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独立するまで 独立してから #2 川崎あゆみ(51歳)

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“女の分かれ道”インタビューサイト「Woman Crossroad」を主宰する川崎あゆみさん。20代半ばで出産し、在宅翻訳者、ライターとしての道を歩んできた。人生をどうチューニングしながらここまできたのか、今振り返る。

独立するまで 独立してから #2 川崎あゆみ(51歳)

短大卒業後、通訳になりたかった。しかし、叶わぬ夢を追い過ぎて、就職さえし損ねる始末。その後、大手OA機器メーカーでOLをしたり、派遣で働きながら通訳養成所に通ったりするも、夢はまだまだ遠く。23歳で結婚、24歳で出産。

20代、自分がしたいことは決まっていた。通訳にはなれなくてもいいから、「英語を使った仕事がしたい」と。外資系専門の派遣スタッフとして働いたり、英会話学校に勤務したり。でも、どんな仕事をしても「続かない」ことが自分を苦しめた。

今でこそ、多様な働き方があるが、当時は働く=会社勤め。ほかの人が普通にできている「働く」ということが、なぜ私にはできないのか。自分に合う働き方がわからないのだということもわからずにずっと苦しんでいた。子どもは可愛かったが、悩み過ぎて十二指腸潰瘍で倒れて病院に運ばれたこともあったほど。

■「雇われない働き方が合っている」と気づいた30代

27歳のとき、「カリスマ在宅ワーカー」として有名だった笠松ゆみさんとの出会いが私の人生を変えた。まだニフティサーブのパソコン通信の時代、「翻訳できるなら、やってみない?」と声をかけてもらったのがきっかけで、私は「在宅翻訳者」となった。

それから定期的に翻訳依頼をいただくようになり、あるときは、あまりに忙しくベッドで眠ることができずに、うたた寝だけで1ヶ月過ごしたこともあった。でも「楽しかった」。私は「会社に雇われない働き方」が合っているとわかった。

それから3年後、夫の赴任でロンドンへ。現地日本人向けのフリーペーパーで見つけた「地球の歩き方」ライター募集記事を見て、ピンときて応募。運よく採用していただけたのが33歳のとき。

編集部は、現地で取材ができること(=英語がある程度できる)、文章が書けることを条件にしていたと、後になって聞いた。取材、写真撮影、記事執筆。全てが未経験だったが、子どもの頃から好きだった「英語」と「書くこと」、「人に話を聞くこと」がまさに三位一体になった仕事は、楽しくて楽しくて仕方なかった。通訳にはなれなかったけれど、ずっと英語を続けてきてよかった。翻訳の仕事をしていたから「日本語の文章が書ける」と判断してもらえた。初めて自分の人生が肯定されたと感じた。

3年半の滞英生活を終え、2000年36歳で帰国。また幸運なことに、すぐにライターの仕事を始められた。小学5年生の娘、5歳の息子の2人の子育てと仕事と家事のジャグリングは大変だったけれど、何より私に仕事をご依頼いただけることが幸せでならなかった。

結局私には、「フリーランス」という働き方が一番合っている。それに気づいたのが、30代。その後、旅行、グルメ、教育などいろいろな取材、記事執筆をやり続けるうちに、40歳が目の前に迫っていた。

■50代からやりたいことが見えてきた

40代からは専門分野が必要だと考え始めた。帰国したとき、書店で見たずらりと並ぶ女性誌。「女性の人生ってどうしてこんなに幅があるんだろう? どこで分かれるんだろう?」と思った記憶がずっと心にあった。20代に仕事のことで苦しんだ経験、子育てをしながら働いてきた経験から、「女性の生き方」というテーマがしっくりきた。

その後、女性に特化したキャリアカウンセラーの資格を取得。さらに40歳で産業心理について学べる大学の3年生に編入し、産業カウンセラーの資格も取った。その後、オールアバウトが募集していたキャリア系のガイドに応募したところ採用していただき、それから4年間、新聞や雑誌から毎月取材が入るくらいのポジショニングができていった。その間、女性読者が憧れる方々へのインタビュー連載を担当したことから、インタビューという仕事の面白さに目覚めたのだった。

その後、『STORY』(光文社)のインタビュー企画でのライター募集に応募するも、あえなく不採用。半年後、同社から創刊されることになった『美ST』ライターとして声がかかり、思いがけず美容雑誌のライターとなる。

その間、多くの40代の女性と出会い、仕事だけではなく、美容もまた女性の背中を押すものであることを実感した。キャリア系のライティングとは全く異なる仕事の仕方に戸惑いながらも、創刊から5年が経ち、自分が50歳になったときに、その先のことを考えた。
「インタビューがしたい」という思いは日に日に強くなっていき、どこかの媒体ではなくて、自分でサイトを立ち上げようと決意。5年間お世話になった美容雑誌の編集部を卒業させていただいた。

そして2016年2月。好きなことや得意なことを仕事にした女性たちにこれまでの「分かれ道」でどんな選択をし、決断してきたのかを伺って記事にすることで、読んでくださった方々の勇気に変えてもらいたいという思いで、日々取材に奔走している。

川崎あゆみ
三重県出身、51歳。“女の分かれ道”インタビューサイト Woman Crossroad主宰。インタビュアー、美容ライターとして活動中。http://womancrossroad.com/

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DRESS編集部

人生を自分らしく楽しむ大人の女性たちに、多様な生き方や選択肢を提案します。

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