チェコでの定番ファッション「巻き物」は1年中取り入れたい
チェコで定番のファッションスタイルといえば首用の「巻物」。とくにスカーフが人気。さすが寒いお国柄、老若男女問わず1年中愛されているアイテムです。このチェコの定番ファッション、大人の女性にとっても強い味方になるのではないでしょうか。
九州出身の私からすると、チェコは本当に寒い国です。
とくに今年の積雪量はすごい。いつもなら除雪車がお掃除してくれるのですが、「今年は20年に1度の大雪で除雪車が間に合っていません。ご協力を……」なんてアナウンスが流れてくる始末。働いてくれー!
■チェコの定番ファッションはスカーフ
チェコの定番ファッションといえば、スカーフと言っても過言ではないと思います。老若男女問わず1年中愛されているアイテムです。当初、ちょっと面食らったくらい。
その種類も素材も様々。夏は麻やコットンの涼しげなものから、冬はウールなどの暖かくボリュームのあるものなど。
中でもさすが、と思うものは動物の毛皮でできたもので、狩猟が盛んな国ならではだなぁと思います。うちにもチェコのおじいちゃんからいただいた、足つきの狐の毛皮があります。おしゃれというより、ちょっとグロテスク!? な感じも。
そして、サイズもいろいろあります。ベーシックなスカーフももちろん人気です。
3歳の娘までが、幼稚園に通い始めてしばらくすると、スカーフをおねだりするくらい。男の子はスカウトスタイルでバンダナを首に巻いてきたりもします。
女の子はやっぱり、見せ合いっこしているようなので、かわいい柄やフリンジの付いたものなどが人気。大人顔負けの、おしゃれなものが揃っています。
ちなみに、夏場でもTシャツにスカーフスタイルの人を見かけるほど。暑くないの? と声をかけると風邪を引いているとのこと。どうやら、首周りを温めることを大事にしているよう。
■スカーフで首元を温めるメリット
首の皮膚は薄く、その下には太い血管が通っています。そのため、首元を温めると血流が良くなり、全身を温めることにつながるのです。
女性の悩みのひとつである「冷え」を改善してくれる効果が期待できる、というわけ。
血行が良くなると、肌つやも良くなるなど美容面でもメリットがあります。とくにアラフォー世代になると、体を温めることは健康面も含め、重要になってくると思います。
チェコの人々はさすが寒い国だけあって、子供の頃から首元を温めることの大切さを心得ているのかもしれませんね。
■チェコでのファッションに巻き物が大活躍
チェコでの私流の「首周りコーディネート」では、ネックウォーマーや頭からすぽっと被れるスヌードといわれるマフラーを輪にしたようなものを取り入れます。コートやジャケットを脱いでも着けていられるので、コーデのアクセントにもなります。
正直に言うと、チェコの冬は私には寒いので、おしゃというより、防寒目的の方がメインです。風が冷たいので、大ぶりのストールで、顔まで覆いたくなるほど。
最近はお年頃か、フェイスラインの緩みが気になってきました。襟ぐりの詰まったものより、デコルテをすっきり見せるトップスがお気に入りです。
ただし、無防備に首元をさらけ出してしまうのは危険なので、そこでネックウォーマーやスヌードが大活躍、というわけ。巻き方を悩んだりする必要もなく、ずぼらな私にぴったりのアイテムです。
カジュアルになりそうなイメージのあるネックウォーマーですが、私は華奢なデザインのジュエリーと組み合わせて楽しんだりもしています。
足し算と引き算、ほどほどの手抜きとおしゃれ感を出せる巻き物類は、最近の忙しい暮らしの中でコーデを考える上で役に立っているように思います。