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セックスで不要な演技2つ、あるといい演出3つ

セックス時に演技をしたことはありますか? 相手を思いやったり、セックス中の雰囲気を壊さないためだったり……演技をする理由はあるかもしれませんが、自分の本心を偽る演技は、結果的に相手も自分も幸せにならないことも。演技ではなく、演出をしてみませんか。ふたりのセックスをもっと幸せで、心地よいものにするのが演出です。

セックスで不要な演技2つ、あるといい演出3つ

セックスについて考えるとき、外せないトピックのひとつが「演技問題」。「パートナーとのセックスで演技をしている」「相手のプライドを傷つけないために演技する」といった声を女性たちから聞くことは少なくありませんでした。

でも、はたしてセックスにおける演技は、ふたりを幸せにするのでしょうか。演技とは「演じてみせること」です。「本心を隠して自分を偽ること」を演技と言うことも……。

「セックスで必要なのは演技ではなく“演出”です。テレビやメディアで楽しませるものとして演出があるように、セックスにおいてもお互いが楽しむための演出は必要」と話すのは、女流AV監督の鈴木リズさん。

ここでは鈴木さんに、セックスでお互いを不幸にする可能性がある演技、ふたりのセックスをより良いものにする演出について“仕分け”をしていただきました。

不必要な演技

イッたフリをする

次の予定が気になったり、他のことを考えたりして、セックスに集中していないときなど。「早く終わってほしい」「面倒くさい」といった理由で、本当はイッてないのにイッたフリをする。

気持ちいいフリをする

本当は痛い、または全然気持ち良くないのに、嘘のよがり声を出す、大きなリアクションで気持ちいいフリをする。「彼女はこんなに喜んでいる……!」と彼も勘違いしてしまう最悪のケース。


必要な演出

感じていることを表現する

本当に気持ちよくて満たされているとき、彼に回している腕の力をぎゅっと強めるなど、「感じていること」を表現する。彼も彼女の気持ちいいポイントを自然と知ることができる。

彼の名前を呼ぶ

セックス中に彼の名前を呼ぶ。ふたりだけの魅惑的な世界を作れる最高のテクニック。

「気持ちいい状態」を伝える

声や表情を変えて気持ちいいと表現したり、シーツをつかむなどの細かい動作をしたりして、感じている反応を彼に見せる。気持ちいいときは、自分が感じていることをきちんと伝えることが大切。

おまけ

自分の気持ちいいところを知り、要望として伝える

自分が気持ちいいと感じるところはどこか、どんな風にしてほしいかは、自分自身がわかっていなければ、相手に対し的確に伝えることはできません。

女「気持ちよくない……」
男「どうしたらいいかわからない……」

となると、セックスするのが嫌になるだけでなく、互いのことを気持ちよくする自信もなくなります。

「『もうちょっとこうしてほしい』と言えるように、自分が自分のことを知る必要があります。その上で『そうじゃない!』と否定するのではなく、『こういう風にしてほしい』という“要望型”として伝えてみると良いでしょう。そうすれば相手も傷つくことなく『そうなんだ!』と素直に受け取ってくれます」

NGワード:「痛い!」「気持ち良くない!」
OKワード:「ここがいい」「もうちょっとゆっくりして」「優しくしてほしい」など

伝え方を研究する

雑誌や官能小説を読んだり、AVを見たりして、「気持ちいいときの反応」や「その見せ方」を研究するのもおすすめです。

「男性が男性向けAVの真似をするのは、女性の心身を傷つける可能性があるためNGです。AVは派手に見えるように作られているので、AVをセックスの教科書にしてしまうのは危険です。実際、大きな音が出るようガシガシと激しく動かしたり、動きがわかりやすいように上下に激しく動いたり、というのは男性向けAVでよく見られることですが、実際に女性がされると痛いだけで、気持ちいいとは感じません」

でも、女性の反応を女性が真似るのはとても良いこと。 女優さんは普段から自分をセクシーに、艶っぽく見せる研究をしています。特に売れている女優さんは見せ方やテクニックに対し、とてもストイックに向き合っています。

「気持ちいいと感じないのにAVの真似をするのは良くないですが、気持ちいいと感じたとき、相手に反応を伝えるテクニックを学べるのがAVです。男性にも彼女が気持ちいいと感じているところがわかりやすく伝わり、互いが幸せになるセックスにつながります」

取材協力/鈴木リズ
取材・イラスト/中野ゆうこ

4月大特集「正直に向き合いたい、セックスのこと」

https://p-dress.jp/articles/6632

『DRESS』4月特集は「私たちと性とセックスと」。性にまつわることをヘンに特別視せず、自然なことと捉えて、もう少しオープンに考えてみると、性やセックスの在り方はより良く、幸せなものへと変わっていくのではないでしょうか。性やセックスのことをじっくり考えるコンテンツをお届けします。

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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