社内不倫がもたらすリスクを実話からみる
実話から社内不倫がもたらすリスクをみていきます。一日の中でもっとも長く、また濃い時間を過ごす会社。身近な同僚や上司とついそんな関係に……ですが、社内不倫はバレたときのリスクは想像以上に大きいです。軽はずみな付き合いが将来を台無しにしてしまう危険性について、実際にあった3つの話も含めてご紹介します。
■「社内不倫」は、会社が居場所になることで起こる
朝から夕方まで、週のほとんどを過ごす会社。仕事が好きであれ大変であれ、どうしても社内の人間と関わる時間が長くなります。
会社にいる年数が長くなれば、仕事ではもう新人ではなく、ある程度責任のあるポジションを任されていたり、後輩ができたりします。やりがいのあるプロジェクトに関わっているなど、やる気のある女性も多いでしょう。
ですが、あまり仕事にのめり込むと、会社での居心地が良くなってしまい「ここが私の居場所」と思ってしまう人も少なくありません。
逆に、あまりやる気を持てない女性でも、惰性で勤めながら「居心地を良くするために刺激を探す」こともあります。
どちらにせよ、「会社が自分の居場所」と感じることで、自然と深い人間関係を求めるようになります。
仕事でのパートナーや同僚、上司とも、最初は仕事上での会話だけだったのがだんだんとプライベートな話題になり、気がつけば愚痴をこぼしていたり悩みを相談していたり。
特に女性の場合、「苦しいときに気持ちを理解してもらえる相手」として会社の人間は都合が良く、つい心を開いてしまうことが多く見受けられます。
頼ってしまう、また自分も相手を助ける側になることがあると、「依存心」が芽生えます。この「安心できる相手」という感覚こそ、不倫関係を呼び起こす危険があるのです。
■「相手は既婚者」の事実を忘れられるのが会社
社内不倫が起こりやすいのは、たとえ相手が結婚していたとしても配偶者の存在が会社では見えないからです。
目の前にいるのはあくまでも「ひとりの男性」であり、家庭での「夫」という顔は隠しています。なので、女性の方は相手が既婚者という事実を忘れがちになります。
また、不倫相手を探しているような既婚男性は特に、会社にいるときは家庭の匂いを消そうとします。
結婚指輪を外す、愛妻弁当は人に見られないところで食べるなど、なるべく妻の影が見えないように気を配ります。
妻の存在が見えないことは、不倫のリスクも隠してしまいます。のぼせ上がってしまうと、目の前にいる相手だけがすべてになることで簡単に好きになれるのです。
■「社内不倫」はバレやすい
たとえ相手が既婚者であっても、同じ会社の人間でないならまだ水面下で関係を続けることも考えられるでしょう。
ですが、社内の人間同士で関係を持ってしまうと、それは"大きなリスク"を抱えることになります。
恋愛関係にある男女というのは、雰囲気が濃密になるのでよっぽど意識していないと周りに悟られやすく、「隠しているつもりが周りにはバレバレ」というのは本当によくある話です。
おしゃべりな社員がいたりすると、「○○でふたりが手を繋いでいるのを見た」などという話はあっという間に広がります。
一度周りの関心を引いてしまうと、「会社を出る時間をあえてずらしてる」「同じタイミングでスマホを触ってる」など、些細なことでも噂になりやすく、それだけでもかなり窮屈なことになりますよね。
不倫で一番恐ろしいのはバレること。社内不倫は、その点最悪の環境にあるともいえます。
■アラサー女子にとって「社内不倫」のリスクは大きい
万が一社内不倫をしていることが明るみに出た場合、
・慰謝料を請求されれば支払いに苦しむことになる
・「不倫をしていた女性」というレッテルを貼られる
という危険性を、女性は考える必要があります。
社内不倫がバレて「風紀を乱した」などの責任を取らされるのは既婚者の男性だけではなく、女性側も同じです。
県外の支店へ左遷などで済めば良いですが、異動した先で「社内不倫をしていた人」というレッテルを貼られながら働くのは、本当につらいこと。
それなら、いっそ会社を辞めてしまう女性も多いでしょう。
私の知人は、仕事中に不倫している上司と「体が密着している姿」を顧客に見られ、会社に連絡が入ったことで発覚。上司は左遷され、彼女も異動が決まっていましたが自主退社しました。
・何処で誰に見られるかわからない
・バレれば大きな問題になる
ふたつのリスクを彼女はよく考えていたはずですが、やはり関係を持っている人が近くにいると、思わぬ油断が出てしまうものです。
また、相手の妻から慰謝料を請求される可能性もあります。
支払いを拒むことは難しく、「慰謝料を払うために」会社に残って働かざるをえないという状況になればそれもまた苦しいことですよね。
会社を辞めたところで不倫の罪が消えるわけではなく、どの道返済のために大変な思いをしなければならないでしょう。
両親に不倫していたことが伝われば、それは立派な親不孝と言わざるをえません。
社内不倫は、「社会人としての将来を絶たれる可能性がある」ことを、女性はしっかり覚えておく必要があります。
■「恋は盲目」では済まないのが社内不倫
もちろん、既婚者でありながらほかの女性と関係を持つ男性も悪いですが、同じように結婚しているとわかっている相手と関係を持ってしまう女性にも、責任があります。
不倫は社会的にも制裁を受ける可能性の高いもので、ハッピーエンドが約束されている恋愛ではないのです。
「恋は盲目」と言いますが、それで良いのは独身同士の恋愛。まっすぐに誰かを好きになれる心は、ぜひ既婚者ではなく"独身の男性"に向けましょう。
まだまだ人生の先は長いです、幸せになれる恋愛を選ぶ力を忘れずに。