エリート男性との恋愛事情を大解剖! 彼らの意外な心の悲鳴とは
大手企業に勤め、年収も高く、引き締まった体に整った容姿。そんなエリート男性の恋愛事情をご存知でしょうか? 自ら経営する結婚相談所で7年で200組以上のカップルを成婚へと導く婚活アドバイザー大西さんによれば、彼らには彼らなりのリアルな恋愛事情が存在するのだそう。今回は、そんなエリート男性の心の声をご紹介します。
■ネットも雑誌も知らない婚活中のエリート男性の悲鳴
「大西さん、婚活ってこんなに大変なことだったんですね」
そう言ってため息をついているのは、34歳で年収800万円の大手企業勤務のイケメン男性、ツヨシさん。身長も180cm近くある。ジムで鍛えているということもあり、引き締まった体も好印象だ。
完璧なプロフィール写真を提出してくれたおかげで、お見合いはバンバン決まる。断る女性は基本的にはいない。ところが、まったく先に進まないのである。
「ツヨシさん、お見合い相手に何か不満とかりますか? わざわざ大変な思いをさせたいわけじゃないから、どこが大変なのか教えてもらえませんか?」
「いえいえ、お見合い相手には全く不満はないんです。どの人とも『結婚してもいいかな』と思いました」
意外に思われるかもしれないが、結婚を真剣に考えているエリート男性は、女性を選り好みしない。きれいな女性、若い女性、かわいい女性、セクシーな女性、すべて若い頃に経験したという人も少なくないからだ。結婚となったときには、「恋愛とは違う」と脳内のチャンネルを切り替えている。
エリート男性がパートナー女性に求めているものとは……?
どんなチャンネルなのか。それは、一言で言うと「自分の子どもを産んでくれて、家族を暖かく見守ってくれる女性かどうか」である。だから、細かい女性の所作よりも、家庭を連想させるような心の暖かさ、安らぎを重要視している。
そして、婚活をしている女性は、基本的に家庭のぬくもりを持ち合わせている人が多い。結婚というモードに入り、妻としての準備を精神的にも、家事スキルとしても、整えているのだ。
出会いの多いエリート男性は、自分が結婚したいと思える女性との出会いもガッチリつかめるから結婚しやすいということになりそうだ。しかし、実はそうはならない。一体それはなぜなのか。
■エリートの男性との結婚を阻む呪いの道具
「大西さん、会っているときはいいんですよね。お茶をごちそうして、連絡先を交換するまでは、苦労はありません」
「そうですよね。いつもその場で連絡先を交換したと連絡をくださいますもんね」
実際、女性たちもお見合い後、「素敵な人を紹介してくださってありがとうございます」とか「今まで紹介をしてくれた中で一番素敵な男性です」とか、私に嬉しい報告をくれている。
「問題は、その後なんですよね」
「その後って?」「次のデートまでの『つなぎ』です」
ん、つなぎ? 私はその言葉にとても違和感を覚えた。
「あの、つなぎってもしかして会っていない間のコミュニケーションのことですか」
「もちろん、そうですよ。あれ、何すればいいんですか?」
「何すればいいって……。連絡先を交換しているってことはLINEとかメールとか教えていますよね」
「はい、もちろん。たいていLINEでのやりとりになっていきますね。僕、そこでいつもつまずくんです」
「一度しかお見合いで会っていないから共通の話題とかないですよね。正直、何を話したらいいのかわからない相手とLINEをするのはしんどいんです」
ツヨシさんは、婚活中にLINEを上手にできないことで、次のデートに進めない状況にいた。それも6回連続で同じ結果となり、LINEがもう呪いの道具としか思えなくなっていたのだ。
「ツヨシさん、共通の話題なんてなくたって、LINEできるじゃないですか。だって聞きたいこととかいろいろあるでしょう。彼女の家族のこととか、仕事のこととか」
「うーん、まあ、そうなんですけどね、でも苦痛なんです」
