文化デジタルライブラリー
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成駒屋ッ!静岡DRESS部初の観劇会は歌舞伎!
静岡DRESS部初の観劇会は歌舞伎「魚屋宗五郎」。静岡DRESS部サポーターの林が「魚屋宗五郎」の内容や当日の皆さんの装いをご紹介します。
爽快!魚屋宗五郎
魚屋宗五郎ストーリー
舞台は、町人である宗五郎の妹が奉公先の屋敷で手打ちにあったと宗五郎とその家族が涙にくれる場面から始まります。やがて妹が無実の罪で殺されたと知り、やりきれなさに、酒を飲むと暴れる酒乱であるために禁酒をしていた宗五郎が、禁酒の誓いを破りお酒を煽ります。そしてついに、お酒の力を借りる形でお殿様の屋敷に乗り込んでしまいます。
「酔っていうんじゃありませんが」と、町人である自分の身分をはばかりながらも妹の無念をご家老に訴える場面は思わずホロリ、と泣かせます。さすが橋之助さん、すっかり見入ってしまいました。
時代は違えど、現代に通づるものも
身分制度のない現代では町人と武士ほどではないかもしれませんが、言いたいことを言えない場面って多いですね。特に仕事の関係ではお酒の席でもなかなか言いたいことを言えません。受け入れられない現実を自嘲気味に受け流すしかないような、悔しい思いは誰しも経験があるのでは。
ところがどっこい。「魚屋宗五郎」では、なんと最後にはお殿様に手をついて謝らせてしまいます。時代が時代ならありえないとは思いつつも、何とも爽快な気分にさせてくれました。
殿様の顔はなぜ白い?
歌舞伎初心者の私は、どうして殿様のお顔だけ白塗りなのだろうと不思議に思ったので調べてみました。白塗りは善人や高貴な地位を表すそうです。なるほど、それで白塗りだったのね!合点がいきました。また、登場人物の服装を注目してみると、武士は裃、矢絣の着物は奉公人、町人は着流しというように服装で役柄がわかるようになっているそう。覚えてしまえば分かりやすいですね。
今回「魚屋宗五郎」公演前に行われた解説の中で中村萬太郎さんが「文化デジタルライブラリー」というサイトを紹介してくださいました。歌舞伎のみならず、伝統芸能について学べるサイトになっていますので、ご興味があれば、ぜひご覧ください。
静岡DRESS部、キモノ女子急増中!
4月のキックオフパーティで、場違いにも着物姿で参加させていただき、「着物イベントをやりませんか」と派手に宣伝をしておりました私。今回は待ちに待った着物イベントでした。
しかし、今回の歌舞伎鑑賞教室ではDRESSコードに着物を指定してはいませんでしたし、暑い日でしたので、お洋服の方も多いだろうと予想していました。
ところが、参加者の皆さんの多くが単衣や夏着物を着こなしてお越しくださり、とき色、瑠璃色、若草色に紅藤色と、まさに百花繚乱。グランシップのエントランスホールは一気に華やかになりました。
「いつか着物を、と思っていたのでこれをきっかけに」と着付け教室に通われ始めた方や、活動していた着物サークルが休止中なので、と参加してくださった方も。静岡DRESS部にキモノ女子が急増中です!
大人の女性の着物姿は、成人式の初々しい振袖とはまた別の魅力があります。
艶っぽさの中に清潔な美しさがある皆さんの着姿に、同性の私でも思わず見惚れてしまいました。参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
次回のグランシップ観劇会は9/24(土)を予定しています。詳細が決まりましたら、静岡DRESS部メルマガやFacebookページでお知らせいたします。着物好きの方も、伝統芸能にふれて見たい方もぜひお気軽にご参加ください。
What‘s GRANSHIP?
今回の会場となりましたグランシップは、東静岡駅に隣接し、「文化創造と交流の拠点」として、静岡県が設置する県立複合文化施設です。著名人を招いての伝統芸能や、コンサートやワークショップなど多岐にわたるイベントを非常に利用しやすい価格で提供してくださっています。
ファミリー向けのイベントも多数用意されているので、お一人でも、ご家族でも、きっと素敵なサードプレイスになりますよ。チケットは完売必至なものも多いので、チケットの発売開始をメルマガでチェックすることをお勧めします。
静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」
〒422-8005 静岡県静岡市駿河区池田79-4
TEL 054-203-5710(代表)
https://www.granship.or.jp/
静岡DRESS部、部員募集中!
静岡DRESS部では観劇会のほかにも様々なイベントを企画中です。
季刊誌DRESSのほか、メルマガやFacebookで活動を発信しています。
静岡DRESS部サポーターとしてPRと雑用担当。着物のイベント企画中。法律や経済の分野でWEBライターをしています