1. DRESS [ドレス]トップ
  2. カルチャー/エンタメ
  3. SMAPからゲス不倫、小池百合子都知事……2016年重大ニュースをご勝手斬り!

SMAPからゲス不倫、小池百合子都知事……2016年重大ニュースをご勝手斬り!

SMAP解散騒動から続発したゲス不倫、小池百合子都知事の誕生、ドナルド・トランプ氏の娘、イヴァンカ・トランプ氏の動きまで、2016年に起きた重大ニュースを小耳沢はさ美&バルサミコ瞬の両氏が勝手に斬ります!

SMAPからゲス不倫、小池百合子都知事……2016年重大ニュースをご勝手斬り!

小耳沢はさ美(以下『耳』)「金!」
バルサミコ瞬(以下『バ』)「いきなりで恐縮ですが、毎年発表される『今年の漢字』の話ですよね? 清水寺のお坊さんが、おっきく書くやつ。今年1年をふり返って総括しようということで、そこから話を始めてみたということでよろしいですね? 小耳沢さん」


「さすがのご慧眼(笑)。リオ五輪の『金』メダルラッシュに、舛添前東京都知事の政治資金問題で『政治とカネ(金)』。世界的大流行になったPPAPの『金』色の衣装に、今年いっぱいで解散しちゃうSMAPの中居くんが司会してる『金スマ』とか、たしかに『金』が印象に残った2016年でしたね~」
「最後にSMAP解散ネタをぶっこみましたね。こじつけ感がすごい」
「ぶっこみもしますよ。解散自体は仕方ないとしても、まさかこんなバッドエンドを迎えるなんて」

■SMAP解散騒動に思うこと

「たしかに。グループ内で木村くんが孤立してるとか以前から噂はありましたけど、さすがに解散は想定外。解散するとしても、最後までちゃんとSMAPを演じきってくれるイメージしかなかった。あんなにきっちり謝罪までしたんですから」
「ね。結成から28年ですからね、色々あって当然。でも、長い年月SMAPを支えてくれたファンのために、解散コンサートとか最後のオリジナルアルバムとか、ちゃんと別れの段取りを踏んでから、きれいに散ってあげてほしかったなと」


「逆にいえば、それができないくらい深刻な状況ということになりますよね。もう一度結束するには、全員貧乏にでもなるしかないのかも。メンバーが経済的にひっ迫したせいで再結成するバンドとか、よくある話ですから。まあ、SMAPのメンバーに限ってそういうことはないでしょうけど」
「たしかにね~。SMAPの解散関連で残る期待は1点だけ。解散したら中居くん司会の番組が続々と打ち切られましたとか、そういう事態だけは目にしたくないなと」
「それありますよね。あと、憔悴してるのかなぁ。木村くんが一気に老けこんだ気がするんですよね。なんだか目がうつろで」


「じゃあ解散ついでに、このタイミングでアンチエイジング的なことをしたほうがいいかも? ほら、弾劾騒動になってるお隣・韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領みたいに」
「あのレベルの仕上がりなら、むしろやらないほうが身のためかと…」

さよならSMAP……私たちは「世界に一つだけの花」を忘れない

https://p-dress.jp/articles/2203

メンバー間の不協和音から存続が不安視されていた国民的アイドルグループ・SMAPが、ついに年内での解散を発表した。1988年のデビューから25年。「夜空ノムコウ」「らいおんハート」「世界に一つだけの花」をはじめとする数々のヒット曲を放ち、多分野において従来のアイドルの域を超えた活動を続けてきた彼らの功績とは。

■「ゲス不倫」報道が連発した1年

「うわ、ディスッてる……そうそう、今年国民挙げてディスったといえば、不倫問題。『ゲス不倫』って言葉をメディアで目にしない日がなかった気がします」
「『ゲスの極み』ネタのパイセンであるハマカーンのお二人が、漫才で『ゲスの極み』とやるたびに失笑が起こると嘆いてました」
「それは可哀想ですが、神田うのの弟の方は姉が稼いでるので心配する必要なし!」


