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多様性を受け止められる、余裕のある女性を目指したい

恋愛界には多種多様なひとびとが暮らしています。その中を悠然と泳いでいきたいのなら「違い」を理解し、受け止める姿勢を持ちたいもの。

多様性を受け止められる、余裕のある女性を目指したい

突然ですが、「モテる」とはどういう状態のことを指すのでしょうか。一般的には、モテる=不特定多数の相手から好かれたり、愛されたりすること、のように解釈されることが多いはず。そんななか、大人になって私たちは気づくのです。不特定多数ではなく特定少数の、自分が「いいな」「気になる」と感じる相手から好意を持たれれば十分だ、と。それくらいが「適当なモテかた」ではないでしょうか。

しかし、「そういう『普通のモテかた』ができない男性が増えている」と話すのはAV監督の二村ヒトシさん。人材コンサルティング会社社長で、婚活結社「魔女のサバト」を主宰する川崎貴子さんとの対談を通じて、そういった男性へのヒントを届けたいと、生まれたのが書籍『モテと非モテの境界線』です。

恋愛がうまくいかないと悩む独身男性をターゲットにしているものの、女性にとってもおおいに参考になる本書。「佐々木希レベルの美女としか交際・結婚したくない」童貞の25歳男性、過度な潔癖症で「彼女ができても家に入れたくない」、恋人が約5年いない40歳男性など、こじらせてしまった男性たちが数人、事例として登場しています。

彼らは総じて受け身体質。さらに、女性を減点方式で見て、少しでも「うーん……」と感じるポイントがあれば、心のシャッターをいきなりガシャンと閉めてしまいます。対人関係で傷つくこと、自らが傷つけられることを過剰に恐れているように見えます。

余裕のある女性

すべての独身男性がその手のタイプではありませんが、恋愛界に身を置き、活動していくつもりの方なら、そういった男性が存在することも、“情報”として頭に入れておくことは必要です。

「こんな男性がいるの!?」とギョッとするのではなく、「こういう男性もいるよね〜」と納得し、受け止められるおおらかさや余裕のあるほうが、面白く生きられると思うのです。合わないものに共感したり、寄り添ったりする必要はありません。あくまで、受け止めてみる、だけでいい。

そうやって、さまざまな「男性サンプル」を見ながら、へぇ〜と受け止めるうちに、自分の器が大きくなっていきます。結果、人としての魅力も増していく。物事の多様性を理解し、受け止められる女性でありたいもの。

また、事例として登場する男性たちの「あり方」を反面教師にすることもできます。自分は受け身ではないか、男性を減点方式でジャッジしていないか、傷つくことを怖がりすぎていないか……など、我が身を振り返ってみてください。女性なのだから恋愛シーンでは待っていればいい――そんな時代は終わりました。川崎貴子さんは「女の人生は、受け身ではつまらない」思想を持ち、本書のほか様々な媒体で、女性に対し、主体的に行動することの大切さを伝えています。

自分なりの「幸せの基準」を導き出して、前向きに積極的に行動に移す。その際、関わる人々を否定するのではなく、人は多様であることを前提として、受け止める。それこそが、ほしいものを手に入れる最短ルートなのかもしれません。

※ この記事は2016年8月13日に公開されたものです。

池田 園子

DRESS編集長(2016年1月〜2020年1月)。

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