今の私を一番綺麗に見せる、ファンデーションの選び方
ファンデーションを塗れば肌は綺麗に見える? 自分にとってのベスト・ファンデーションを見つけなければ、みずみずしい肌を演出することはできません。種類や質感、色選びについて解説します。
■ファンデーションとは?
多くの人にとって大切な、しかし難題であるのがファンデーションでしょう。アイメイクやリップのカラーが梅干しであるなら、ファンデーションはご飯だと思います。またアイシャドウのように紫や緑など、似合う色を気分に合わせて乗せることもできないので、もともとあるものを活かし、メイクの完成度を底上げできる要になります。
ファンデーションにはいろいろな種類があります。パウダー、プレスドパウダー、リキッド、クリームやスティック、これらは一般的ですが、エアーブラシやムース状のものなどもあります。ブランド物からリーズナブルなもの、色も無限にありますので難しいトピックです。日本では従来からパウダーファンデーションを使う方も多いようで、特に DRESS世代の大人の女性はパウダーファンデーションを使われている方も多いと思います。しかし、ニューヨークでパウダーファンデーションを使っているメイクさんはほとんどいないのです。最近はリキッドやクリームファンデーションが主流です。みずみずしい仕上がりになるという理由です。パウダーを使うとシワが目立ったり、重くなる印象があります。もちろんいろいろな種類がありますので一概には言えませんが、パウダーは水分が少ないので、もともと湿っているもののようなしっとり感は期待できませんよね。
■自分のベストを見極める知識を!
逆にリキッドでもいろいろな種類があり、サラサラした液状のリキッドファンデーションはさらっとしたカバー力、リキッドでもどろっとしたペンキのような質感だとカバー力が強くなります。またマットに乾いたり、パール感のあるリキッドファンデーションもあります。自分の求めるカバー力、どこにどの商品を使うのか? 顔全体に必要以上に塗らないこともみずみずしさを保つポイントです。
続いて、色選びです。ファンデーションの色を合わせるときは鎖骨のあたりに乗せて色を確認します。顔だけが日焼けしていることがあるので、塗った後に首から下の色と同じになる色を見つけましょう。顔と同じ色を乗せると、日焼けした色が顔全体に伸びて、顔だけ暗くなってしまう可能性があります。色を合わせる時は数色を鎖骨のあたりに乗せて、目を細めたときに自分の肌と同化して、どこに塗ったかわからなくなる色が良いでしょう。また強めの太陽光や白い光の下でじっくりと見て色を決める必要があります。ピンクが入っているファンデーションは明るく見えるかもしれませんが、黄色がかった日本人の肌に乗せると色がマッチせずに、灰色に濁って、くすんで見えるので気をつけないといけません。
と、ここまで話しましたが、そもそもファンデーションを使う必要があるのか?ということも考える必要があります。
最後に、質感選びです。質感を見る際ですが、少し多めに乗せてみるとファンデーションの質感はわかりやすいです。乾燥するのか、重く見えるのかがわかります。DRESS世代の大人の女性の肌はファンデーション、特にパウダーを乗せると重く、シワが目立ってしまうことがあります。ファンデーションを乗せたから肌の若々しさやハリがなくなるのであれば、それは綺麗になったことになるのでしょうか? 私はみずみずしい素肌感を大切にしたいと思います。ファンデーションを塗らなければいけないと思って塗っているのであれば要注意。カバー力のある、そして乾燥しないクリームやスティックファンデーションで目の下や鼻の周りの赤みだけをカバーしてみると顔全体の色が均一に見えたりもします。
ファンデーションのタイプ、硬さ、カバー力、塗ったときの質感、時間が経ったときにどうテカるか? そして色がどのライトで見ても鎖骨下の色と一致しているか? ということが大切です。できるだけ多くのファンデーションの種類を触ってみること、そして自分の肌で試して、多すぎたら落としてみることでベストの肌を極めることができるでしょう。
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Model: Nicoline Von Finck
Makeup: Kodo Nishimura