「『イクメン』アピールで墓穴を掘った宮崎謙介元衆議院議員に歌舞伎役者の中村橋之助改め八代目中村芝翫、謝罪大喜利で腕を見せた落語家の三遊亭円楽にアンタッチャブルなところに手を出したファンキー加藤etc.。まあ出るわ出るわ、まさに金山の如し、でしたね」
「きっかけはもちろんベッキー&ゲスの極み乙女。の川谷絵音。LINEの流出があったり、ベッキーがLINEに書いた『センテンススプリング』が流行語になったり、ネタ力が凄かったこともあって、メディアを席巻した印象でした。その後川谷さんは当時未成年だったアイドル・ほのかりんを飲酒させていたことが発覚したりして、目下、音楽活動休業中……」


「一方でベッキーは復帰こそしたものの、スキャンダル発覚前の勢いを取り戻すのはむずかしいのかなと」
「ベッキー……というより、所属事務所のサンミュージックさんが復帰のイメージモデルにしてるのって、ローラじゃないかと思うんですけどね。天然キャラで大活躍していたローラがお父さんの国民健康保険療養費詐取疑惑で一時露出を最小限にしぼってたでしょう? でもその間も彼女が発信をしつづけていたメディアは、画像共有サイトInstagram。

ここでモデル・ローラとしてのファッション性を強烈にアピールすることで、スキャンダル発覚前とは違う方向性で付加価値を発生させ、本格復帰への導線を引いた。彼女の場合、本人には何の罪もないスキャンダルだったわけで、ハリウッド進出を果たすなど、その後の躍進ぶりは本当によかったと思いますが」


「そういえばベッキー、だいぶ髪切りましたよね。『笑っていいとも!』が続いていれば、タモさんに『髪切った?』と言わせる絶好のチャンスだったのに」
「そうそう(笑)。それも含めて、彼女も元気キャラからファッション性をアピールする方向へシフトしてるつもりなのかも。ベッキーもすこし前、世界のセレブを撮影する著名なカメラマン、マシュー・ジョーダン・スミスに、ダンサーとしての活躍中の妹・ジェシカとのツーショットを撮らせたりしてましたし」

「まあローラとベッキーでは、素材が違いすぎますが……」
「それを言っちゃあおしまいです。とはいえ、女性タレントのスキャンダル後の再生法として、インスタ利用によるファッション系シフトが定番化するのかどうか。ベッキーの動向をウォッチしますか」

■小池百合子都知事のプレゼン能力の高さを見た

「インスタの話が出ましたが、ファッション=視覚的なイメージづくりが本当に大事な時代になったなぁと」
「なるほど。それで今日バルサミコさんは、トム・ブラウンの粋なスーツを着こなしつつ、おでこには冷えピタというファッショナボーな出で立ちで、個性をアピールなさっていると」
「風邪です、単に。冷えピタは/ぬるくなったら/ただのピタ(五七五)。それより、僕が気になってるのは小池都知事のファッションですよ。選挙期間中の『百合子グリーン』は、存在感をアピールするための戦略的グリーン押しでしたよね。」


「街頭演説の告知をする際、『グリーンのものを身につけてきて』と呼びかけたおかげで、聴衆にもグリーン使いのひとが。百合子ムーヴメントがキテるというイメージ作りに、この色が一役も二役も買っていましたっけ」

「そういう点も含めて、小池都知事はプロデューサーとしてのプレゼンテーションがすごく上手い。今となっては懐かしい舛添前都知事のハンパない下手っぷりとは好対照かと」


「舛添さん、久しぶりに思い出した。ヤフオクで絵画を買ったり、政治資金の私的流用っぷりがもうセコくて(笑)。家族旅行で泊まったホテル三日月は全国に名前が売れましたね。2020年の東京五輪期間中、舛添さんの私費でホテル三日月を借り上げて、来日する選手の皆さんに開放してくれるってどうでしょう。競技で疲れた身体を休めていただくために」 
「五輪に相当執着していたようですから、そういう形でならいっちょ噛みしてくれてかまいませんよね(笑)」


