気持ちを無理やり抑え込んで「なかったこと」にしながら、自分の本心を無視し続けた頃と比べて、心がずっとずっと自由になったのを感じています。
自分の幸せに気付いた瞬間、見える景色が変わっていきました。
私はもう、すでに十分すぎるほど幸せで、おまけに自分で自分のことを幸せにする方法も、少しずつわかってきた。だからこそ、その経験を活かして、今度は誰かの幸せのためにお手伝いがしたいと。
自分らしさを失うことなく、今ならそれができる気がしています。自分の心がまず幸せであることが、周りにも幸せの種をまいていくために、必要なことだったのですね。
私は自分の人生の変化に、「心というものは、不思議なものだな……」と、しみじみ感じています。なにしろ、自分の心の在り方次第で、生き方も状況も、周囲を取り巻く環境だって、何もかもが180度姿を変えるのですから。
心はもちろん「目には見えない」ものであり、もっとも取り扱いが難しく、それでいて自分の人生を左右するほど重要です。目に見えないからこそ、私たちは迷ってしまったり、どこかで間違えてしまいやすいものなのかもしれません。
かつての私のように、今まさに悩み苦しんでいる人たちにとって、この言葉たちがわずかでも「幸せのヒント」になれば嬉しいです。
どうかあなたも、自分の心を大切にしてあげてください。人を本当の意味で幸せにするには、自分の心が幸せである必要があります。