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愛されたいのに、愛されない女のセックス事情

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セックスだけを特別視する男女関係に、幸せはやってくるのだろうか。作家の大泉りかさんは、「セックスの相性が良くて別れられないと漏らす女性は、自分だけを愛してくれない男性に不満を持つ人ばかりだ」と話します。では、そこから脱するためにはどうすれば良いのでしょうか――。

愛されたいのに、愛されない女のセックス事情

知り合いの女性から「付き合っている彼と、セックスの相性が良すぎて、別れられない」という相談を受けたことがある。

別れられないといっても、その彼には他に、一緒に住んでいる恋人の女性がいるという。要するに、わたしに相談をしてきた女性は、彼にとってセフレなのだった。

■愛され方に不満を持っている女性ほど、セックスを特別視してしまう?

そういう状況であっても、知り合いの女性(いちいちややこしいので、これから先は彼女と呼ぶ)が、彼のことを肉体関係だけの相手だと割り切っていれば、さしてつらいことはないと思うのだが、あいにくのこと、彼女は彼にしっかりと恋していた。その上、本命の彼女に昇格したいと望んでいた。

けれども、彼のほうはまったくその気がないようで、だから、彼女は「このまま進展がないなら、いっそ別れてしまいたい」と思いつつも、「セックスの相性が良すぎて、別れられない」と悩んでいるのだった。

こういう「彼とはセックスの相性が良すぎて、別れられない」という状況に陥ることは決して珍しいことではないと思う。

わたしもかつて、同じ想いを抱いたことがあった。「こんなにセックスが気持ちいいんだから、彼は特別な存在で代わりになる人なんていない」と思っていたし、彼もまたわたしを同じように感じていると思っていた。

が、果たして別れられないのは、本当にセックスの相性のせいなのだろうか。

概して「彼とはセックスの相性が良すぎて、別れられない」と漏らすのは、わたしを含め、既婚男性と付き合っていたり、二股を解消してくれない……など、いわゆる「自分だけを愛してくれない男性」に不満を持って付き合っている女性たちがほとんどだ。

あまりに皆、一様に同じことを言うので、わたし中ではひとつの疑念が生まれた。好きな人に、自分の望む形で愛してもらえていないことに不満を持っている女性ほど、その相手とのセックスを特別視してしまう傾向にあるのではないだろうか。

■セックスだけにすがっていると、女の自尊心が削れていく

そもそも、恋愛もセックスも「求めているものが、与えられていない」という飢餓感によって一層盛り上がるものでもある。

そして、パートナーとの関係に飢餓感があるからこそ、必然としてセックスは盛り上がるし、「こんなに気持ちがいいだなんて、特別に相性がいい」と、よりどころにもなる。

けれども、満ち足りた関係になると、その飢餓感はあっけなく消えてしまう……要するに「セックスの相性がいい」なんて、ほとんどの場合は勘違いだ。

自分と相手との間に、特別な絆を見出したいがために、セックスにすがってしまっているだけのことだ。もちろん、それが悪いわけではない。

けれども、すがるものがセックスしかないという状況は、どんどん女の自尊心を削っていく。そして自尊心のない女性のことを、男性はなかなか愛してくれない。結果、「愛されたいのに、愛してもらえない」という悪循環に陥ってしまう。

だから、いましている恋愛に、幸せを感じられていないなら「セックスの相性がいいから、別れられない」なんて言っていないでさっさと別れて、次の男性にいったほうがいい。

もしも難しいというならば、そのへんにいるセックスの上手そうな男と一回、寝てみてもいいと思う。「あ、他の人としても、意外と気持ちいい……」と思うことができれば、幸せにしてくれない彼への執着も、あっさりとなくなるのではないだろうか。

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大泉 りか

ライトノベルや官能を執筆するほか、セックスと女の生き方や、男性向けの「モテ」をレクチャーするコラムを多く手掛ける。新刊は『女子会で教わる人生を変える恋愛講座』(大和書房)。著書多数。趣味は映画、アルコール、海外旅行。愛犬と暮...

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