ブーツとタイツの正しいマナーを身につけて。年末年始も靴で女の品格を上げる!
ブーツやタイツは冬の必須アイテム。でもこの二つ、フォーマルなファッションではなく、防寒具だとご存じですか? 履いてもいいけれど「履き替え」を提案するのは、『すてきな靴が一歩ふみ出す自信をくれる』著者、横田真由子さん。靴で品格を上げる方法をご紹介します。
寒い時期、足元を温めてくれるのは、なんといってもブーツとタイツ。冬でもスカートを履きたい、でも足が冷えるのはちょっと……という女性に必須のアイテムです。
■ブーツとタイツ、実は「防寒具」です!
けれど、この二つのアイテム、実はフォーマルではないことはご存じでしょうか。最近は冬でもふわふわした素材のノースリーブなどが出回っていて、季節感が薄れてきているため、意識している人は少ない気がします。しかし、「ブーツ」「タイツ」は、「おしゃれアイテム」ではなく本来は「防寒具」です。
最近はおしゃれなブーツやタイツが多いのですが、目上の人と一緒の会食やパーティなどのかしこまった場に、「防寒具」を身に着けていくのはちょっと場違いですよね。
どうしても寒くてとか、外がすごい雨で……というときは、ストッキングとパンプスを別に持って行って、さっと履き替える配慮も必要です。
■ロングブーツも履く場面を選んで
また、ロングブーツに関しては、あらかじめ靴を脱ぐ場面が想像されるようなとき、履いていくことは避けた方が良いでしょう。
着脱に時間がかかり、立ったままでは脱ぐことも履くこともできないのでは困ります。周りの人を待たせて座り込んでいる姿は、目上の人と一緒だった場合、とくに失礼にあたります。
どうしてもブーツを履きたい場合は、立ったままで着脱できるショートブーツを選びましょう。
■「履き替え」を習慣に
靴は「おしゃれ」や「機能性」も重要ですが、なにより大切なのは「シーンに合った靴に履き替えるひと手間をかけること」。
このひと手間をかけられる人は、万事に細やかで、新しい情報もきちんとキャッチアップできる人だという気がします。
さて、ブーツやタイツなどについてお話ししてきましたが、この「履き替え」は、どの季節でも言えること。前回のコラム「ハイヒールを履くとどんな女性もシンデレラになれる」では、ハイヒールはハレの場で履き、その行き帰りではフラットシューズに履き替えるとお伝えしましたね。
ブーツでも同じことです。ハイヒールには「脚を究極に美しく見せる」という役割がある一方で、ブーツには「寒さを防ぐ」という役割があります。だから「寒さを防ぐ」必要がない場面では履き替える必要があります。
■軽さと流行りを備えた靴はZARAで探す
その履き替えを助けてくれるのが、軽くて持ち歩きやすい、ファストファッションブランドのフラットシューズたちです。
たとえばZARAは、流行の形を上手に取り入れた靴が季節ごとにどんどん出てきて、見ているだけで楽しくなるブランドのひとつ。また、おしゃれな美容師の方たちがZARAの靴をこぞって履いていることにも気づきました。
こういった靴は、底の張替えなどができないため、基本的にワンシーズンで履き倒して、次のシーズンはまた新しい形を手に入れるのがおすすめ。
いつもは選ばない、ラメやリボンのついた靴を選んでみると、履き替えたときに気分までリフレッシュできますよ。流行の「履き替え靴」をこっそりロッカーに忍ばせて、楽しく靴をチェンジしてみましょう。
Text/横田 真由子(よこた まゆこ)
GUCCI JAPAN(現 株式会社ケリングジャパン)販売スタッフとして有名人やVIP客の担当となり、3年で店長に昇格。顧客獲得数NO.1となる。VIP客の物選びに女性としての優雅な生き方を学び、独自の「大人エレガンス」を実践。2004年研修講師として独立。「行動力が人生を変える」との思いから、英語の「do」と同義のイタリア語「fare」を 屋号に、「オフィスファーレ」設立。キャリアカウンセラーとして女性のキャリア支援を行い満足度、リピート率は97%。著書に『すてきな靴が一歩ふみ出す自信をくれる』、『本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
本体価格:1380円+税 ISBN:978-4295400363
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング
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