【シャツが好き!】女を端正に美しく見せてくれるシャツは人生の宝物
ベーシックなシャツ+細身パンツは私の定番コーディネート。シャツは女性を驚くほど端正に美しく見せてくれるアイテム。色、形、バリエーションまで豊富で飽きることはない。私の好きなシャツのブランドとこだわりをご紹介。
■シャツのここが好き!
私は日々のコーディネートの着画をアップしている自分のファッションブログでも、真夏と真冬を除き、シャツを着てばかりいる。それはシャツがただ好きだから。
私がシャツというアイテムが好きな理由は4つある。
・女を端正に見せるから
・シルエットが立体的になり、体型をカバーできるから
・生地と色とデザインで無限のバリエーションを楽しめるから
・着心地がいいから
40代の後半を過ぎたころだろうか、もう上半身のシルエットを拾う、ピタッとした服を着るのはやめようと思った。なぜなら清潔感は失われ、女性らしさやセクシーさとは真逆なものしか滲み出ない、と気づいたからである。その頃から、大きめシルエットのシャツや、カッティングのきれいなシャツが好きになった。
■私の好きなシャツのブランド
好きなシャツのブランドはいくつかあるが、「ここのブランド」とはっきり決めないようにしている。いろいろ試着してみる方が、新鮮なコーディネートが生まれると思うので。現時点で、クローゼットのベストポジションを占めているブランドをいくつかご紹介。
グーコミューン
昔から愛用しているブランド、グー コミューン。
一つひとつはすごくメンズライクな服が多いのに、着るとなぜかとてつもなく女っぽくなる。「『ハンサムな女性』をイメージして作っています」とショップの方から聞いて納得。
ここのシャツはシンプル+ひとひねり、きちんとトレンドを取り入れてあるのだが、媚びた感じがしないのが気に入っている。クネクネしないで真っすぐ歩くこと。それが一番女性を輝かせるのだと気づかされるブランドだ。
フランク&アイリーン
ロンハーマンで初めてフランク&アイリーンのシャツを見た時は、一見シワシワで、ヨレヨレのシャツ!? という印象だった。しかし、一度着てみると、そのシルエットの美しさに感動、虜に。
カッティングのなせる技なのか、着ると驚くほどシルエットがすっきりして、スタイルが良く見えるのが嬉しい。あえて第一ボタンも第二ボタンもないので、女性の胸元もきれいに見せてくれる。着ていると「痩せた?」と必ず聞かれるシャツ(笑)。
体に沿っているのに締めつけ感がゼロで、生地も上質なので着ていてリラックスできる。
ドゥーズィーエム クラスとIENA
ドゥズィーエム クラスとIENAとは両方ベイクルーズのブランド。ベイクルーズの展開するブランドはどれも好きだが、特にこの2ブランドが気に入っている。
IENAはやや甘く、かわいい感じ。優しい気持ちになりたいときに、フレアスカートと合わせて着ている。
IENAで昨夏買ったストライプのシャツは、生地がトーマスメイソンのもの。ここの生地を使って仕立てたシャツを他のブランドのシャツで偶然購入した際に、あまりの着心地の良さに感動。IENAでも見つけて即購入。
ドゥーズィーエムクラスのシャツはシンプルながらも、形や生地が上質なブランド。ありとあらゆる色々な服を着て、最後シンプル&ベーシックに戻ってきた大人の女性に似合うブランドだと思う。
しっかりした生地に、細部まで丁寧な縫製。計算しつくされたシルエット。このシャツにアイロンをかけている時間はとても幸せな時間となる。
両ブランドとも、
いいシャツを着る = いい人生を送る
という図式が、頭にピカーンとひらめく着心地のいいシャツなのだ。
番外編:ジル・サンダー
最近、ジル・サンダーの白いシンプルなシャツを購入。ちょっとひとひねりしたデザインが施されているが、着る人のキャラを邪魔しない控えめなデザイン。
このシャツだけは、重いビジネスかばんを持たない、小さなクラッチバッグにハイヒールを履けるときに着たいと思って、実はまだ未着用。
着るときは、潔くノーアクセサリーにして、髪もコンパクトなシニヨンか夜会巻にと決めている。その分、ビジューが華やかな紫のハラコ素材の靴を合わせるのはどうだろう。etc.
白いシャツがその日のコーデの主役を張る。自分に間違いなく自信を与えてくれるシャツ。そんな白いシャツを持つのもワクワクして楽しい。
■わざとらしくない美しさ。シャツがもたらす印象
シャツを着ていると、いろいろなコメントや意見を周りの人からいただく。
「とにかく仕事に没頭しなければ」と、普通の紺のシャツ一枚にノーアクセサリーで出勤した日に、なぜかやたら職場の男子たちから褒められる。
丁寧にアイロンをかけた白いシャツを着た日には、おしゃれな年上の女性から「あなた、今日はいつもより顔色がきれいに見えるわよ」と褒められる。
買い物に家族を連れ立っていくと、あれこれ魅惑的な流行服を試着するよりも、シンプルなブルーのシャツを着たときに、「ママ、それが一番らしいよ、一番似合うから、それ買いなよ」と言われる。
凝ったデザインの盛った服よりも、流行の重ね着よりも、シンプルなメンズライクなシャツを気負いなく着る、媚びずに着る。
そこには「おしゃれしました! 見て見て!」というわざとらしさや押しつけ感がなく、それが見る人には好印象に映るのかもしれないなあと思う。
都心のオシャレ人が集まるスターバックスでも、店内にいる最新の流行服を身にまとった女性たちよりも、カウンターの中にいる白いシャツを着たスタッフの女性たちの方が、はるかに美しく垢抜けて見えることがよくある。
シャツの力は偉大なのだ。
■大切に長く着たい。シャツとともに歩む人生
これからも 自分に似合うシャツのシルエットや色素材、ディティールにこだわって慎重に選び、いったん気に入ったものは、大切に長く着ていきたいと思う。
着こみすぎてガーゼのようにクタクタになったフレンチリネンのシャツなんて、間違いなく人生の宝物。シャツと共に歩む人生はこれからも続くのだ。