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ポルチオとは? 女性を中イキへと導く「子宮頸部オルガスム」を徹底解説

ポルチオとは、腟の奥にある子宮の入り口あたりに存在する性感帯のこと。ほかの性感帯よりも、気持ちいいと言われるポルチオですが、実際にはどのような刺激を与えれば快感を感じることができるのでしょうか。

ポルチオとは? 女性を中イキへと導く「子宮頸部オルガスム」を徹底解説

女性に深い快感をもたらすとされ、中イキに関係あるとされているポルチオ。クリトリスやGスポットでのオルガスム(オーガズム)以上に深い快感を得られるといわれています。

ですが、ポルチオとはそもそもなんなのか? 本当に実在するのか?
どうすれば、ポルチオでオルガスムを感じることができるのか?

など、わからない部分が多いのもまた事実……。

ここでは、中イキのひとつ「子宮頸部オルガスム」を誘うポルチオについて解説します。

■監修者プロフィール

富永喜代(とみなが・きよ)先生

富永ペインクリニック院長。医学博士。日本麻酔科学会認定麻酔科指導医。1993年より聖隷浜松病院などで勤務し、延べ2万人を超える臨床麻酔実績を持つ。2008年には、愛媛県松山市に富永ペインクリニックを開業、18万人の痛みを治療する。セックスの痛みを診る性交痛外来は、5000人以上のオンライン診断を行う。YouTube『富永喜代の人には言えない痛み相談室』は開設1年で総再生回数2500万回を突破。著書は62万部のベストセラー作家である。『中居正広の金曜日のスマたちへ』『ホンマでっか!?TV』など、TV出演多数。

ホームページ:https://tominaga-clinic.or.jp/
性交痛外来ホームページ https://seikoutu-tominaga-clinic.net/
オンライン診療:https://clinics.medley.life/clinics/5c9203ecb15b8c2c205151e3

■ポルチオとは?

まずはポルチオの基本情報を確認。ポルチオの場所や特徴はこちらでマスターしておきましょう。

ポルチオとは子宮腟部のこと

ポルチオは子宮腟部(しきゅうちつぶ)と呼ばれる、腟内にある子宮の入り口のあたりを指します。腟の最も深い位置にあり、コリコリとした質感であるといわれています。

子宮腟部は小さなリングのような形状で、真ん中に子宮体部につながる穴が空いています。出産の直前にならなければ、子宮口は開きません。

女性のオルガスムは人それぞれ

セックスのときにポルチオを刺激すると、女性が深い快感を得ることができるとされていますが、実はこの説には医学的な根拠がありません。

腟は出産における赤ちゃんの通り道。神経はそれほど多くないとされています。腟内で感じる快感はすべてクリトリスによるものだという説も。

また、手術によって子宮を摘出した人の性的満足度が変わらなかったという研究もあります(※)。セックスの際に指を挿入されたところ、ポルチオでのオルガスムを得られたと語る子宮摘出経験者も存在します。

■ポルチオのオルガスムにこだわる必要はない?

ポルチオが性感帯ではないとお話したものの、ポルチオやその付近で深いオルガスムを感じる女性が存在することも事実。ここでは子宮頸部、腟の奥で感じるオルガスムをポルチオオルガスムと呼び、そのメカニズムや特徴を解説します。

ポルチオ(子宮頸部)オルガスムとは

オルガスムとは、子宮底筋群が一定のリズムで収縮する現象のことを指します。オルガスムのことを「イク」と表現することもあります。

ポルチオオルガスムは、クリトリスやGスポットよりも快感が深く、何度も繰り返し絶頂の波を感じるといわれています。しかし、ポルチオでオルガスムを得ない女性も10人にひとりおり、「ポルチオオルガスムなどない」という評価もあります。ポルチオでイケなくてもクリトリスではイケる女性は多いので、ポルチオオルガスムにこだわる必要はありません。

ポルチオ特有の快感

一方で、ポルチオやその近辺が刺激されると深い快感が得られるといわれています。ポルチオで快感を得られる経験者の体験談をご紹介します。

「クリトリスが表面的な快感だとすると、ポルチオ近辺で得られる快感は、脳まで痺れるような感覚」

「ポルチオを断続的に刺激されると、喘ぎ声の制御ができなくなり、絶叫してしまうこともある」

「お腹全体が気持ちよく、泣きたくなるような状態」

ポルチオオルガスムは脳神経の一種である迷走神経との関連が考えられており、骨盤神経、陰部神経など、複数の神経刺激からオルガスムを体感できると考えられています。その結果、全身の快感刺激に繋がるようですね。

■ポルチオ(子宮頸部)オルガスムを得るためのコツ

いてもたってもいられないような快感が得られるというポルチオオルガスム。しかし、セックスのたびにオルガスムを経験できる人は女性の10人にひとりしかいません。そして、ポルチオオルガスムを感じたことがある人もあまり多くありません。では、どうすればポルチオでオルガスムが得られるのでしょうか。

