1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. これからはキラリと光る女性を目指したい

これからはキラリと光る女性を目指したい

キラキラ女子になろうとする時期はもう過ぎた。これから目指すのだとしたら、目の前の人に「少しだけまぶしい」と思ってもらえるような、そんな女性。

これからはキラリと光る女性を目指したい

少し前。キラキラ女子、という言葉をよく耳にした。

容姿端麗で、センスもよく、明るくて頭も良い、仕事もできて、でもプライベートも楽しんでいて……それでいて、周りに気遣いもできる。振り返ってみると、「キラキラ女子」という言葉はなかったものの、そういう存在の女子は学生生活にもいた。

快活で学級委員なんかもやっているけれど、部活も体育会系だったりして……。もちろん頭もいいけど、それを鼻にかけることもない。ひがむ子もいるけれど、どうみてもひがんでるほうに非があるので、イジメに発展することもない。

少女マンガの登場人物か⁉ と思ってしまうが、本当に実在するのだ。あんなふうになってみたいと一瞬、憧れるがすぐに諦める。キラキラ女子になるためには並大抵の努力では無理だ。

■キラキラ女子になるには努力が必要

30代を過ぎると、だんだんと重力に耐えられなくなってくるような、そんな感覚がある。

放っておけば胸やお尻が垂れてくるし、シワもできる。20代でとくに体をケアしていなければ、それはさらに顕著だ。

見た目もさることながら、中身はもっと問題だ。気遣いのできる人になろう、ポジティブになろうとしても、すぐになれるものじゃない。

気遣いができる人というのは、自然に周りに気を配れているし、相手が何をしたら助かるか、喜ぶかというのをこれまでの経験の積み重ねで知っている。そこらへんに落ちているマニュアルを拾って読んでみたところで、どうにもならない。

ポジティブになるのはもっと大変だ。周りに害を与えずに、ポジティブになるのは意外と難しい。何かと比べて、こっちのほうが良い! という時点で優劣を作ってしまっているので、場合によっては周りで聞いている人が気分を害する場合がある。

また、ポジティブな言葉――たとえば「幸せ」とか「大好き」とかを言っていればOKというわけではない。幸せも大好きも主観であって、周りの人全てに好感を与える言葉ではない……気がする。幸せな想いを共有する人と噛みしめればいいけれど、なかなか難しい。

ここまで考えるとわかる。キラキラ女子は一朝一夕ではできあがらないのだ。

■今なら目指せる? キラリと光る女性

何より30代を越えると、個人的に「女子」というのにはとても抵抗がある。同時に、キラキラスペックが役立つかというとそうでもない。

これまで、周囲の人たちはみんな似たようなステージにいたけれど、それが変わってくる……というのはもう多くの女性が実感しているのではないだろうか。

未婚既婚、母親、バツイチ……。その人たちすべてに”気遣い”をしようと思ったら大変だ。気疲れしてしまい、自分のケアで精一杯になりかねない。

今、キラキラ女子にとって代わるのは、懐の深いしっかりと根を張っている女性だ。キラキラ女子がどちらかというと能動的だとするならば、今度は受け身。持ち込まれる話を受け止め、ちゃんと会話を打ち返すことができる人。

これは人の話にちゃんと耳を傾けて、客観的な視点も交えて話すことができれば可能なことだと思う。しかし、私たちは年を重ねるうちに、自分が思っているよりも、己の中に確固たる正義ができあがってしまっているケースが多い。そうなると、自覚しているよりも寛容性がなくなってしまうのだ。周りはそんな人と一緒にいたいと思うだろうか。

これもまた、一朝一夕でできあがるものではない。だからこそ、人と話すときはすべてじゃなくてもいい、改めて「この人はどういう人なんだろう」「どういう生活でどんなことを考えているのだろう」と想像してみてはどうだろう。それは一時的な輝きではなくて、さらに年を重ねてキラリと光るものになるのではないだろうか。

ふくだ りょうこ

シナリオライター。1982生まれ、大阪府出身。大学卒業後、2006年よりライターとして活動を始める。現在は胃が虚弱な痩せ型男性と暮らしながらラブストーリーについて考える日々。焼き鳥とハイボールと小説、好きなアイドルのライブに...

関連するキーワード

関連記事

Latest Article