帰国前、プノンペンにて。カンボジアの豊かな文化を感じる
東南アジアで最長の河川・メコン川を巡るクルーズ舟「アクア・メコン」の旅。最終日はカンボジア・プノンペンの市内観光に訪れました。4泊5日のクルーズを終えて見えた本当のラグジュアリーとは。全8回の連載の第8回目です。【人生が変わるクルーズ体験#8】
カンボジアというと、東南アジアでも貧しい印象を持つ人もいるかもしれませんが、今でも正式名称は「KINGDOM OF CAMBODIA」と王国です。9世紀から15世紀まで続いたクメール王朝の文化も残り、街中には美しい建築物も見られ、工芸品もシルクや漆の製品など世界に誇るものがたくさん存在します。
最終日、プノンペンに到着した後、希望者は市内観光に参加できます。いくつかのコースが用意されていますが、華やかな文化を知るなら、王宮&国立博物館のコースがおすすめです。
緻密な細工は息をのむような美しさです。
博物館では、仏教の石像や装飾品がみられます。
カンボジアの美術や工芸をまとめて見られる機会は、なかなかないので、普段博物館や美術館に行かない人にも、ぜひ訪れてみていただきたいと思います。
街中には、ポストカードになりそうな郵便局の建物などもありました。
かと思えば、思わず笑みが出そうなこんな風景も写真に収めることができます。
インスタグラムにアップできそうなビュー・ポイントも街中にたくさんあります。もし、余裕があれば、プノンペンに1泊してから帰国してみてください。きっと、カンボジアのイメージが変わるはずです。
4泊5日。最初は、長いように思いましたが、表面だけではなく、もっと深い部分を見せてもらえる「アクア・メコン」だからこそ、飽きることなく、かえって日数が足りないぐらいでした。
毎晩、国の歴史のレクチャーがあり、日中はそれを自分の目でにて、手で触れて体験する。そこから生まれる疑問から、もっと知りたい欲求が深まるのです。
ラグジュアリークルーズというと、エンターテインメントやドレスアップしてのパーティを思い浮かべる人が多いと思いますが、ここでは、それがエデュケートと、スタッフやゲストとの心通う深い交流になると思います。
ラグジュアリーにも、さまざまな解釈があることを、「アクア・メコン」の体験は教えてくれました。
● クルーズの問い合わせ先
アクア・エクスペディションズ日本地区販売総代理店
インターナショナル・クルーズ・マーケティング
Tel. 03-5405-9213
Photos : Kunihiro Fukumori
Text : Rica Ogura
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