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成功する女性が「きれい」にお金を使うワケ【積読を崩す夜 #11】

連載【積読を崩す夜】11回目は、『幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』をご紹介します。イメージコンサルタントとして、ニューヨークで数多くのミリオネアといわれる成功者たちと接した著者。テクニックできれいを手に入れてイメージを作り上げる、その極意について語られています。

成功する女性が「きれい」にお金を使うワケ【積読を崩す夜 #11】

■イメージを作り上げて成功を手に入れる

積んであるあの本が、私を待っている……。少し早く帰れそうな夜、DRESS世代に、じっくりと読み進めてほしい本をご紹介する連載【積読を崩す夜】。

11回目は、『幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』(著:一色由美子)を取り上げます。

欲望渦巻くニューヨークで、イメージコンサルタントとしてクライアントの「こうなりたい」の思いに応え続けてきた著者。

ファッションにヘアスタイル、メイクなどの外見を変え、自分にお金を使いイメージを作り上げる。最速でゴールへとたどり着く、さまざまなノウハウが語られています。

■美容室で指名するなら、絶対にトップスタイリスト!

私はヘアスタイルに悩んでいるお客様には東京都心の人気店の、トップヘアスタイリストをご紹介させていただいています。

もちろん、費用はそれなりにかかりますが、近所のそこそこのお店で、何だか気に入らない髪型にされて髪が伸びるまでの3ヵ月間過ごすことを考えてみましょう。中略

美容室は値段の安さや通う時の便利さだけでなく「値段以上に素敵になれるか」と、合理的に考えてください。美容室は費用対効果で選びましょう。

(38~39ページより引用)

ニューヨークと東京では、女性の髪形に対する目指す世界観が真逆といえるようです。

ニューヨーカーは、セクシーでゴージャスであることがとにかく大切で、前髪をつくるヘアスタイルはほとんど見かけない。ボリュームを出すために外巻きにコテで巻くのだとか。

逆に、日本人はいかに若く見せるか、かわいいかが大切で、その陰には、男性目線の意識ということがあるようです。

似合う髪型選びで大切なのは、まず顔の形で、次に髪の質や量。顔の形に合わせて髪型をチョイスすることにより、小顔効果が大きく見込めると著者は言います。

いずれにせよ、美容師の指名は絶対にトップスタイリストにすべきなのだとか。いつもの値段に3000円プラスすれば、都心で勝負している人気のトップスタイリストにお願いできます。3000円の出費で、3万円のきれいを手に入れるという考え方は、早速取り入れてみたいものです。

■出世の世界基準は「美しい歯」

私はアメリカに渡って、歯科に対する認識が変わりました。アメリカでの歯科診療は虫歯治療がメインではなく、予防医療がメインなのです。アメリカでは、出世の条件に「美しい歯」という項目があります。

歯並びが悪かったり、歯が黄色いと「そこそこの教育しか受けていない=トップの器ではない」と思われてしまうのです。

虫歯がなくとも3ヵ月から6ヵ月に1回は歯医者さんでクリーニングをし、必要ならホワイトニング処置をしてください。ホワイトニングは自費診療で数万円のお金がかかることがありますが、高い化粧品をいくつも使うくらいなら歯に投資をしたほうが費用対効果は高いです。

(54~55ページより引用)

どんなに美しい女性でも、口を開いたときに見える歯が汚いと、なんだかもったいない気持ちになるものです。

ヘアスタイルやメイク、ファッションのすべてが完璧だったとしても、笑ったときの口元が残念だと美貌も損ね、清潔感も欠けて感じられます。

アメリカで「美しい歯」が出世の条件といわれていることはよく耳にするところですが、教育の程度にまで及ぶとしたら、聞き捨てならない話です。

歯列矯正は、お金がかかるものの骨格が変わるため、小顔効果も大いに期待できるのだとか。歯のケアにかける費用には、金額以上のリターンがありそうです。

仮に歯に対してコンプレックスがある場合は、思いきって歯医者に行ってみるのもひとつの方法といえるでしょう。手で口を覆わずに笑えるだけでも、人生が明るくなりそうです。

■1時間5万円ならエステよりメンタルヘルス

ニューヨークでは最強の弁護士、最善の精神科医を抱えないと成功できないといわれています。人前で弱みを見せられない分、ニューヨーカーは日本人よりもかなりフランクに精神科医のカウンセリングを利用しているのです(中略)

マンハッタンにある一般的な中級レベルの精神科医のカウンセリング料金は、1時間300ドル(3万4000円)ぐらいから。人気のあるドクターは500ドル(約6万円)も費用がかかります。高額にもかかわらず、エグゼクティブクラス以上の人はお抱えドクターに定期的にカウンセリングを受けていることも珍しくありません。

(120ページより引用)

ニューヨーカーは人に何といわれても、基本的には気にしないのだとか。

しかし、ニューヨークは自由である反面、ビジネスについては生き馬の目を抜く厳しい世界であるといえるでしょう。足の引っ張り合いは日常茶飯事。そのため、いちいち細かいことを気にしていたら生きていけないのかもしれません。

しかし、ニューヨーカーといえど、同じ人間です。気にしないフリをしながら、心に傷を負うことも。そこで、精神科医の出番であると著者はいいます。

日本においても、最近は心療内科が増え、メンタルの治療を受ける人が多くなっていますが、異変が起きてからクリニックや病院を訪ねる、その前に手を打つことが大切なようです。

カウンセリングは、仕事のパフォーマンスに対する投資。エステにかける金額をメンタルヘルスにかけるという考え方は、理に適っているのかもしれません。

『幸せをつかむ人ほど「見た目」にお金を使う』書籍情報

著者 一色由美子さんプロフィール

イメージコンサルタント。 Y Style New York&Tokyo代表 (社)日本アンチエイジング・ダイエット協会理事長 日本アンチエイジング歯科学会理事 イネスリグロン監修「World Class Beauty Academy」外部講師。
東京女子大学卒業後、大手企業へに就職。結婚、出産を経て2002年ニューヨークへ。 イメージコンサルティングの本場ニューヨークにてドミニク・イズベックに師事したのち、「Y Style New York」を立ち上げ、ミリオネア、エグゼクティブのコンサルティングを手がける。 2011年帰国。ニューヨークの経験を活かし、外見のみならず、立ち振る舞い、コミュニケーションスキル、メンタル面からアプローチするサロンをオープン。 ビジネスパーソン、ドクター、政治家をはじめ、OL、女性起業家まで、幅広いクライアントを持つ。 また、企業、法人、大学、専門学校などで、セミナー講師としても活躍中。 自らの結婚、出産、子育ての経験も含め、 女性が自由に輝いて生きるためのスタイル作りを提案している。

ナカセコ エミコ

(株)FILAGE(フィラージュ)代表。書評家/絵本作家/ブックコーディネーター。女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っています。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。 ...

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