31歳の人妻が不倫に走った理由は、「秘密」という高揚感だった
好きな人と結婚して、幸せな結婚生活を送っていた。でも、周りで不倫を楽しんでいる人を見て、自分も興味を持ってしまった。夫以外の男性と肉体関係を持つのは高揚感があって、ハマってしまったけど……。最後、彼女に残されたのは虚しさとリスクだけでした。簡単に不倫に走ることで何を失うか、お伝えします。
■不倫が身近になるとき、相手が欲しくなる
26歳で結婚した彼女。
職場恋愛でしたが、夫が今より条件の良い会社への転職を希望し、それが叶ったのを機に30歳のとき夫と一緒に退職し、専業主婦になります。
しかし、夫婦ふたり暮らしだと、家事も買い物もすぐに終わってしまい、時間を持て余す一方で、夫のほうは前の会社にいた頃より多忙になり、夜遅く帰宅する日々が続きました。
セックスがしたいと思っても、「疲れているから」と断られたら何も言えず、ひとりで悶々とした時間を過ごします。
思い余った彼女は、資格を取ることを考えました。夫と話し合って医療事務の資格が取れる専門学校に通うことを決めます。
学校に通いだしてから、久しぶりに刺激のある日々が戻ってきました。
帰宅の遅い夫とは家でも会話する時間が少なく、何よりも「他人と話すことに飢えていた」彼女は、積極的にほかのスクール生に話しかけて仲良くなっていきました。
そんな中で出会ったのは、自分と同じように専業主婦をしている29歳の女性。
年齢も近く話も合うことから、すっかり意気投合して毎日おしゃべりを楽しんでいました。
ある日のこと、彼女はその女性から「実は不倫しているの」と打ち明けられます。
「不倫なんて、ドラマの中や芸能人にしか、縁のない話だと思っていた」彼女は、驚きながらも彼女の生き生きとした姿が強く印象に残ったそうです。
初めて聞くリアルな不倫話。夫に隠れて「彼」に会うスリルと、ホテルでの情熱的なセックスは、彼女にとってどれも興奮するものばかりでした。
いいなぁ、私も不倫してみたい。
いつからか、彼女はそんな願望を持つようになります。
うちは夫も帰りが遅いし、平日の昼間なら家を空けてもバレることはない。連絡さえ気をつけていたら大丈夫。
「セックスがしたかったの?」と彼女に尋ねると、
「それだけが目的じゃないけど……。何か、興奮するじゃない。旦那以外の人って」
気まずそうに彼女は答えました。
彼女が関係を持ったのは、結婚前に付き合っていた元カレでした。
学校で相手を探すことはリスクがあるし、何も知らない男性といきなりそんな関係になるのは怖い。そもそも、専業主婦なら出会いの場が限られます。
元カレとは仕事の関係で結婚後もつながりがあり、会社を辞めた後もたまにLINEでやりとりをする間柄でした。
慣れた相手。それなら安心。
彼女のほうからランチに誘い、久しぶりに再会してからは、夫の愚痴をこぼして距離を縮めていったそうです。
「でも、もともと知っている人だと興奮しないんじゃない?」
私の質問に、
「うーん。元カレだから余計に燃えたのかも」
と、彼女はきっぱりと答えました。