コンドームを「メイクラブの小道具」に

コンドームを「メイクラブの小道具」に

コンドームを着けない男性に対し、「着けて」と言えない女性は少なくない。厳しい言い方かもしれないが、性病や妊娠を望まない相手とのセックスにおいてコンドームを着用しないのは、「自分の体を大事にしない」行為でもある。考え方を変えて、コンドームをセックスを楽しむ小道具にしてみてはどうか。作家の島田佳奈さんによる提案だ。


セックスの際、「コンドーム着けて」と言えない女は多いと聞く。

若くて経験が乏しいうちならともかく、すでにセックスを愛の交歓や性欲の解消、快楽の追求として謳歌している大人の女が、それを相手に要求できないなんて。

そもそも女の快感は安全とワンセットだ。脳裏に気になることがあれば、それだけで快感は半減する。セーフティセックスを心がけることは、セックスを楽しむ上で、男にとっても女にとっても必然であるはずなのに。

仮に女が伝えることをためらうとしても、それ以前に相手の男がコンドームを装着することは、「対等にセックスを楽しむ」大前提だ。

ただ、「言えない」まま抱かれてしまう女にも問題はある。「他の女とセックスしていない」安全な肉体、かつ妊娠がふたりにとってリスクではない恋人同士ならともかく、性病や妊娠を望まない相手とのセックスにおいてコンドームを着用しないのは、自身の体を粗末に扱っていると言っても過言ではない。

彼に嫌われたくなくて「言えない」のだとしたら、本末転倒だ。自分の体を大事にしない女は、自分を愛していない。あなたが「愛していない自分」を彼に愛してもらおうだなんて、虫がよすぎる。

……説教はこのくらいにして。

愛する方法をはき違えている、あるいは無駄に奥ゆかしい淑女のために、今回は男の一枚上をいく「コンドーム活用法」を伝授したいと思う。実践にて効果は確認済みなので、安心して試してみてほしい。

■コンドームをふたりで選ぶという「前戯」

あたしはこれまで、何人かの男に「着けて」と言ったことがある。もう時効といえるほど過去のことだから正直に言うが、相手はすべて「本命のパートナー以外」の男だ。

そこで相手がすぐにコンドームを装着すれば、ふたりの間に「しない」理由はない。だがひとりだけ「俺、ゴムアレルギーなんだよね」と難色を示した男がいた。

その会話をしたのがホテルならば、「じゃあアンタとはしない」で終わった話だが、幸いにして場所はまだ2軒目のバーだったため、あたしは「ゴムじゃなければいいのね?」と言い返した。

以前、パートナーと同棲していた頃に常備していたコンドームは、有名メーカーの樹脂製だった。女性の内側との摩擦感がゴムより小さく、長時間挿入していても痛くならない(※)ので、あたしは気に入っていた。
※ゴムとの違いは個人の感想です

観念した男は一緒に薬局へ行き、あたしが指定したコンドームを購入してホテルへ向かった。しかし彼のアレルギー発言はハッタリではなかったらしく、「これいいじゃん!」と喜んでいた。教えたあたしにも感謝していたくらいだ(笑)。

これまた昔の話で恐縮だが、あるとき年下男子と艶っぽい会話で盛り上がっていた際、その男子があたしに打ち明けてきた。

「サイズが合わなくて、ホテルのコンドームが使えない」

彼は大きいサイズの持ち主だった。おそらく自慢も入っていたと思う。

「きっと知らないと思うけど」と前置きし、彼は自身のサイズが収まるコンドームの銘柄を教えてくれた。

当時、あたしはたまたまフリーの身であった。年下男子からの「年上の女性と関係を持ってみたい」素直な眼差しを無視できないくらいには「ご無沙汰」でもあった。

好奇心に負けたあたしは、ドラッグストアに彼を誘導した。もちろん、彼の教えてくれた銘柄のコンドームを探すためだ。

「もし買えたら、ホテルで使ってもいいよ」

その後、渋谷のドラッグストアを3軒回った。彼の言っていた銘柄を棚に発見したとき、すでにふたりの気分は高揚していた。

■男の「着けない」言い訳より先に、女から誘導する手もある

コンドームさえ着ければ、ふたりの「する」意志は合致している。ならば、最初から「着ける」前提で話を進めればいいのではないか、とあたしは思う。

ホテルに入るもっと前、男から何らかの「したい」というアプローチが出てきた段階で、自らコンドームの話題を振ってしまえばいい。

「樹脂製のコンドームだと、ゴムより気持ちいいって知ってる?」などと、このコラムで仕入れたにわか知識を出してもかまわない。

あるいはあらかじめポーチに忍ばせたコンドームを、そっと彼の手に握らせるのも一案だ。むしろそのほうが簡単だし、スキンシップを添えるほうが、言葉よりずっとムードが出るに違いない。

女のほうから誘いかける場合も、コンドームは小道具になる。

同様、彼の手を握りつつコンドームをそっと手渡し、「これでもっと仲良くならない?」と耳元で囁けば、セイフティーに夜を楽しむことができるだろう。

この記事のライター

作家/女豹ライター/All About恋愛ガイド。 豊富な体験と取材から得た“血肉データ”による独自の恋愛観が定評。 『人のオトコを奪る方法』『アラフォー独女の生きる道』『「アブナイ恋」を「運命の恋」に変える!』他著作多数。

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