フィリピンで妊娠が発覚――予想外のアドバイスに仰天

フィリピンで妊娠が発覚――予想外のアドバイスに仰天

これまで、海外別居婚しながらの妊活やキャリアと子作りの間で揺れた女心について書いてきましたが、最前線で働くことを諦めて新しい働き方を試行錯誤するうちに、妊娠が発覚……! 今回は、フィリピンで妊娠がわかったときの経験談と、妊娠中の注意事項にまつわる予想外のアドバイスについてご紹介します。


■フィリピンで妊娠検査薬を試してみた

「生理が来ない」

これまでも何回か生理が予定よりも1週間近く遅れることはありました。まぁ、その大半は、仕事のストレスや体調不良によるものだったのですが、今回は……もしや……。

毎朝、仕事に行く前にコンドミニアムのジムで筋トレをして、トレーニング前にはカフェイン入りのプロテインを飲むのを習慣にしていましたが、「もし妊娠しているならそれも控えなきゃ」「でも妊娠検査薬は生理予定日から1週間くらい待たないと」「筋トレどうしよう」と悶々としていたのを今でも覚えています。

悶々としすぎて赤ちゃんにおっぱいをあげている夢を見たくらいです。

待ちに待った生理予定日の1週間後に、薬局で妊娠検査薬を買いました。英語で「Pregnancy test kit」というようです。

フィリピンの場合、薬局で購入できます。300円でお釣りがくるくらいの価格帯だったと記憶しています。

説明書きはもちろん英語ですが、使い方は写真の通りとても簡単。日本で売られている妊娠検査薬とほぼ同じですね。

フィリピンの妊娠検査薬

さっそく試し、3分後に確認してみたら、妊娠の印の線が!

うわー!

慌てて夫に連絡しました。

■婦人科での診察

妊活の際にあれこれアドバイスをいただいた先生を受診し、「妊娠検査薬で陽性だったので、妊娠しているかどうか確認しにきました」と告げたところ、先生の第一声は

「Wao, did you see two lines!?」

この国ではこういう表現をするんだ、と妙なところで感心。

問診と超音波検査の結果、妊娠していることがわかりました。超音波検査の画面はこれまで何度も見ましたが、何かがある(いる?)のは初めて。自分以外の命がお腹に宿っているんだと実感しました。

ただ、赤ちゃんの心臓の音が確認できるまでは予断を許さないとのことで、7週目である2週間後にまた来てくださいね、と。

2週間後に心音も無事確認でき、母子手帳も出してもらいました。

■おまけ:フィリピンで入手できる母子手帳と母親向けテキスト

二ヶ国語対応の母子手帳

噂には聞いていましたが、日英2カ国語に対応した母子手帳があるんです。

調べてみたところ、株式会社母子保健事業団という企業が、母国語が日本語でない日本在住者向けに作っているんですね。英語だけでなく中国語やタガログ語、タイ語、インドネシア語などもあるそうです。A5判サイズ。市区町村で交付されるものより一回り大きいです。

フィリピンのメトロマニラの場合、日本人会(海外に長期滞在する日本人の交流会)が運営するクリニックで入手できます。海外出産を控えている妊婦さんで母子手帳がほしい方は、お住まいの国や地域の日本人会に問い合わせてみてください。

フィリピンでは、このような妊婦向け冊子も日本人会のクリニックで取り扱っています。妊娠初期〜後期の体の変化や日常生活のアドバイス、出産に向けた準備、出産後の手続き(出生届やパスポート、滞在ビザなど)などが掲載されていて、とてもためになる内容でした。

「マザークラステキスト」とありますが、男性にもぜひ読んでいただきたい内容です。

マザークラステキスト

■葉酸サプリは日本の12倍

葉酸サプリ

妊娠発覚後、病院では葉酸のサプリを処方されました。

日本でも「妊婦はとにかく葉酸」という文化なんですね。いろいろな方から「葉酸飲んでる?」と聞かれます。どんな効果があるのか気になって調べてみたところ、それよりも気になる情報が。

厚生労働省の推奨は、「通常の食品に加えて健康食品などから葉酸400μg(マイクログラム)を摂取すること」 とのこと。

処方されたサプリは5mg……
5mgとはつまり5000μg……
厚生労働省の推奨は400μg……

推奨された数字の10倍以上……。フィリピンやマレーシアでもたくさんの子どもが産まれていることを考えると、400μgも5mgもさほど変わらないのかもしれませんが、あまりの違いにびっくりです。

■妊娠生活へのアドバイスはかなりアバウト

わからないことだらけなので、医師を質問攻めにしました。

Q. 妊娠を職場に伝えたほうがいいか

日本だと、安定期を迎えてから口外する風潮があるかと思うのですが、先生曰く、「あら、言いたかったら言えばいいじゃない」

さすが子だくさんの国フィリピン! (といっても会社には日本人、フィリピン人、インドネシア人、ベトナム人がいる多国籍な環境なのですが)

つわりや体調不良でいずれ迷惑をかけるかもしれないので、6週目に上司2人、8週目には全社員(と言っても30人弱です)に告げました。

幸いにも、周囲の理解を得ることができ、重たい荷物をもたないように助けてもらったり、体調を気遣ってもらったり、これは想定外でしたが部下のパフォーマンスがみるみる上がり、早く言ってよかったとしみじみ思いました。


Q. マッサージ

日本は「妊娠したらマッサージはNG」という印象があり、週1で通っていたマッサージはしばらくお休みか……と諦めモートでしたが、「お腹以外なら大丈夫よ。リラックスするのは大事」とむしろ太鼓判を押されました。


Q. 食べ物

カフェインやアルコールなど「いかにも」という情報以外のアドバイスは、

・生野菜には気をつけること
・バランスととのった食事を心がけること

だけでした。

日本だと「生卵、生肉、生魚には注意」と言われると思うのですが、よく考えるとフィリピン人は生卵も、生肉も、生魚も口にしないんですよね。そりゃアドバイスしようがありません。なんでもかんでも医師任せではなく自分でも調べなければ、と思い知らされました。


Q. 長距離移動を伴う旅行

妊娠がわかった時点で国内外含めて飛行機で行く旅行/出張の予定が4回ありましたが、時期を伝えると「大丈夫よ」と言われて拍子抜け。

航空会社によっては、出産が近くなると診断書が必要だったり、医者の同伴が必要になったりするそうで、そこは気をつけてねと言われました。

■まとめ

未だにわからないことが多く、日本にいる人より情報が不足しているかも……という不安は否めません。

ただ、大雑把な性格の私には、妊娠生活についてあれこれ指示され縛られるよりも、アドバイスがざっくりしていて、必要に応じて自分で調べれば済むフィリピンのほうが、日本にいるよりも性に合っているのかもしれません。

今のところ大きなトラブルもなく、無事妊娠生活を送ることができています。

そんな私ですが、重大な決断が控えていました。次回は、出産に臨む国と病院選びについて書かせていただきます。

この記事のライター

海外就職してフィリピンのベンチャー企業で働いています。1979年生まれ、千葉県出身。自称バリキャリからの33歳で無職→語学留学→34歳でフィリピン就職→35歳でインドネシアで働く日本人と交際開始→36歳で結婚し夫がインドネシ...

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