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女性が働きやすい会社? 転職したい会社をチェックする方法
転職希望者の女性とお話していると、多くの方が「働きやすい会社」を希望条件に挙げます。「女性が働きやすい会社」と一口に言っても、社風や福利厚生、キャリアアップできるかなど、様々な切り口がありますよね。今回は、女性が正社員として長く働く際の「転職ミスマッチを防ぐチェックポイント」をお伝えします。
はじめまして、キャリアカウンセラーの筒井トモコです!
一昔前と比べ、転職が一般的になったとはいえ、短期間での転職は不利になるケースがほとんど。転職を希望される側も「転職した先の職場では長く働きたい!」と思っている方は多いはず。
とはいえ、自分の希望と明らかに合わない職場では長期的にキャリアを築くのも難しいですよね。
そこで今回は「女性が働きやすい会社のチェック方法」をお伝えします。
■女性の働きやすさをチェックする3つのポイント
まず大前提として、企業の採用ページや転職エージェントから送られてくる求人票には、基本的に「良いこと」が書かれています。募集要項=アピールしたいポイントだけが書かれていると考えてOK。
では、どこをチェックすれば良いのでしょうか?
転職者の方からも、よく「残業時間や有休取得率を面接で聞くと、良い印象を与えないのでは……」「女性が活躍できるかどうかを知るには、どうすれば良いですか?」などの声をいただきます。
確かに、残業時間や有休取得率、福利厚生等の質問は、面接官に「条件面だけを目当てにしているのでは?」と思われてしまう可能性が……。
実際、採用担当者の「福利厚生ではなく仕事の内容に興味を持ってほしい」という声をよく耳にします。
でも大丈夫! 厚生労働省が昨年2月末から「女性の活躍推進企業データベース」というサイトを公開していて、公的なデータとして、企業の実態を知ることができます。
様々なデータが集められていますが、とくに以下3点に注目してみてください。
1)女性管理職の割合
この指標は「女性でも昇進のチャンスがある」ことを明らかにしたもの。もちろん、「管理職になりたくない……」という方もいますよね。
でも、女性管理職の割合が高いということは、社内制度に「女性目線」が取り入れられている可能性が高いということでもあります。
2)平均勤続年数
一般的に男性より女性のほうが短い傾向にあります。第1子出産前後に離職する女性が多いことが大きな要因です。
これまでは約60%が出産前後に離職していましたが、昨年公表された国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(2015年実施)」によると、約50%弱に減少しましたが、まだまだ多いですよね。
つまり、平均勤続年数の男女差が少ない会社であれば、産休・育休取得後に復帰している女性が多い会社であると期待できます。
ちなみに同データベースには「男女別の育児休業取得率」も集計されていますよ!
集計結果のポイント > 夫婦調査の部分に第1子出産前後の就業継続率の記載があります。
3)年次有給休暇の取得率と1ヶ月当たりの労働者の平均残業時間
面接時に聞きにくいとされるデータも公表されています。
「女性活用」というと「子育て中の女性」をイメージされる方も多いと思いますが、お子さんのいない方でも残業時間や有休の取得率は気になりますよね。
最近は、転職希望先の残業時間を調べるためにアクセスしている転職希望者の男性も多いとか(笑)。
現在の登録企業数は7321社。企業名や業種、都道府県、企業規模別などで、絞り込み検索をすることができますよ。
転職希望先の企業が掲載されていない場合は、上記3つのポイントを面接時に確認してみましょう。転職エージェントを介しているのであれば、担当のキャリアカウンセラーに質問してみるのが吉です。
どうやったら面接官の印象を悪くせず、聞きにくいことを質問できるか? については、次回以降ご紹介します。