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若見えを意識するほどおばさんっぽくなるという真実

いくら若さを追い求めても残念ながら40代の女性がどんなに工夫をしても20代の女の子と同じように見えることはありません。内面はもちろん、外見も磨く努力をするならば、いかに若く見せるかを考えるよりも、今の自分をより美しくみせてくれるのはどんな装いなのかを模索したいところ。

若見えを意識するほどおばさんっぽくなるという真実

ランドセルがなんだか子供っぽく思えて、別の鞄を使うようになったのは小学4年生になった頃だったでしょうか。でも卒業するときにはああそうか、もう明日からはランドセルは使えないんだ、なんて考えて。

友達と遊ぶのが楽しくて学校をサボりがちだった高校生の頃。卒業式になってああそうか、制服を着られる時間は限られていたのにね、と気づいて。

ランドセルや制服などわかりやすいもの以外にも、人生にはその時々で一番似合うものが存在するのではないでしょうか。トレンドとは無関係にその時期、そのときの自分を最も素敵に見せてくれるアイテムが。

■「若く見せる(若見え)」がゴールになっていないか

子供の頃は今しか子供らしい装いができないなんて気づかずに、早く大人になりたくてランドセルや制服を嫌がっていたというのに、ある程度の年齢になると今度は実年齢よりも若く見せる方法を模索してしまうのはなんだか皮肉なものです。広告コピーに頻繁に

「若見えコーデ」
「マイナス5歳を実現する」

なんて言葉が踊るのは、それだけ若く見せる方法を探している女性が多いことの表れなのでしょう。もちろんわざわざ意識しておばさんっぽく見せる必要はないけれど、アイテム選びや美しさの基準がすべて「若く見せる」になってしまうのはちょっと考えものです。

「若さ」はそこにあるだけでキラキラと眩しく美しいものであることは周知の事実。けれど、現実を無理やり捻じ曲げてまで、若さにしがみつこうとする行為が、はたして本当の美しさにつながるのでしょうか。

■若見えに必死になると、不自然な40代になりかねない

40代の女性がいくら若さを追い求めても、どんなに工夫をしても、20代の女の子と同じように見えることは残念ながらありません。さらには今の20代と私たちが20代の頃とでは服の選び方も着方もメイクも髪型も何もかも違う。

がんばった若見えコーデのつもりが、単に20年前のトレンドを引きずっているだけだった、なんて恐ろしいことも起こり得るでしょう。

若見えに必死になった結果、不自然な40代ができあがる。若く見せたい不自然さこそが、より一層おばさんっぽさを引き立たせるという恐怖。

若く見えるのは手放しにいいことだ、と思い込んでいる節がある人もいるけれど、さすがに限度というものがあります。

美しさの基準を「どれだけ若く見えるか」という点だけに置いていては、今の自分の見た目や年齢、そしてこれまでの人生、積み重ねてきたものを否定し続けることにもなりかねません。

■若見えコーデよりも自分らしさを考える

内面はもちろん、外見も磨く努力をするならば、いかに若く見せるかを考えるよりも、今の自分をより美しく見せてくれるのはどんな装いなのかを模索したいところ。

マイナス5歳コーデを必死で追いかけ続けるよりも、今の自分を受け入れて活かす知恵を身につけておくほうが、この先も若さだけに執着することなく、おしゃれを楽しんでいけるのではないでしょうか。

いくつになっても若々しくイキイキとしていることと、40代なのに20代に見せようと若作りに必死になるのはまったく別次元のこと。

いつの時代も、何歳になっても「今の自分」を活かし続けられるように、これからは美の基準を「若さ」ではなく「自分らしさ」へとシフトしませんか。

crispy-life

一人暮らしのフリーランスブロガー。40歳を過ぎてからスーツケースひとつで国内外を移動する生活を送った経験から2014年よりブログ「カリッとした毎日。」をスタート。多くのモノを持たない暮らし、40代からのファッション、シンプル...

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