ここでは、ポルチオを開発するためのふたつの方法をお届けします。

1.リラックスすることが大切

ポルチオオルガスムのみならず、女性のオルガスムには精神面が大きく影響しています。気になることがあればいくら刺激してもオルガスムが得られないという人もいれば、相手によってイケる・イケないが左右される人も。

またセックスへの罪悪感もオルガスムを阻みます。

ポルチオオルガスムを得るためには、リラックスした状態で信頼できる相手とセックスをして、ポルチオを刺激してもらうことが大切です。指やペニスを挿入する前に、体全体をしっかりと愛撫してもらい、何度かオルガスムを感じておいてもよいですね。心身共に快感に浸れる状態を整えておきましょう。

セックスで深い快感を得るためには、快感に没頭できる環境も大切です。「誰かに声を聞かれるかも」と不安を感じることがないように、ホテルでプレイしてみるのもよいですね。セックス以外に気が散ることがないように、温度や寝具にも気を遣ってセックスシチュエーションを整えておきましょう。

2.ポルチオ(子宮頸部)オルガスムを得るにはアダルトグッズを使うのが近道!?

ポルチオで快感を得られるようになるためのトレーニングは、パートナーと行っても良いですし、ひとりでトライしても大丈夫。た

だし自分の指でポルチオを刺激するのは困難です。人差し指を根本まで挿入すれば、届かないことはありませんが体勢的に無理があります。

そこでおすすめするのがアダルトグッズ。挿入型のバイブレーターで、ポルチオに優しい振動を与え続けると、徐々に気持ちよくなる場合があります。振動機能付きのバイブレーターであれば、ポルチオを刺激する前に、クリトリスやGスポットでオルガスムを得て体を温めることもできますよね。

ポルチオを開発するアダルトグッズ8選

■ポルチオをアダルトグッズで慣らす方法

クリトリスオルガスムは女性がセルフでイキやすく、自分のペースでオルガスムを得られます。また、オルガスムに差はありませんから、ポルチオオルガスムにこだわる必要はありません。

しかし、どうしてもポルチオオルガスム、挿入によるオルガスムを体感したいとおっしゃる方は、ポルチオをアダルトグッズで慣らすためのマッサージ方法をレクチャーしましょう。

「ポルチオオルガスムは1日にしてならず」。コツコツとトレーニングを続けてポルチオ近辺の性感帯を開花させてくださいね。

アダルトグッズでポルチオをトレーニングする場合、用意すべきアダルトグッズは、腟の奥まで届くバイブレーター。柔らかいシリコン素材で、振動機能付きがおすすめ。とくに先端が振動するけれど、あまり振り幅が大きくないタイプがポルチオ近辺への刺激に向いています。

バイブレーターを用意したら、まずはクリトリスを刺激して十分に腟内を濡らしておきましょう。腟の奥までしっかりと潤わせてからバイブレーターをゆっくりと奥まで挿入して、ゆっくりと動かします。基本はバイブレーターの振動でじっくりと刺激すること。バイブを激しく動かすと、痛みを感じてしまうこともあります。振動を与えながら自分が気持ちよい場所を探ってください。

クリトリスを刺激するタイプのバイブレーターのほうが気持ちいい人は、クリトリス刺激バイブレーターでオルガスムを得ましょう。せっかく買ったもののポルチオ刺激バイブレーターが合わないな、と思ったら。大人の女性ですから、自分の好みにわがままでいいんです。合わないバイブレーターは潔く捨ててしまいましょう。

ポルチオを開発するアダルトグッズ8選

■専門家コメント「セックスに欲張りになることは素晴らしい」

ポルチオセックスは、えも言われぬ快感があり、クリトリスオルガスムとは比較にならない、というのは幻想です。キスでも抱擁でも、優しい言葉がけでも、いえいえ妄想だけでも脳でイケるのが女性です。

しかも、ポルチオ刺激で中イキできるかできないかは、生まれつきの子宮や腟への神経分布も大きく影響しています。ですから、挿入によるポルチオセックスにこだわる理由はありません。

大切なことは、ポルチオオルガスムを得られないからと言ってコンプレックスや焦りを感じる必要はまったくないということ。そして、挿入してセックスするパートナーに、イケないことを申し訳ないとか、思わなくていいんです。ましてやイッたふりをしてまで自分をごまかす必要などナシ。イッたふりでコミュニケーションをとらなければならないことのほうが深刻な問題です。

もっと気持ちよくなりたいと快楽を追求することは、ごく自然なことです。セックスに欲張りになることは自由です。まだポルチオオルガスムを体感してないからこそ、それを追求する姿勢も、また素晴らしいのです。(富永喜代先生)

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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