洒落の分かる大人の女性におすすめ。ハム専門のダイニングバー「ハムレット」

洒落の分かる大人の女性におすすめ。ハム専門のダイニングバー「ハムレット」

私が住むオレゴン州ポートランドは、「ワシントンポスト」紙が、NYやLAを差し置いて全米ナンバー1に選んだこともあるグルメタウン。野心的な若いシェフたちが集まり、その腕を競っています。 今回は、ポートランドに来たら、ぜひ立ち寄っていただきたいダイニングバー「ハムレット」をご紹介します。


■ ハムがテーマで「ハムレット」

「ハムレット」と言えば、シェイクスピアの悲劇。この名前を冠したバーだと聞けば、中世の重苦しい城のような店を思い浮かべるかもしれませんが、それは大外れ。ポートランドの「ハムレット」は、セレブシェフのキャシー・ウィムズが立ち上げた生ハムとハムに合うお酒をテーマにしたダイニングバー。

ハムレット看板

悲劇とは無縁そうなゆる〜いブタが描かれたダイニングバー「ハムレット」の看板

バーのアイディアを話し合う最中に、とあるシェフが描いたゆる〜いブタの落書きがそのままロゴとして看板にも描かれる悲劇とは無縁のお店です。

場所は、古い倉庫街を再開発したパール地区。ダウンタウンの北に隣接したおしゃれなレストランやショップの多いエリアですが、ホテル街ではないため、観光客はあまり来店しないそうです。仕事帰りや、近くのアーモリー劇場での観劇前後の地元っ子に混ざって、美味しい料理とお酒を落ち着いて楽しめる穴場です。

■ 若手シェフが腕をふるうクリエイティブなハム料理

「ハムレット」のヘッド・シェフを務めるのは、オーナーのキャシー・ウィムズさんから絶大の信頼を得る若手シェフ、デヴォン・チェイスさん。ワシントン州出身の彼女は大学在学中に、シアトルの薪釜ピザ店でのアルバイトをきっかけに火を使った調理に魅せられたそうです。その後、調理師学校ではなく、多くのレストランで修行し、12年ほど独学で腕を磨いてきました。ここ「ハムレット」では、旬の食材などを使い、毎週新たなメニューを開発、提供しています。

ヘッドシェフのデヴォンさん

「ハムレットには『生ハム』という明確なテーマがあるから、挑戦しがいがあって楽しいよ!」と、語る彼女。生ハムは、スライスして食べるのが一般的ですが、「ハムレット」ではその切れ端や脂身なども別々に全て使うようにしているそう。焼いたり、揚げたり、煮込んだり。「バルサミコ酢と黒胡椒風味のプロシュート・ジェラート」まで作ったというから驚きです。週ごとに新たなチャレンジ精神に富んだ料理が、メニューを彩ります。

■ 手作りブッラータチーズが一番人気。ヘッドシェフのお勧めメニューは?

そんな彼女のお勧めは、様々なプロシュートやチーズに加え、自家製ピクルスやクラッカーなどが楽しめる盛り合わせプラッター(シェフのおまかせ、で注文可能)。

また、一番人気は、熱々の中身が溶け出す、手作りブッラータチーズ。チーズに合わせるものは、その時々で変わります。ちなみにシェフ本人が一番好きなのは、モッツァレラチーズとスモークハムのサンドイッチ「ハム&チーズ」($9)だとか。

ブラッターとビスケット

シェフが切り分けてくれる生ハムや料理はもちろん美味しいのですが、特に舌をうならされるのは、実は自家製クラッカーやビスケットといった脇役の味。サクッとした歯触りと、優しい甘さが絶妙です。
「将来的には独立して、シンプルな料理ばっかり出す、超うまいダイナーをオープンしたい」と話す彼女だけあります。凝った料理もいろいろ食べてきたグルメな人にこそ、絶対に味わってみて欲しいメニューです。

■ ハムに合う! オリジナル・カクテル

カクテル

「ハムレット」のもう一つの目玉が、ハムに合うドリンク。定番のシェリーがたくさん揃っているのはもちろん、ポートランドの売れっ子バーテンダー、ライアン・マーガリアン氏が開発したオリジナルカクテルが楽しめます。
デヴォンシェフのおすすめは、シェリーをベースにしたカクテル。ドライなものが多くどれも美味しそうですが、今回はウィスキーとシェリーを合わせた「スパニッシュ・ブレックファースト」($12)を試してみました。オレンジピールの香りとしっかりとしたシェリーの味が絶妙です。
また、生ハムと言えば、やっぱりメロン! ということで、ハニーデューメロンを絞ったジュース入りマティーニに、エア・ドライ・プロシュートを添えた「メロンVSミート」($11)にも挑戦。メロンの爽やかな甘さが生ハムに合う、案の定、間違いないやつでした。

■ 「ハムレット」は気取らず、楽しく過ごせるお店

カウンター

店内は、オーナーが自ら選んだタイルや革張りの椅子、丸い照明などが使われ、個性的なのに落ち着いた雰囲気。席数は、テーブル、カウンターを合わせて40席ほど。
photo credit: John Valls Photography

「ハムレット」は、生ハムをよく食べるスペインやイタリア風に、程よく力の抜けた感じが心地よいお店です。
頼れる情報が満載の人気月刊誌「ポートランド・マンスリー」を始め、各メディアもそのクオリティに賛辞を送っています。
ポートランドに来たら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

■ お店情報

ハムレット(Hamlet)
住所:232 NW 12th Ave, Portland OR 97209
電話番号:503 241 4009
営業時間:火曜から木曜 4pm - 10pm、金土3pm-0am
開店から夕方7時まで「ハミー・アワー」と称したお手軽価格の別メニューでハッピーアワーも展開
http://hamletpdx.com/

この記事のライター

フリーライター。アメリカで出会ったブラジル人の夫と、リオデジャネイロ、レシフェ、東京、サンパウロを経て、2014年末よりポートランドへ移住。現在は、フリーライターとして現地情報を日本メディアに提供。得意分野は、カルチャー、ラ...

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