【海外で、産む】働くプレママの「海外保活」

【海外で、産む】働くプレママの「海外保活」

海外で働く私とて逃げられないのは「保活」。産休明けにスムーズに復職できるよう保活を始めました。日本の保活はとても大変そうなイメージがありますが、マレーシアの場合はどうなのでしょうか。経験談を綴ります。


■「産んだ数週間後には復職」が常識の東南アジア

東南アジアでは「産休は2〜3カ月」というのが一般的で、その期間が終わるとすぐ復職するケースがほとんどです。

例に漏れず私の会社も産休は2カ月。1月末に出産予定なので、おそらく3月下旬には職場復帰することになるでしょう。

日本のように男性が産休・育休を取れる国でもないので、夫が休むとしたら有給休暇の範囲内で、のみ。

したがって、私が産休明けにスムーズに復帰するには、子どもの預け先または面倒を見てくれる人を確保しなければなりません。

産後は体力回復と子どもの面倒でてんやわんやになるはずなので、今のうちに目処をつけておく必要があります。

■職場復帰のための選択肢

子どもを預けるために考えられる選択肢は以下の通りです。

・家族が面倒を見る
・近所の人に預ける
・保育園に入れる
・ベビーシッターやメイドに任せる

ローカルの場合、両親や義両親がすでにリタイヤしていて孫の面倒を見てくれるケース、ご近所さんが複数名の子どもをまとめて見てくれるケースもあります。もちろん保育園に入れる夫妻もいます。

私たちのような外国人夫婦は家族や親族に気軽に頼れるわけでもなく、残る選択肢は保育園に入れるか、ベビーシッター・メイドに任せるか。

私と夫の海外保活が始まりました。

■保育園に入れる場合

まずはネットで保育園情報を探してみました。

日本ほどネット上の情報が充実していないのか、そもそも英語だと限界があるのか(マレーシアの第一言語はマレーシア語)、徒歩圏内で見つかったのはたった1件。

実際に送り迎えすることを想像しながら試しに歩いていくと、そこはショッピングモールの中の一角。「えっこんなところに……」と外からジロジロ眺めていたら、中からスタッフの方が出てきて、「ご用件は?」と。

せっかくなので簡単にお話を聞かせてもらいました。

・朝7時半から夜6時半まで開いている。
・先生と園児の共通言語のメインは英語で、マレーシア語と中国語もOK。
・マレーシア人だけでなく外国人園児も多数いる。
・0歳児は2カ月から入園可能。まだ空きがあって、今の予定だと来年3月も大丈夫。
・0歳児の月謝は2000RM(日本円でだいたい5万5000円)。
・申込みは、入園希望のタイミングの1カ月前でOK。
・まずは元気な赤ちゃんを産んで、3月上旬にいらしてください。

とのことでした。日本の壮絶な保活と比べると、意外とあっさり終わりました。後にご紹介する「ベビーシッターかメイドを雇う」選択肢を優先しつつ、他にも保育園を探してみるつもりですが、まずは預けられる場所が見つかったので一安心です。

月謝の高い認可外保育園と比べれば安いのかもしれませんが、それでも毎月の出費が5万5000円もあると思うと痺れますね。身が引き締まる思いがしました。

■ベビーシッターかメイドを雇う場合

保育園ではありませんが、「海外での保活の一環」としてご紹介します。

ベビーシッターやメイドのマッチングサービスがいくつか見つかりました。フルタイム/パートタイム、住み込み/通い、子育て/介護/料理などの得意分野、国籍、宗教、対応可能言語など、さまざまな条件を指定して求職者を探すことができます。

いろいろ探しましたが、私たちはこの手のサービスはいったん使わないことにしました。

というのも、目に留まったりやりとりしてみた求職者の多くが「就労可能なビザを持たない外国人」で……。そういう人が登録できてしまうマッチングサービスへの不信感があるのと、何よりも不法就労を幇助することになるのはこちらも避けたいです。

「マレーシア人で就労には問題がないけど給料が高すぎる」というケースも悩ましいところ。

次なる選択肢は、「政府公認の人材派遣会社を介して、住み込みメイドを海外から雇う」です。

マレーシアの場合、サービス業や建設現場の多くで外国人労働者がすでに欠かせない存在になっていて、住み込みメイドも海外から雇うケースがほとんどとのこと。

住み込みメイドを雇う場合、マレーシア側の人材派遣会社と相手国政府公認の人材派遣会社が組み、私のようにメイドを雇いたい人と出稼ぎに出たい人をマッチングします。

10人以上の履歴書を見たところ、人によって経験はまちまちです。ベビーシッター経験が豊富な人もいればそれに加えて老人介護経験のある人、逆にこれまでメイドとして働いた経験がない人もいました。

この先、履歴書から気になる人を選び、Skypeインタビューやビザ発給などの手続きを経て、メイドがマレーシアにやってくるのは早くて2〜3カ月後。場合によっては半年以上かかることもあるそうです。

住み込みメイドの月給は日本円でだいたい5万円前後。フィリピンと比べるとややお値段が張りますが、致し方ないですね。

予想外だったのは、人材派遣会社に支払う手続き費用の高さ。見積りをもらったとき、さすがの金額に絶句しました。

メイドのビザや健康診断、フィリピンからマレーシアに来るフライトチケットなども含めて約40万円を手続き費用として支払うことになるんです。

雇うことになるメイドは少なくとも2年間、生活を共にすることになります。ある意味、彼女の人生と、彼女が仕送りするであろう家族の人生も背負うことになります。

支払う金額と背負う責任の大きさに、保育園の月謝以上に武者震いがします。

■保育園ではなく、住み込みメイドを選んだ理由

結果的に、住み込みメイドを雇うことにしました。

というのも、子どもを保育園に預ける場合、そのほかの家事をすべて夫婦でこなす必要があります。この国には洗濯屋さんや時間単位で雇える家事代行サービスもあるものの、時間のやりくりなど、どのみち大変そうです。これだったら日本で生活するのとなんら変わらず、海外にいる意味がないと言っても過言ではありません。

家事を可能な限りアウトソースし、自分たちの時間、子どもに向き合える時間を大事にするのが東南アジアで生活するメリットのひとつでもあるので、手続き費用の高さには目をつむり、責任の重さには腹をくくり、住み込みメイドをフィリピンから呼び寄せることに決めました。

キャリアと子育ての両立を、海外ならではのやり方で実践してみるつもりです。

メイドが本当に2〜3カ月で到着するのか、予想以上に時間がかかるのかはわかりませんし、想定外のトラブルがあるかもしれません。すったもんだがあったら、またここでご紹介したいと思います。

この記事のライター

海外就職してフィリピンのベンチャー企業で働いています。1979年生まれ、千葉県出身。自称バリキャリからの33歳で無職→語学留学→34歳でフィリピン就職→35歳でインドネシアで働く日本人と交際開始→36歳で結婚し夫がインドネシ...

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