あなたは大丈夫? 大人なら知っておきたい洋食レストランでの食事マナー
食べ方のマナーやレストランのマナーは人を不快にさせないためのもの。知っているようで知らないこと。知っていると心強いこと。ガチガチにルールやマナーに縛られることはないけれど豆知識以上、決まりごと未満くらいで少し覚えておくといいかもしれません。
最近では「これぞマナー!」というものが決められた時代とは違い、さまざまなスタイルのレストランが出てきているため、マナーにかんしても多種多様。特に都市部では、狭いお店などもあるので、すべてがここで紹介するマナーに当てはまるわけではありません。
ですので、ガチガチにマナーに縛られる必要はないと思います。とはいえ大人の女性であれば知っておいて損はないはず。今回は、レストランでの食事において必要なマナーを5つご紹介します。
■知っておきたいレストランでの食事マナー
小さなレストランでは、サービスマンが左側に立つことすら不可能です。できることからやっていければと思います。あてはめられる小さなことから始めていきましょう。お皿も多様化していますが、基本的には同じようなルール。基本を抑えて美しく食べましょう。
レストランへ行ったときの「これ、どうしたらいいんだろう?」を少し解消してみませんか?
バッグは膝上か右下の足元へ
正式には膝の上。膝に置けない大きなバッグは足元の右下。
左からサービスされることが多いため、右下に置くのが一番サービスマンを邪魔しなくて済みます。相手を思いやってのことですね。
ただ、これは食事のためにレストランへ行く時のスタイルです。今の世界では、多くの女性は仕事をしています。仕事のあとで食事に行った場合、たいていの人がA4サイズの用紙が入るくらいの大きめなバッグを持っていますよね。
それを膝の上に置いていては邪魔になってしまいます。その場合、あまり難しいことは考えず、右下の足元か、バッグ置き場があればそこに置きましょう。
実は背中と背もたれの間に置く、というのは姿勢が崩れるからフランスの高級レストランなどではタブーとされています。私も置きたくなってしまいますが……。
一番のタブーはテーブルの上に置くことと椅子にかけることです。これらを押さえながら臨機応変に対応してください。
手は手首から先をテーブルの上に置く
レストランでの正式な手の置き場所知っていますか?
実は膝の上ではなく、手首から先をテーブルの上に置く、というのが正式なマナーです。
これには「私は食事と会話を楽しみにきました、拳銃は持っていません」という意味があります。
現在ではあまり重要視されていませんが、正式なマナーとして知っておいてもいいと思います。昔の映画を観ていると貴族などがテーブルの上に手を置いている光景が見られます。
また、テーブルの上に手首から先を置く際は、背筋をぴんとまっすぐにして猫背にならないようにすることも忘れずに。
乾杯をする時にはグラスを胸から上の高さに
乾杯の正式なマナーは、「グラスを胸から上の高さに上げてアイコンタクトをする」です。
高く上げる必要はありません。また、高級なグラスほどボール部分が薄くできているので、乾杯でひびが入ってしまうことも。そうならないように、音をならすのはカジュアルな場所だけにする、というのが正式なルールです。
食べきれず残してしまった時にはどうすればいい?
レストランで最後に出てくる焼き菓子だと持ち帰らせてくれる場合がほとんどです。
せっかくなので持ち帰ってOKかどうか聞いてみましょう。海外のカジュアルなお店では、お持ち帰り用のドギーバッグを持っている人もいれば、お店で用意していることもあります。
日本では衛生面の問題から持ち帰る人はほとんどいません。お店側としても、食中毒になっては困るからという理由で、持ち帰らせてくれないことが多いようです。
ですので、料理が出てきた時点で、食べきれなさそうな場合、小食な方の場合は最初から小さ目のポーションにしてもらう、など工夫をしてはいかがでしょうか。
食事中は前を向いて背筋をまっすぐに
顔や口をテーブル、料理に近づけるような食べ方はしないでください。いわゆる「犬食い」と呼ばれる食べ方です。
手を料理の下に添えて口に運ぶ「手皿」も実はマナー違反とされています。ついついやってしまいますが、正式な場では、「いろいろこぼしながら食べています、上手に食べられません」という意味になってしまうのでやめましょう。
手に持てる器は持って大丈夫です。和食の場合は平皿などを除いて、小皿などは手にもって良いとされています。器を持って口に近づけて、手皿や顔を下に向けてしまうことを避けてください。
手に持っていい器は、和食の鉢、お椀、醤油皿などの小皿などで、手に持ってダメな器は平皿(焼き物皿、刺身皿)などの大きめのお皿です。
■レストランマナーを身につけて素敵な大人女性に
食事中は、美味しい料理や楽しい会話に熱中するほど姿勢や気配りが乱れやすくなってしまいます。カジュアルなレストランではそこまで気にすることはありません。
ですが、少しきちんとしたレストランでは店員さんへの気配りや振舞いなどを綺麗にすることで、かっこいい女性に近づくことができるはず。
私もつい気を抜いてしまいがちですが、楽しみながらも、少し気をつけて食事中も素敵な女性を目指したいです。