「ほんとほんと。五輪といえば、活躍した選手の引退後のキャリアが気になります。古いところでは柔道の『ヤワラちゃん』こと谷亮子選手は国会議員に。他に議員を目指しそうな選手っていますかね」
「オファーを受諾するかどうかは別として、競泳の北島康介あたりは声がかかってるんじゃないですか? あと、この人は政治家への転身ありそうだなぁ。フィギュアスケートでバンクーバー、ソチと2大会連続8位入賞を果たした……」
「鈴木明子!」


「そう(笑)。現役引退後すぐワイドショーのコメンテーターになったり、若手スケーターたちの振り付けを片っ端から手掛けたり、野心の色がもう、ね」
「ですよね~。スポーツ庁の初代長官としてソウル五輪・競泳の金メダリスト、鈴木大地さんが活躍されてますが、鈴木さんは初の女性長官とか狙いそう」
「ああ、それありそうです。副長官あたりにおさまって気を吐くとかね」



「それもあり得る。サブ的ポジションから女性が全体を牛耳るといえば、アメリカの次期大統領・ドナルド・トランプ氏の長女、イヴァンカさんが浮かんじゃう」

「才色兼備の誉れ高いあの方ですね。娘のアラヴェラ・ローズちゃんがピコ太郎の『PPAP』を歌って踊る動画を、安部・トランプ会談の直前にインスタに投稿するという」

■イヴァンカ・トランプさんの策士っぷりにも着目

「ローズちゃんは文句なくかわいかったですよね。でも、その背後に透けて見えるイヴァンカさんの策士っぷりがもう。父・トランプ氏の好感度の低さを承知の上で、日本国民を懐柔にかかったわけでしょうけど、子供を使うってどうなの? っていう」
「日本向けには『PPAP』。中国向けには中国服を着て中国語の歌を歌い、漢詩を朗読する動画。イメージ戦略には娘を使うのがトランプ家の伝統なんですかね。父はイヴァンカさんを、イヴァンカさんはローズちゃんを」
「なんだか胡散臭い伝統です。わたしはやっぱり『PPAP』。『PP:プロパガンダには AP:アンパンチ』アンパンマンから正義の一撃を(笑)」


「そこは僕も同意かなぁ。それより、今日会ったときから気になってたんですが、小耳沢さん、太りました? もしかして本当にアンパンマン目指して……」
「ちっ、バレましたか。忘年会での飽食三昧から、クリスマス特需に流れ込んじゃって……」
「今年の脂肪、今年のうちに。ちょっと絞ったらどうですか? 最終回とうとう20%超えした『逃げ恥』の『恋ダンス』から『パーフェクトヒューマン』、最後本気で『PPAP』まで踊ると結構いい運動になりますよ」


「了解です。来年はすっきりスレンダーなパーフェクトウーマンになって婚活を実らせて披露宴で彼と恋ダンス踊るでしょ? でもって新婚旅行に4回行きます。『PPAP』。パリとプノンペンとアフリカとパプアニューギニア!」
「パプアニューギニアあたりに永住していただけると、日本は平和な2017年になりそうですけどね(笑)」


小耳沢はさ美/よろず文案作成家/価値観の多様性が叫ばれて久しいけれど、2016はようやく本質的個人主義が実体化しはじめた年だったように思う。2017年はセルフプロデュースがより深化し、自己肯定感を端緒として、誰もがありったけ個性を咲かせる年になるはず。咲きましょう、思いのままに。

バルサミコ瞬/ライター兼放送作家/もし今も『100万円クイズハンター』があったなら、
ゴールデンハンマーの力で舛添さんに「シルクの中国服」と「ホテル三日月の宿泊券」を。

小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

関連するキーワード

関連記事

Latest Article