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新しい習慣を実践しよう。変化を恐れない人が人生を好転させる

1週間に1つずつ新しい習慣を実行していけば、1年後のあなたは大きく変わっているはず。人生を変えるヒント満載の『1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣』ブックレビューをお届けします。

新しい習慣を実践しよう。変化を恐れない人が人生を好転させる

変化し続けることは、流れの早い現代社会をサバイブしていくには欠かせない要素。変化すること=現状の自分を脱皮し、新たな自分に生まれ変わること、とも言い換えられます。言葉にすると簡単に思えても、実は勇気やときに痛みを伴う、覚悟のいることでもあります。

だからといって、ずっと変わらないわけにはいきませんが、いきなり大きな変化を遂げるのは難しいですよね。小さな変化を積み重ねることで、変わることに慣れ、変わることを恐れず、より大きな変化を実現できる基礎体力を身につけられるのです。

今回は「変わること」をテーマにした本『1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣』(著:ブレット・ブルーメンソール、翻訳:手嶋由美子)をご紹介します。著者は「小さな変化がやがて大きな変化になり、より幸せで健康的な心へとつながります」と綴り、以下4章に渡って52の習慣を取り上げています。

PART1 ささやかな幸せに気づく
PART2 最高の毎日をつくりあげる
PART3 すこやかな自分に出会う
PART4 美しい心で人生に向き合う

本稿では、PART1・PART2の中から、今日からでも実践できるものを1つずつ取り上げてみます。

■心と空間の片づけをする

散らかった部屋で過ごしていると、ムダな探しものが増えたり、目に入る情報量が増えてイライラしたり、精神面にも悪影響があることは明らか。だから、空間の片づけをするのはわかります。では、なぜ心の片づけをすべきなのか……本書にヒントがありました。

「乱雑な心が脳の老化につながることもあります。コンコルディア大学(カナダ)の研究によると、関係のない情報を心から追い出すのに苦労していた人には、作業記憶の回想力や処理能力の低下が見られたそうです」(P.67)

歳を重ねるのに伴い、いろいろな部分で老化を感じるようになりますが、せめて脳は若々しい状態でいたいもの。本書では「今重要なことだけに集中する」「先延ばしにしていることを終わらせ、頭の中から追い出す」といった方法が紹介されています。

まずは、自宅と会社のデスク周りなど、日常を過ごす空間を整えた後、今そのときに大切なことと向き合ってみる。そんな心地よい暮らしを呼び込む習慣を身につけたいものです。

■マルチタスクは禁止

「時間を有効に使おう」「一度で2つ以上のことを終わらせよう」などの効率アップが良しとされるなか、これは意外な禁止事項ではないでしょうか。確かにマルチタスクは効率が良い。一方で、同書ではこんな指摘も。

「実際は、生産性が落ちてストレスもたまり、記憶力にも精神状態にも悪影響を及ぼします。マルチタスクが得意と思う人も多いようですが、調査結果からは、一度にひとつの課題に集中した方がずっと生産性が高まることがわかっているのです」(P.80)

効率を重視するばかりに、量はこなせても、質まで担保しづらいのがマルチタスクの罠なのかもしれません。では、マルチタスクをせず、ひとつずつ物事と向き合いながらも、効率良く処理していくにはどうすればいいのでしょうか。

本書で紹介されているいくつかの方法のうち、最初に身につけるべきは「集中力を鍛える」だと思います。集中力を上げることは、あらゆる仕事や物事に効率良く取り組む基本となるからです。

コツは「時間を計る」ことだそう。20分集中したら5分休憩、30分集中したら5分休憩……と1日ごとに集中タイムを徐々に増やしていくと、最終的には1〜2時間集中するのも無理がなくなるようです。

■自分に合う習慣を自分のものに

さらに、PART3・PART4では、

・静寂を求める
・匂いを楽しむ
・ほかの人と比べない
・恐れと向き合う
・過去の悪魔を手放す

など、これから実践していきたい、幸福度の上がりそうな習慣が多数紹介されています。

小さな変化の蓄積が、大きな変化を実現する力になる――そう信じて小さな習慣から一つひとつ、自分のものにしていきましょう。もちろん、自分に合う・合わないを吟味しながら。

池田 園子

DRESS編集長(2016年1月〜2020年1月)。

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