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5日間かけて行うポリネシアンセックス。 セックスの常識を覆す究極の快感をあなたに

ポリネシアンセックスとは、短期的な激しいセックスとは異なり、じっくりと時間をかけコミュニケーションを重視しながら行うセックスのこと。究極の気持ちよさを体験できると噂のセックスですが、実際に経験したことのある方は少ないのではないでしょうか。今回はポリネシアンセックスのやり方から体験談までをまとめて紹介!

5日間かけて行うポリネシアンセックス。 セックスの常識を覆す究極の快感をあなたに

■ポリネシアンセックスとは?

ポリネシアンセックスとは、南海諸島ポリネシア人の伝統的なセックスのスタイルのこと。手早く性器を刺激してオーガズムに達して終わるようなセックスとは異なり、肉体的接触によるコミュニケーションを重視したセックスです。より深いつながりを得るために、5日間ほどの時間をかけ、じっくり交わるのが望ましいとされています。

■ポリネシアンセックスのやり方

1日目~4日目:キス・愛撫

ポリネシアンセックスでは、性器の挿入は5日に一度まで。

1~4日目は、ただ好きな人と見つめ合い、抱き合います。最初からすぐに愛撫するのではなく、ゆっくりと目と目を合わすようにして穏やかな時間を過ごすのがいいでしょう。

そのまま自然な流れでキスをしてもいいし、相手の愛おしいと感じるところを自由に触ってもいいですが、性感帯だけをせっかちに触ることは避けます。また、性器を触ることも控えます。

あまりに興奮してきたら深呼吸。ふたりが同じベッドで眠るパートナーであれば、なるべく抱きあったり、肌に触れ合ったまま、眠りましょう。

5日目:すぐには挿入せず、じっくりと前戯の時間を

やっと迎えた5日目、はやる気持ちもあるでしょうが、まずはこれまでの4日間と同じように見つめ合い、抱き合い、息を大きく吐き、なるべくリラックスするのがいいでしょう。

すぐに乳首や性器を触ると確かに気持ちいいですが、快楽ばかりに意識が集中してしまいがち。まずは顔や髪を優しく撫でたり、脚を絡めてみたりしましょう。

少なくとも一時間は挿入せずに、愛撫を続けます。一時間というと長いようですが、その人の体のすべて、たとえば髪のつむじ、ほくろの数、背中の曲線などをあますことなく知っていくつもりで触れば、意外とすぐに時間は過ぎてしまうかも。言葉だけでなく、触れ合うことで、好意が伝わるように意識してみます。

5日目:挿入したら30分は動かないで

いよいよ挿入。なるべくゆっくり、少しずつ性器をうずめていきます。動いているか動いていないかくらいのスピードで挿入すると、最後まで到達したときに、脳がとけるような気持ちよさを体感できるでしょう。

奥まで挿入したら、最低30分は動かさないで、じっくり抱き合います。会話をしたり、愛撫をしたりを続けましょう。性器同士がなじみ、ふたりで溶け合っていくような感覚が得られるはずです。

急に激しく動かすと、痛みを感じる場合もありますので、注意してください。

前後運動もゆっくり、じっくりが基本。オーガズムに達しても、可能であれば、すぐに引き抜かないのが理想的です。ただしコンドームで避妊をしている場合は、射精が終わったら、ゆっくり抜きます。

■ポリネシアンセックスをするときにおすすめの体位

ポリネシアンセックスは挿入が長時間にわたりますから、なるべく体に負担がかからない、リラックスできる体位が理想とされています。また、体位はころころ変えず、少なくとも30分は同じ姿勢でじっくり挿入してみましょう。

人それぞれに性器の角度や相性がありますから、体位にも正解はありません。少しずつ試してみましょう。今回のセックスですべてを完璧にやろうと焦らなくて大丈夫です。

側位

側位は、ベッドで寝転がった姿勢のまま挿入ができるので、ポリネシアンセックスに向いています。対面しながら挿入する側位であれば、リラックスして会話もしやすいでしょう。女性が横を向き続けるのがつらい場合は、女性だけ仰向けになり、男性が女性の方を向いて挿入する側位が安定するかもしれません。

大きなピストンがしづらい体位ではありますが、逆に考えれば、快楽を求めてつい摩擦し過ぎてしまう心配が少ないことがメリットといえます。

対面座位

座った男性の上に女性が乗って挿入する対面座位は、身長差があるカップルでも目線があわせやすく、キスもしやすいというメリットがあります。また、腕や手を自由に使える体位ですから、顔や首、背中などをゆっくり愛撫することができます。

