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Vol.2:本当の自分磨きってなに?

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結婚という手段を選ばなかったキャリアウーマンのお家事情は、各国様々です。お隣の中国では、レンタル彼氏がモテているとのこと。

Vol.2:本当の自分磨きってなに?

 結婚という手段を選ばなかったキャリアウーマンのお家事情は、各国様々です。お隣の中国では、レンタル彼氏がモテているとのこと。レンタル彼氏といっても、出張ホスト等とは話がずいぶん違って、結婚よりもキャリアを優先した中国のDRESSな女たちにとって、実家に戻るたびにセッティングされるお見合いや詰問に辟易し、親や親せきを安心させるためにダミーの彼氏を連れて、紹介するというものだそうです。どこかのドラマに出てきそうな話ですね。身内に頼らざるを得ない国の社会保障制度への不安などから来る老後の問題などが根底に流れているので、とてもセンシティブな問題ですが、少子高齢化を突き進む日本にあっても安閑としてはいられない問題ではあります。

キャリアウーマンと言えば、自己研鑽(じこけんさん)を積み重ね、やりたい仕事を勝ち取って、バリバリと働くといったイメージが先行しますので、DRESSな女である確率も相当高いと思われます。実際に、本誌に登場される方々はそれぞれに素敵なキャリアを積み重ねている方が多いですね。夢に描いた理想の自分に近づくための努力「自己研鑽」をして来られた訳です。

さて今回は、そんな「自己研鑽」というキーワードをとりあげてみたいと思います。Googleで「自己研鑽」が検索されている状況を調べてみると、ここ数年横ばいが続いています。世の中の検索人口自体は、爆発的に増えていますので、横ばいという事は、検索される頻度は、下がり続けていると言って良いでしょう。そう考えると、ここ最近耳にしなくなりましたよね。一方で、似たような言葉で少しニュアンスの違うキーワードの「自分磨き」は、右肩上がりの増加となっていました。

「自分磨き」って何なのでしょうか。ツイッターでの投稿状況を観察して見ると、平均して1日に700件超の「自分磨き」関連のつぶやきが見られます。その内容は、ダイエット・ネイル・エステ・美容・スポーツ・英会話などの話題が中心です。特徴的なのは、「自分磨き」をするための目的は、ほぼ「婚活」でした。今よりもっと痩せて、ネイルもヘアも洋服も完璧に、習い事もして……女性としてもっと美しくなりたい。そして、こんなに「自分磨き」を頑張っているのだから、素敵な男性がきっと現れる、いや現れて欲しいと……。婚活に励む適齢期の女性たちから赤裸々な「自分磨き」の実態が綴られています。

2013年5月現在の日本の女性たちにとっての「自分磨き」とは、少なくともソーシャル上に現れるキーワードとしては、どうやら外見的側面に収斂されているようです。みなさんにとっての「自分磨き」はどうですか?おしゃれ感覚の「自分磨き」は、お金と時間をかければ手に入るかもしれません。でも、真の女性の美しさとは外見だけではなく、内面的な魅力も兼ね備えていることは言うまでもないですよね。私個人としては、良いものを見分ける確かな能力や、話をしていて楽しく話題が豊富であること、ファッションも一本筋が通っていて自分色がある、そんな女性に魅かれてしまいます。それは一見した表面を綺麗に磨いているだけでは出てこない、深みのある女性、そんな女性が持っている輝き、なんだと思います。外見と内面を磨くこと、自分の心と向き合うこと、誰も真似できない「自分」をつくること、そういった事が本来あるべき「自分磨き」なのではと思うのです。「自分磨き」の持っている意味の一部分がソーシャルの中で、非常に頻繁に使われてしまっているようです。

 冒頭の中国のレンタル彼氏の話、かなり過激なニュースですが、中国女性のたくましさを感じ、素敵だと思います。結婚と言う形だけに囚われず、明確なビジョンがあって、それに向かって邁進する……、DRESS的に言えば、結婚してもしなくても、産んでも産まなくても、多様性があって、それで良いという事なのだとは思います。でも少なくとも日本では残念なことに、まだまだそういう意見は少数派だし、男性を中心に固定観念ばかり先行している世の中なのかもしれません。

 少数派だからと言って、そのままにしておくと結局大衆迎合の世の中で終わる、というかムーブメントなんて絶対に来ない。ツイッター等のSNSは、みんなの距離を縮めたけれど、言葉の持つ本質は失われつつあると感じています。大量の口コミが少々偏った捉え方をされ世間に拡散していく性質があるので。DRESSが掲げる「結婚してもしなくても女性が自由に輝いていける世の中を実現する」的な話も、一部のマイノリティというポジショニングでは、到底なしえない話なので、みんなの声がとても大切なのです。だからもっとみんなの率直な感覚を投げ掛けてみたら良いのじゃないかなって本当に最近思います。その声は、きっと同じ想いを持った多くの人に届くのではないでしょうか?

【さかもとまさし】
1971年横浜生まれ。顧客との関係性を構築するCRM戦略を核とする経営コンサルティング会社「㈱スマートウィル」代表。ファッションやビューティ、コスメティック業界の企業を中心にCRM戦略をサポートしている。青山学院大学大学院(MBAコース)で講師も務める。
CRM:Customer Relationship Management(顧客関係性マネジメント)
http://www.smartwill.co.jp

 

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DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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