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元彼よりも「恋人関係になるかもしれなかった男」のほうが忘れられない

恋人関係に到らなかった男性が何人かいる。恋が始まりそうだったけれど、そのときは始まらなかった。ふと思い出して心がざわつくのは、不思議なことに元彼ではなく、そういう恋人になるかならないか、すれすれだった男性。いったいなぜなのか、思い出を振り返りながら考えてみた。

元彼よりも「恋人関係になるかもしれなかった男」のほうが忘れられない

ある日届いたFacebookのメッセージ。

「海外転勤することになりました」

友人からの何の変哲もないメッセージに、私の心はざわついた。このメッセージの送り主である男性は、正真正銘ただの友人。もう数年会っていない。

■恋人関係になっていないからこそ忘れられない男性

ざわついた理由。

それは、この友人と恋人関係になるかもしれなかったから。お互い意識はしていてどちらが先にはっきりさせるか、という状態だったと思う。ふたりで飲みに行った帰り道、どちらからともなく手をつないだこともある。

その後、関係が発展しなかったのには理由があるが、もしかしたら彼と何かあったかもしれない、という思い出が、私の中で彼を特別な存在にしているのかも。

会わなくなってもう3年以上経つのに、メッセージひとつで思い出すなんて。

他にも似たようなことがあった。

大学時代、同じサークルの後輩に告白された。優しい子で、あまり積極的にアピールもしてこなかったため、好意を持たれていることに気づきもしなかった。それくらいまだ距離感が縮まっていない状態での告白だったこともあり、誠実にお断りした。

その後輩と久々に会ったのは、社会人になってから招待されたサークル同期の結婚式。同じく参加していた後輩は、社会人になりだいぶイケメンに成長。

それまで思い出すこともなかったのに、その後輩が素敵な男性になっていると気づいた瞬間に、そういえば昔告白されたなあと思い出す。もしかしたらまだ私のこと好きかしら? なんて妄想が広がったおかげで、結婚式では終始ドキドキ……。

なんとも都合の良い考えだと思うが、事実である(笑)。

さらにもうひとつ(けっこうあるな……)。

前職時代の別部署のマネージャー。既婚者だったが、あちらも好意を持っていてくれたみたい。誕生日にふたりきりでお祝いしてくれたことは未だに誰にも言っていない。

無理にどうこうしてくる人ではなかったし、私も社内&不倫というハードルは越えられなかったので、何も進展はせず。私の転職により関係は終了した。

■実際の思い出よりも、タラレバな妄想の方が楽しい

ちなみに私は元彼の顔と名前はどんどん忘れて、ほとんど覚えていないタイプ。数人は覚えているが、フルネームは怪しい。

薄情に思われるかもしれないけれど、別れてから思い出すこともないし、いつまでも浸っているほど未練もないので、いつもこんな感じだ(それはそれで個人的にある意味で問題だなと感じているが)。

もちろん、元彼に関してはデートした場所や一緒に買ったものなど、ふとしたときに思い出すスイッチがある。ただ、それはただの思い出だけでドキドキする要素はない。

というのも、恋人関係になった時点でひとつのゴールを迎えており、その先に終焉を迎えているわけだから、それはもう単純な思い出のひとつとなる。

運動会で1位になったとか、学園祭であの出し物をしたとか、それと同じである。

一方、恋人関係にならなかった男性との思い出は、何ひとつゴールを迎えていないため、もしあのときあんな風にしていたら、もっとこうしていれば、というタラレバな妄想が広がり、未だに淡い期待を持ってしまうのだ。

実際にそんなことは起こり得ないのだが、そう思えるだけで楽しくなる。

■恋人関係になるかならないか、すれすれの男性のほうが心をざわつかせる不思議

別れてしまうとしても恋人関係になる男性というのは、自分の人生においてとてもご縁のある人である。

しかし、そんな思い出のある男性よりも、何ひとつ始まってもいない男性の方が、会わなくなって数年経ってもふとしたときに、心をざわつかせるパワーを持つ。

自分のすべてを捧げるくらいの大恋愛や盛大にフラれた経験がないせいかもしれないが、こんな風になるのはとても不思議だ。

大人の女性たちは、みんな同じような経験があるのだろうか。いつかアンケートを取ってみたいものだ。

サリー

東京で働く30代シングル。仕事・恋愛・結婚・人間関係・健康・趣味など、一通りのことは悩んでます。毎日楽しくご機嫌で暮らしたい。

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