はじめましてのご挨拶【銭湯日記vol.1】
銭湯はあなたを待っている! 今回から、銭湯に関するお役立ち情報を、山口イツカに連載していただきます。テーマはズバリ「銭湯日記」。
はじめまして。山口イツカと申します。
山梨県生まれの神奈川県育ち、中学1年から高校1年の夏までを山形県で過ごしたハイブリッドジャパニーズです。42歳独身でA型ですが、以前の上司からは「几帳面と言われるA型のデスクとは到底信じがたい」と言われるほど、職場の机は汚いです。全国のA型の皆様に謝罪致します。A型を名乗ってごめんなさい。
崖っぷち過ぎる年齢で、周りの諸先輩方からはもはやハラスメントを通り越した「結婚しないなら貯金しろ」という泣けるアドバイスをいただいたり、実家に帰るたびに空気の読めない母親に「あんた結婚しないの?」と真正面から訊かれた直後に空気を読む父親が真っ青な顔をして母の肩に手をかけ、首を高速で横に振りながら母を止めるという、コントみたいな光景を見たりするお年頃ですが、どっこい楽しく毎日を生きております。
それはなぜかというと、折にふれ銭湯に通っているからです。
毎日行くわけじゃありません。自分の住む部屋にもちんまりとしたバスルームはあります。でも、時間のある夜に銭湯に行くと、とてつもなくしあわせな気分になれるのです。わたしは声を大にして言いたい。全国の妙齢独身女性の諸君! 銭湯はあなたを救う!
もちろん独身女性に限った話ではありません。男性にも、既婚の皆様にも、お子さんのいる方にも、なべて銭湯はオススメです。
「いかにして私が銭湯にはまったか?」
「何で家にお風呂があるのに、わざわざ外に入りに行くのか?」
「銭湯のどういうところが魅力なのか?」
「もしかして銭湯組合みたいなところからお金を貰っているんじゃないか?」
私が「銭湯いいよ~」と言うと、リアルな知己にはこんな質問をいただきます。至極当然の疑問だと思います。そしてあなたの頭にも、クエスチョンマークと共に同じような疑問が浮かんでいるだろうことも推察致します。
これを読んでいただけたなら、その疑問が解消すると思います。そして願わくば、あなたが銭湯に行ってみようかな……と思うきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。
「銭湯に行ってみる」それだけで、もちろん人生が劇的に変わるなんて大それたことは申しません。結婚相手も見つからないし(日本の銭湯は男女別ですからね!)、お給料が上がるわけでもなし、職場の人間関係が明日から急に良くなるものでもない。
でも、今より少しだけ、すこやかでしあわせな毎日になる、それが前向きなきっかけとなって、良い循環が始まり、歯車が回り始める、ということは、私自身が経験しました。
あなたの毎日が、ちょっとしあわせになる、かもしれません。
銭湯はいつも、あなたをお待ちしています。