大國魂神社(府中) - 恋愛運・人脈運にご利益があるパワースポット
大國魂(おおくにたま)神社は、武蔵国(現在の東京都大部分と神奈川県一部、埼玉県全域)の総社です。総社とは、地域内(ここでは武蔵国)の神社にいる神さまを一カ所に集めた神社のこと。そんな武蔵国の総社である大國魂神社は、恋愛運や人脈運でご利益を得るには東京でも屈指のパワースポットです。
今回は23区内から離れ、多摩地方にある大國魂(おおくにたま)神社をご紹介します。
恋愛運や人脈運などの"人間関係"でご利益を得るには、どのようにすればよいのでしょうか。
■ご利益ポイント1)本殿だけでなく、境内の摂末社も参拝しよう!
大國魂神社は、武蔵国の一ノ宮(※1)から六ノ宮まで本殿に祀っています。
それだけでなく本殿の周りにもいくつもの摂末社(せつまつしゃ)があります。摂末社とは、境内や付近の境外にある小規模な神社のことで、その神社(本社)に関係の深い神社をお祀りしています。
大國魂神社の場合は、摂末社は本社と同様に非常に大きいパワーを思っているので、摂末社も参拝しましょう。参拝の順番は、最初は本社の本殿からです。どの神社でも同じですが、最初に本殿にご挨拶をすることで礼儀を守ります。
本殿の神さまにご挨拶をした後、境内にある摂末社である各神社を参拝していきます。
私は、大國魂神社には5月下旬の暖かい日に訪れました。
今まで東京で参拝してきた神社と少し違い、なにか少し懐かしい感じのする神社でした。この懐かしさはどこからなのか? 本社の参拝が終わり、摂末社に目をやると、その理由がすぐにわかりました。境内の摂末社に、住吉神社、大鳥神社、松尾神社などがあったのです。
住吉神社は海の神さまとして知られている大阪市(摂津国)の住吉大社から分祀(ぶんし)(※2)された神社、大鳥神社は大阪の堺(和泉国)の大鳥神社から分祀された神社、そして松尾神社はお酒の神さまとして知られている京都市(山城国)の松尾大社から分祀された神社です。
筆者は京都に生まれてから約40年住んでいたので、とても馴染みのある神社ばかりでした。参拝される方、それぞれに合ったお力がいただける神社があると思いますので、足の向くまま参拝されてはいかがでしょうか?
■ご利益ポイント2)本殿裏にある杉の木にパワーがある
大きな神社では、本当にパワーのある場所は本殿ではないことが多々あります。
「奥の院」「奥の社」などといったお社がある神社があります。もともと、そこに本殿があったものが、参拝に便利などの理由で便宜上、遷されることがあります。その場合、もともとあった場所を「奥の院」「奥の社」としていることが多くあります。
大國魂神社の場合は、「奥の院」「奥の社」といったお社はありませんが、本殿裏の右角に大きなご神木がありました。このご神木に非常に力を感じました。
本社、摂末社を参拝した後、最後にこのご神木にも手を合わせてみてください。
(写真:本殿裏の杉の木・後光がさすように木もれ日がさした)
■ご利益ポイント3)参拝後は北で蕎麦など麺類を食べると吉
今回の精進落としは、大國魂神社より北へ行き、蕎麦かうどんを食べると良いでしょう。
大國魂神社は水が豊富で、境内には「水神社」という神社があるくらいです。さらにお酒の神社・松尾神社や油の神社・住吉神社といった、液体をお祀りする神社が多くあります。
水、酒、油といった液体は陰陽五行学では「水」となり、方角は「北」になります。北というのは京王府中駅近辺になりますが、府中という街はもともと門前町として栄えた歴史があります。
門前町は神社があって繁栄してきたこともあり。神社に感謝しているお店が多いです。方角の関係からみても府中市中心部がいいかと思います。
府中市中心部以外でも北であれば、国分寺市あたりでもいいです。
「水」は生命の源、「酒」は交流の場、「油」はエネルギー(活動)と人々を動かす原動力になります。その場合、大切なのは人とのつながりです。
ここでは様々な開運やご利益がありますが、中でも「恋愛」や「人脈」など人との“ご縁”に多大なご利益があると思います。
蕎麦やうどんは、ご縁を大事にする食べ物だと昔から言われています。年越しそばも「新年はそばのように細く長く過ごすという意味で食べる」なんて言われますが、もともと、ご縁をつなげる縁起のいい食べ物です。ダラダラ伸びるとまずくなりますが、コシがあるご縁ができる運勢がつきます。
新たな恋人や友人、ビジネスパートナーを探されている方は、ぜひ参拝されてみてはいかがでしょうか?
(※1)一ノ宮とはその国の神社で最も格式の高い神社。二ノ宮、三ノ宮と順に下がっていく。武蔵国の場合、一ノ宮は東京都多摩市にある小野神社。
(※2)分祀(ぶんし)とは、本来の場所に祀られている神さまを別の場所でも祀ること。