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「趣味が合う相手」に恋に落ちる大人たち

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趣味が合う相手と話せるとうれしいし、恋愛に発展しやすい――。そう話すのは1カ月に一度「知らない異性10人と出会って話す会」を開催してきたbar bossaの林伸次さん。趣味や好きなものでつながる出会いの場で、そこからカップルが多数誕生しているそう。なぜ、趣味を通じて恋に落ちるのか、綴っていただきました。

「趣味が合う相手」に恋に落ちる大人たち

バーテンダーという職業をしていると、毎日のように未婚女性から「誰か良い人紹介してくださいよ」って言われるんですね。

最初のうちは僕の友人やお客さんなんかを紹介してたのですが、まあもちろん簡単にはくっつかないんです。ちょっと微妙な関係にもなりますし。

そこで方針を変えて、10人くらい未婚の男女を集めて、立食パーティーみたいなのをやってみたんですね。その瞬間はすごく盛り上がったのですが、蓋を開けると、その後、連絡をとり合ったり、デートをしたりって人たちは全然いないってことが判明したんです。

■なぜ婚活パーティー後、進展しないのか

連絡をとらない理由は、やっぱりみんな「自信がない」のと「傷つきたくない」から。

「相手も自分のことを好きなんだよ」っていうのが、あらかじめわかるシステムにすれば良いのかな、と気づきました。

そこで、「気になった人の名前を書いてもらって、マッチングしていたら僕から『あの人も気になってるようですよ』ってメールをする」方法を思いついたんです。

ところで、以前から「立食パーティー」みたいなのをやっても、「カウンターで隣になった人との会話」を見てても、日本人って初めて会った人との会話って下手だなあと「自分も含め」感じてたんですね。

「どこに住んでるんですか?」と「何の仕事をしているんですか?」の話をしたら、その後は話題がないんです。

■好きなものを書いた紙を交換

そこをなんとかしようと思いまして、自分の好きなものや自分を表す「キーワード」を20個書いてもらって、その紙を見せながら会話を進めてもらえばいいんじゃないかと思いつきました。

これ、うまくいくんです。お互いの紙を見て、「あ、ヨガやってるんですね。ヨガってどうですか?」とか「この映画、私も好きなんです!」という感じで、ふたりの「共通項」や「趣味や嗜好」がわかって、判断しやすくなるんです。

その前に、「世の中の婚活パーティーみたいなのって、どういう風に運営されているんだろう」とリサーチすべく、検索してみたところ、やっぱり「25歳〜30歳」とか「年収800万円以上」といった条件で分けて、会わせているということがわかったんですね。

でも、これ、「くっつく率どうだろう? 28歳年収800万円っていっても、いろいろな人がいるからなあ」とか考えて、「そうだ。同じ趣味を持った人たちに集まってもらおう」と思いついたわけです。

これがとにかく、正解でした。これは本人に「書いても良い」と言われたので書くのですが、「本好き集まれ」回のときに、1冊本を書いていて、時々文芸誌に小説を発表していて、本屋で働いている女性が参加してくれたんですね。彼女、10人中9人に「好き」って書かれていました。

■好きなジャンルに詳しい女性と話したい

特に男性って「自分が好きなジャンルに詳しい女性」が、「話しててうれしいし楽しい女性」なんです。

例えば「すごく車が好き」って男性がいて、そこに「私、ポルシェの会社で働いています」って女性がいたら、もうとにかく食いつきますよね。男性って本当にそういう「趣味のところ」を話せるとうれしいんです。

この「趣味でくくる」というのが本当にうまくいきました。例えば、「アニメ、マンガ好き集まれ」のときは、女性がマンガに詳しいと男性がかなり盛り上がり、席のあちこちで「え? ホントにあれ全部読んだの? そんな女の子に会ったの初めて!」って感じで声が上がるんです。

実は今、SEをしている男性で「高収入、イケメン独身男性」ってすごく多いんですね。彼ら、仕事が忙しくて男性だけの職場で出会いもなくて、好条件なのに残ってるんです。だから「ギーク好き集まれ」のときは、会に参加した女性は「当たり」だったと思います。

■「両想い」だと、やっぱりうれしい

ちなみに、この会での出会いを通じて「カップルになる率」は、すごく高いです。「今度、結婚します」って挨拶に来てくれたカップルもいました。

10人と10人が会って、10分ずつ話して、最後に「気になった人を5人まで」書いてもらってるんですね。

実はこの「5人」がポイントなんです。ちょっと多いですよね。だから、「誰にも書かれない」って人はめったにいないんです。

そして意外と「バラケる」ということがわかりました。結構、好みや相性ってバラケるものですね。

それで「あの人とマッチングしてます」って連絡が来たら、すごくうれしいらしいんですね。そりゃそうですよね。こっちが好きと思ってて、相手も好きってわかったらうれしいです。

■「趣味が合う」は良い縁になる

だからすぐに連絡をとって、「デート」になるようです。

だいたい皆さん平均して2〜3人マッチングしているので、その後のデートは数回はあるようです。

とにかくこれ、「趣味が合う人が集まること」というのが一番のポイントでして、その時々で「客層と会話」がはっきりと変わるんです。

「料理好き集まれ」はみんな「どのお店が美味しいか」って話題で盛り上がっているし、「音楽好き集まれ」はみんな「あのフェス行ったの? じゃあ一緒の場所にいたね」って盛り上がってるし、趣味縛りってかなり「アリ」です。

「婚活パーティーはちょっと……」という人も、例えば、「読書会」とか「美術館巡りのサークル」とか、「バンド募集」とかに足を運べば、ぴったりの出会いがあるかもですよ。

2018年6月2日公開
2019年6月29日更新

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林 伸次

1969年生まれ、徳島県出身。渋谷のワインバー「bar bossa(バールボッサ)」店主。

https://note.mu/bar_bossa

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