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たかが爪、されど爪 - こだわりと意識の違いが見えるパーツ【藤原美智子 連載】

あなたは普段どんなネイルをしていますか? ナチュラルネイル派の藤原美智子さんの最近のお気に入りは、ウカのベースコートにネイルネイルのジェルネイルカラーを重ね塗りする方法。たかが爪、されど爪。TPOに合ったネイルを楽しみましょう。

たかが爪、されど爪 - こだわりと意識の違いが見えるパーツ【藤原美智子 連載】

あなたはジェルネイル派ですか、マニキュア派ですか。私はヘアメイクという職業柄、いろいろなマニキュアを試し塗りしなければいけないのでマニキュア派。

そしてモデルにメイクしている時の写真を撮られることが多く、その時にモデルやメイクよりも爪が目立ってはいけないと思っているので、ナチュラルな色を塗ることがほとんどです。

「じゃー、マニキュアでいろいろ楽しめないのね」と思われるかもしれませんが、好きな時に自分でオフできるマニキュアのほうが便利だし、もともとナチュラルな色のほうが好きな私。

だから、たまたま自己的規制と好みが同じでラッキーだったと言えるかもしれませんね。

■マニキュアをする目的とこだわり

でもナチュラルと一口に言っても、自分なりの基準があります。それは私の少しイエロー系の手の肌の色が明るく綺麗に見える色や質感であること。そして爪の形が綺麗に見える色と質感であること。

つまり手と爪が綺麗に見えるということだけれども、それこそがマニキュアを塗る意味だとも思っています。

そんな私の基準を満たすのは少しだけ乳白がかったコーラルピンク色。そして適度な透明感とツヤ感のあるもの。

逆に自分の基準から外れているのは、たとえばベージュ。この色はナチュラルな印象だと認識されていますが、私にとっては手の肌がくすんで不健康そうになるだけなのでナチュラルではないという認識。

また乳白色といっても、少しでも白すぎると手から浮いてしまうしモードな印象になりすぎてしまうので、"ほんの少し"という加減が大事。あるいはマット系では肌も爪の形も綺麗に見えない……。

■最近のお気に入りと塗り方はコレ

このような条件をクリアしている最近の私のお気に入りのマニキュアと塗り方は、ベースコートに「ウカ カラーベースコトート ゼロ 1/0」を塗り、「ネイルネイル ボリュームジェルネイルカラーN アンティークローズ」を重ね塗りすること。

ウカは爪用美容液のセラムが含まれているのでベースとしてだけでなく、ケアもできるし、これだけを3〜4回重ね塗りするとニュアンスカラーとしても使えるという一石三鳥のベースコート。

そしてネイルネイルのマニキュアは名前の通り、ジェルネイルのようにふっくらとしてツヤ感もあるので爪の形が綺麗に見えるし、私好みの少し白みのあるコーラルピンク色。

あるいは仕事用ではなく、「ちょっとかわらしい華やかさとオシャレな感じを出したい」という日は、やはりウカのベースコートを塗った後、透明感と大人の指先にも浮かない絶妙なパール粒の輝き、そして乳白感が少し際立つホワイティピンク色の「RMK ネイルポリッシュ29(SH)フェアリーピンク」を。

もしかしたら、これらの色や使い方は人によっては「そんなに違いがないのでは?」と見えるかもしれないし、またある人にとっては「凄く派手!」と見えるかもしれません。好みというのは、それだけ千差万別。

■「こんな」と「これくらい」の感覚の相違は常識の違い

そうした違いをとくに感じるのは、会社勤めをされている人で「えっ! こんな爪をしていて上司に何も言われないの?」と驚いてしまうようなネイルアートをしているのを見かけた時。

おそらく、その人にとっては普通なことであり、誰かに驚かれたとしても「これぐらい今は普通のこと」と反論することでしょう。

でも人と関わりながら仕事しているのであれば、ある程度、規制があるのはあたりまえのこと。仕事というのは同じセンスや同年代だけで成り立っている職種はごく少数であり、いろいろな年代やいろいろな立場によって構成されているものです。

ましてや会社の中だけならまだしも、営業で違う職種の会社を初めて訪れた時、相手側に「こんな爪が許されているなんて、どんな会社なんだ?」と訝しがられはしないだろうかなどと私は心配してしまうし、「社会人なのに、何もそこまで爪で個性を発揮しなくても」と思ってもしまいます。

DRESS読者であれば責任のある立場についている人が多いと思うので、驚くような爪をしている人はいないと思いますが、もし部下にいたとしたら「自分の常識と仕事の常識は違うのよ」などと優しく諭してもいいのではないかしら。

「最近は部下を叱るのも大変」ということをよく耳にするので勝手な意見とは思いつつ、一つ提言を。

藤原 美智子

ラ・ドンナ主宰。雑誌の表紙やビューティーページ、広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等で幅広く活躍している。 近著「美しい朝で人生を変える」(幻冬舎) 他、著書多数。

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