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部屋に「何もない場所」を作るだけで、思わぬチャンスが巡ってくる

休日を利用して手取り早く運気を上げるには、お部屋の模様替えがおすすめ! 空きスペースを作る=ものの間に「何もない場所」を作ることで、思わぬチャンスが巡ってくるかも……。「インテリアスイッチ」に関する連載コラム、今回は空きスペースの作り方をご紹介します。

部屋に「何もない場所」を作るだけで、思わぬチャンスが巡ってくる

■部屋に何もない場所=空きスペースを作ろう

空きスペースと収納は、密接につながっています

家やマンションの購入時、最も注目されるのは「収納」です。収納と一言で言っても、部屋ごとに何を収納するか、あるいは部屋を使う人によっても変わります。

今住んでいるあなたの部屋の中にも、たくさんのものがいろいろな場所に置いてあると思います。でも、そのものが必要になったときに、すぐに目にとまりますか? 探し回っていませんか?

探しものがすぐに見つかるのも大事なことですが、それ以上に考えたいことがあります。

それが「空きスペース」を作ること。

空きスペースがあると、思わぬチャンスを拾えるかもしれません(詳しくは後述します)。

では、空きスペースの作り方、3つの基本とひとつの応用をご紹介します。

1.バランスを見る

家具やインテリア小物・食器など、ものはすべて四角や丸型と形が異なります。その形や大・中・小と大きさの異なる形をもとに高低差をつけて、置いていく方法があります。

たとえば「三角型」は大きいものから中くらいのもの、そして小さいものへと並べ、斜めの線を引いたように置く手法です。

その他には、中心のみに置く「中心型」、左右対称に置く「シンメトリー型」などがあります。左だけに背の高いものを置くのか、中心にものを集中させるのか。重要なのは置くものを「グループ化」すること。そして、空いたスペースを作り、左右や上下のバランスを見ることです。

・ひとつの応用「型を作る」

2.ものを取り出しやすくする

飾るインテリア小物であれば、頻繁に取り出すことはありませんが、「収納」の場合はペンやハサミなど日常でよく使うものほど、取りやすい場所が必要です。そして、キッチンやリビング、ダイニングと部屋ごとに、頻繁に使用するものは異なるはず。

いろいろなものがゴチャッとひしめき合っている状態ではなく、ほんの少し自分の手が入る空間を作ろう、と考えてください。それが「見えやすい」「取りやすい」「片付けやすい」といった状態をつくるコツ!

・ひとつの応用「スペースを保つ」

3.まとめるクセをつける

まとめるとは、整えること。それは、片付けやすい、整理しやすいことにもつながります。そうすれば、作業も簡単にできるようになり、動きやすくもなります。

整理整頓は苦手だと思う方も、まずは小さな場所から始めてみてください。活用したいのは「カゴ」「箱」「トレイ」です。

たとえば、洗面室の場合はタオルやドライヤーなどの大きい物はカゴに収納。入浴後に使うものなので、ひとつのカゴにまとめておけば、サッと取り出せます。歯ブラシなどの小さなものは、洗面台のあちこちに置くのではなく、一カ所のスペースにまとめて配置することがポイントです。ダイニングの場合も収納はトレイやカゴが重宝します。テーブルセッテイングをするように、カゴにまとめてみるのもおすすめ。カゴごと移動させるのも楽ちんです。

・ひとつの応用「用途ごとに分ける」

■今回のKEY POINT

部屋の中に「空き」を作るのは、あなた自身の中にも「空き」を作ることにつながります。目の中に入ってくるものが多ければ多いほど、あなた自身の頭の中もまさにいっぱい、いっぱいの状態といえます。

本や日用品が山のように積まれてたり、玄関に所狭しと並んでいる靴。せっかく帰宅しても、一日の疲れがどっと押し寄せて、ため息をついてしまいそう。

玄関やダイニングテーブルだけでも何もない「空きスペース」を作って、自分の頭や心をリラックスさせてみる。そうすることで、見えていなかったことや気づかなかったことが見えてきます。

チャンスを拾うとは、固くなった自分の思考を柔らかくし、新たな視点を拾うこと、とも言い換えられるはず。

初夏の季節がやってくるこの時期、楽しいサマーセールも始まっています。その機会に、片付けモードのスイッチを一緒に入れてみるのもおすすめです。

あなたらしい「収納」スタイルを取り入れて、細かい箇所でもいいので、まずはできるところから始めてみる。少しづつ続けていくことで、きっと秋には「面白い変化」がやってくるはずです。

次回も「インテリアスイッチ」をお楽しみに。

2016年7月10日公開
2020年3月29日更新

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高橋美穂子(Mihoko Takahashi) ASutDesign 主宰 / LAF SKETCH建築事務所 代表 設計事務所を経て、1995年に独立。現在は、建築デザインの他に企業とプロジェクトを組んで、新規事業のデ...

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