セックスで失敗したくないときの心構え。「うまくいかない」には理由がある
今回は、セックスにまつわる失敗への対処法について調査してきました。何事においても失敗はつきものですが、立ち直りづらい失敗というものがいくつかあります。セックスもそのひとつ。せっかくムードを高めてもうまくいかない……なんてことも。こちらの記事では、セックスの失敗を避けるための心構えを紹介していきます。
最近、20代の男性の中には「セックスは失敗してはいけない」という強迫観念があり、パートナーができてもセックスに踏み切れない方が多くいます。
こういった一歩を踏み出す勇気が出ない方はどんなことに悩みを抱えているのでしょうか――。
婚活セラピストとしてカップルや夫婦間にまつわる性問題など幅広い悩み相談を11000件以上解決してきた湯田佐恵子氏に、お話を伺い解決法をお聞きしてきました。
セックスでやってしまった失敗は、後を引きずるし落ち込みますよね。
笑い飛ばせるような失敗だったらいいですが、そう簡単に処理できることでもありません。
セックスで失敗しても傷つかないためには、どうしたらいいのでしょうか?
■セックスレスはお互いの勘違いから始まる
「男女問わずセックスでの失敗は心に傷を作るので、お互いにセックスを失敗してはならないという強迫観念があるのです。ただ男性と女性ではその考え方が大きく違います。男性は、セックスは自分がリードするものという思い込みを強く、失敗したら『男として失格』と考えます」
最近の若い男性の性知識はインターネットの普及でかなり高まってきていると湯田氏は言います。
ただ、それ故「セックスを上手くできて当然」という意識が生まれてしまい、行為中に中折れや遅漏・早漏などがあるとひどく落ち込むとのこと。男性のセックスに対する考えは“女性が気持ちよくなるのは自分のお陰”という思い込みから来るシンプルな自意識過剰だと言います。
「それを見た女性は、“私は女として見られなかったんだわ”という自意識過剰な思い込みで深く傷つきます。お互いに自意識過剰があって勘違いをしているのです」
また、中折れした男性を見た女性は自分のせいでそうなってしまったと思い込んでしまい、お互いに心に傷を作ってしまいます。
これを引きずってセックスレスになるカップルも多いとのことです。
■忖度(ソンタク)がセックスを失敗へ導く
お互いが思い込みによって傷をつけあってしまう、この現状をどうすればいいかも湯田氏は教えてくれました。
「男性はリードしようという気持ちから積極的なアプローチをします。女性はそれに対して受け身になることが多いですね。それ自体に問題はないのですが、受け身になって自分の欲求を隠してしまうのはよくありません。
欲求を隠すというのは、相手のことを優先した思いやりのある行為に見えるかもしれませんが、それが続いてしまうとセックスがつまらない、ただ相手の欲求を満たすだけのものになってしまいます。忖度(ソンタク)はセックスを悪くするのです」
セックスで相手のことを思いやることは大事ですが、それだけでは不十分で気を使って何も伝えないままだと、セックスはどんどん味気のない悪いものになってしまうそうです。
「私の所に相談にいらっしゃるお客様にも伝えることなのですが、セックスはお互いに相手にしてほしいことを言葉に出してちゃんと伝え合うことが大事です。そこからお互いの合意事項ができる、もしまた要望が出たらまた伝え合う、こういった繰り返しすることでお互いを本当に尊重した愛のあるセックスができるのです。」
こうしたいい意味で言い合える関係になれば、たとえセックスで失敗したとしても、お互い気まずくならずに済みます。
気まずさはセックスレスの原因になると湯田氏はおっしゃっていました。
湯田佐恵子氏プロフィール
婚活セラピスト/心理カウンセラー
20代から3つの結婚相談所を経験。心理学、性格学、カウンセリングやセラピーを学ぶ。
そして自らの体験をもとに「婚活コンサルティング&結婚相談所リアルラブ」を開設。深層部に食い込むカウンセリングは、着実に会員を成婚に導いている。男女関係に関するお悩みや、夫婦関係、子育て、セックスレスのお悩みなど、16年間で延べ11000件のカウンセリング実績を持つ。
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。