そう、エリート男性は、LINEのコミュニケーションに強く苦手意識を持っている人が多い。一方、女性は、LINEでのコミュニケーションでお互いの相性を図りたがる傾向が強い。LINEでいかに盛り上がるかどうか、これが次のデートに進むかどうかの大きな分かれ目となる。
逆に言うと、エリート男性はLINEが苦手なので、それを審査材料に使うと、エリート男性との出会いのチャンスを自ら殺してしまうことになるのだ。本当にエリート男性と結婚したいと思っている女性は、エリート男性がいかにLINEが下手でも、デートで実際に出会って次をどうするのかを判断するほうが賢明といえる。
「LINEもろくにできない男性となんて結婚したくない。エリートでもこちらから願い下げ」
そう手厳しいことを言う女性もいるかもしれないが、実は彼らには彼らの言い分がある。これをうまく理解できると、エリート男性との出会いが一気に進展することになる。
■LINEがエリート男性との結婚を阻む大きな理由とは
ツヨシさんは、LINEに苦痛を感じる理由を話してくれた。
「とりとめもなく、いつ終わるのかわからないLINEでのやりとりは、無駄な時間を過ごしているように感じるんです。『今、何をしているんですか』『私、○○のドラマが好きなんですが、何か好きな番組ありますか』みたいな感じじゃないですか。話せばすぐのことが、LINEだと送信、返信とタイムラグがあり、ダラダラと時間が過ぎていきますよね。はっきりいって、すごく振り回されます」
エリート男性は、だてにエリートになったわけではない。基本的に合理的で無駄を嫌う。即断即決が基本だ。そこにダラダラとしたリズムのLINEに自分の時間を使うことはライフスタイルに反することが多い。
それでもなんとかLINEを合理的に処理をしようとする。即断即決で「そっけなく」「短く」メッセージを返す。早く「手仕舞い」をしようとする。
それが女性にとっては、「私とのLINEのやりとりの時間をとってくれない。大事にされていない」というように映る。また、「こんな雑なメッセージ。私のことを馬鹿にしている。エリートだからいい気になっている」と思う女性も多い。
本当はLINEの前で男性は頭を抱えているのに、女性がエリート男性を「上から目線で傲慢だから女性に対して雑なのだ」と思い始める。このせいで、女性のテンションはガタ落ちになり、「エリートじゃなくてもいいから、私との時間を大事にしてくれる人がいいわ」ということで、エリート男性たちは女性にふられるということになるのだ。
「じゃあ、どんなコミュニケーションだったらいいんですか?」
ツヨシさんが答えてくれたのは、ほとんどのエリート男性が言うことと同じことだった。
■エリート男性の心をがっちり掴む秘訣は「つなぎ」
ツヨシさんが言ったのは一言だ。
「こまめに会うことですね」
「え、でも忙しくないんですか?」
「そりゃ、忙しいですよ。でも結婚は大事なことだから、ちゃんと時間を惜しみなく使いたいですよ。会わなければ結婚相手かどうかなんてわかりませんから」
「なるほど、だから会う以外のコミュニケーションについてツヨシさんは『つなぎ』と言ったのですね」
「そりゃ、そうですよ。LINEで何がわかるんですか。結婚はリアルなんですから。リアルでお互い知らないといけない」
つまり、LINEでダラダラとやりとりをしなくてもいいくらい、頻繁に会えるのがベストだということだ。実際に、私の結婚相談所でも、エリート男性が最も結婚する女性は、エリート男性の職場近くに住んでいる人、もしくは働いている女性だ。
それは、距離の近さというよりも、気軽に頻繁に会いやすいからだ。逆に、若干遠かったとしても頻繁に会えるのであれば、エリート男性との結婚はかなり有利になる。
特に、平日1回、土日のうちの1回で週に2回ほど会える人は結婚に進みやすい。LINEでのやりとりがそっけないエリート男性を切り捨てる前に、ぜひデートのやり方を変えてみませんか?
かなりおすすめですよ。
婚活アドバイザー。自ら経営する結婚相談所で7年で200組以上のカップルを成婚へと導く。