「出会いがない」から「婚活をする」は間違い
「出会いがないと嘆いているときには、出会いの場を求めてはいけない」と話すのは、婚活のサポートに携わって9年が経つ大西明美さん。今の世の中なら、”出会うだけの場”ならいくらでも作れる。けれど、あなたにとって理想となるパートナーを見つけたいなら話は別です。出会いがないときにこそやるべきポイントを3つご紹介します。
■出会いがないと嘆く人がまずやるべきことは「婚活」ではない
私たちは、出会いがないという人を見ると、「だったら婚活でもなんでもすればいいじゃないか」と思ってしまいますよね。
今の世の中、私が経営しているような結婚相談所だけではなく、インターネット婚活もあるし、アプリ婚活もあります。24時間いつでもどこにいても出会えてしまうわけです。
出会いなんていくらでも作れるわけです。
しかしですね、実は出会いがないと嘆く人がまずやってはいけないことは、出会いの機会をつくることなんです。
一体それはどういうことなのでしょうか。
■「出会いがない」の意味を追求しよう
そもそも男と女はそれぞれ30億人以上この地球上に存在します。腐るほどいるわけです。24時間出会いの機会にまみれているとも言えるでしょう。それでも、どうして「出会いがない」と言い切ってしまえるのか。
理由はひとつ。
「出会いたい人と出会える環境にない」ということなのです。
つまり、単に人と出会える環境を作ればいいというわけではありません。それなのに、出会いがないと嘆く人は最初に婚活アプリやネット婚活を始めてしまいます。
出会いたい人のイメージがはっきりしていない。それなのに出会いの場を増やしても結局「出会いたい人に出会えない」状況から脱することができないのです。
■出会いがないと嘆く人がやるべき3つのポイント
出会いがない人がやるべき3つのポイントは次の通り。
1.出会いたい人の条件を書き出す
2.美しいプロフィール写真をとりにいく
3.出会う場所を選ぶ
ひとつずつ見ていきますね。
1.出会いたい人の条件を書き出す
出会いたい人の条件をバーっと書き出します。
とにかく何でも良いので頭に浮かんだ言葉を遠慮せずに書いていきましょう。そのときに、具体的な数字、イメージを書き出すことがポイントです。
「高年収、高学歴で包容力のある男性」ではダメ。この場合だと自分が高年収と思うのはいくらなのか。もっと突き詰めると、どれぐらい年収があれば妥協ができるのかという数字を書き出します。
高収入……といっても人によってその定義は異なります。
例えば、年収500万円の34歳の大卒OLさんの場合、「自分より稼いでいてほしいから、600万円以上かな」となるわけです。
高学歴についても考えていきましょう。
「大卒以上かな。でも専門卒でもその専門を活かして社会的に成功していれば、妥協できる」ということであれば、「原則大卒でプロフェッショナルな専門卒も理想」となります。
だんだん具体的になってきましたね。
包容力のある男性については、正直履歴書やプロフィールから判断することは難しいですよね。その場合は、相手を探す条件に入れません。会ってみないとわからないものは条件から除外をしていくのがポイントです。
「え、でも私は性格重視なのに……」という方もこの文章を読んでいる方の中におられるかもしれません。その場合は、「どんなに性格が良くてもこれだけは無理」というポイントを書き出していくことが大事です。
・性格さえよければ、年収がどんなに低くても大丈夫なのか。
・性格さえ良ければ、見た目がタイプじゃなくても大丈夫なのか。
・性格さえ良ければ、学歴なんて関係がないのか。
「いや、性格が良いだけじゃだめだ。年収300万円以上で正社員では最低いてほしい」とか「薄毛はいいけれども太っているのは嫌」とかいろいろ条件が出てくるはずです。それを書き出していくのです。
2.美しいプロフィール写真を撮りにいく
ここで悲しいお知らせをひとつ。
私は婚活に携わって9年が経ちます。その視点から見てみると、男性は写真を見てほぼ出会うかどうかを判断しています。
写真さえ美しければ、男性の条件にマッチしていなくても「一度お会いしてみたい」となりやすいのです。
どこで出会いを求めても、結局写真で8割決まります。だからこそ、ちゃんとしたプロフィール写真を写真を撮影しましょう。美しい自分を表現することが大切なのです。
3.出会う場所を選ぶ
ここでやっと出会いの場所を選びます。
場所を選ぶ基準は、「出会ったあと何をしたいのか」ということです。
「必ずしも結婚したいわけではない」という人は、結婚相談所が適した場所とは言えません。
恋愛をただ楽しみたいだけならば、スポーツサークルやイベントでの出会いもいいですね。恋愛アプリは、正直うーん……という感じです。既婚者が混じっている場合もあるので、出会って関係を築いたとしても、また別の落とし穴に落ちるリスクがあるからです(もちろん素敵な出会いが生まれる可能性もあります)。
結婚を目的とするなら、ガッツリ婚活ができる場所に行くのがいいです。結婚を考えている人たちは、特に男性は経済的に自立していることが前提なので、効率よく出会えます。
どの結婚相談所に入ったとしても高年収で高学歴の人は必ずいます。ですので、「どこが一番効率よく出会えるか」よりも「まず足を踏み入れてみること」が大切です。
特に、婚活の場合はサポートするスタッフや仲人との相性が悪かったら最悪です。かえって婚活をサポートする側が出会いを阻害することも起こりえます。だから、婚活の場所を選ぶときは、スタッフとの相性をよく見てみることがポイントです。
ぜひ、あなたが望む人と出会える場所に飛び込んでくださいね。
夏はすぐそこですよ!
婚活アドバイザー。自ら経営する結婚相談所で7年で200組以上のカップルを成婚へと導く。