男性が激しく動いて射精することがしづらい分、ゆるやかにポリネシアンセックスを楽しむことができます。もしも男性側が萎えてきた場合には、女性がゆっくり上下や前後に動いてあげてもいいでしょう。女性側もたまに角度を変えて自分の快感のスポットを探してみましょう。

正常位

正常位は、お互い慣れている場合が多く、挿入しやすいので、快感を得られやすいというメリットがあります。ただし、その分つい性器を動かしてしまいがちですから、ポリネシアンセックス中に、正常位を行う場合には最後まで取っておくといいでしょう。

男性が長時間腕を立てている状態は疲れますから、力を抜いて女性におおいかぶさる密着正常位がポリネシアンセックスに向いています。肌と肌が密着し、相手への愛情がより強く感じられます。ふだん恥ずかしくて言えないことも、いま、耳元でなら、言えるかも。

■ポリネシアンセックスで得られるメリット

ふたりのコミュニケーションが深まる

乳首と性器だけを刺激すれば、あるていどの快感は得られますし、それだけでいいなら、セックスは30分や1時間で終わるかもしれません。そんなファストセックスが悪いわけではありませんが、目下の合理性ではなく、長時間の肌と肌との触れ合いを重視し、愛着を育てていこうというのが、ポリネシア地方の伝統的な考え方です。

目の前の人がどんな輪郭をしていて、どんな表情を浮かべていて、どんな感覚を持っているのか、長い時間をかけてあらためて知ること。そしてリラックスすることで、ありのままの自分を相手にあけわたすこと。ポリネシアンセックスは、肉体を通してコミュニケーションを深め、ふたりの関係をより強く豊かなものにしていくメリットがあります。

お互いに深い快感と幸福感が得られる

男性が素早く腰をふって射精して終わり、というセックスでは、女性が深い快感を得ることはなかなか難しいものです。ポリネシアンセックスでは、長い時間をかけて密着することで、ふたりの体が溶け合っていくような感覚が得られます。相手が気持ちよければ自分も気持ちがいい。相手が幸福なら自分も幸福を感じる。快感や幸福感が連動し、相乗していくのです。

気持ちは激しく高ぶるというよりも、穏やかに静まっていくことが多いようです。長く積み上げてきた分、事後の幸福感も長く持続するでしょう。

セックスがふたりにとって特別なものとなる

ポリネシアンセックスには時間がかかります。すぐに挿入できないことで、最初はもどかしさを感じるかもしれません。しかし、その分、ふたりにとってセックスが特別なものになるのではないでしょうか。刺激的なセックスは楽しいですが、マンネリ化しがち。時間をかけて、神経を研ぎ澄ませることで、女性も満足しやすいですし、セックスがただの習慣や義務から「またしたいもの」に変わるかもしれません。

誰もが無理せず楽しめる

ポリネシアンセックスはオーガズムをゴールとしないので、イきづらい人も、勃起に不安がある人も、体力が衰えてきた人も、時間に余裕があれば、誰もが楽しむことができます。無理な体位に挑戦しなくても大丈夫。必ずしも挿入はメインではありませんから、ふたりのできる範囲で、スキンシップを楽しみましょう。たとえば体力の不安面からパートナーとセックスレス気味という人にも向いています。

■ポリネシアンセックスをするときの注意点

時間がたっぷり取れて、予定の入らない日を選ぶ

ポリネシアンセックスをするときに大事なのは、挿入する日の時間の確保です。ふたりが前後の予定を気にすることなく、心置きなくセックスを楽しめる日を選ぶのが望ましいです。その日に向けて気持ちを高めていたのにキャンセルになってしまうと無念さもひとしおですから、なるべく突発的な予定の入らない日を選びましょう。

挿入の日が決まったら、そこから逆算して4日間のスキンシップ期間を設ければいいでしょう。

事前の食事は控えめに

ポリネシアンセックスの前に食事をとりすぎてしまうと、満腹で性欲が薄れてしまったり、眠たくなってしまったり、体が重くて億劫になってしまったりするおそれがあります。なるべく軽食にとどめておきましょう。

胃腸の調子が悪いとセックスの動作に消極的になってしまいがちですから、胃腸の弱い人は前日の食事にも注意した方がいいかもしれません。消化に良いもの、お腹を冷やさないものが適当です。

スマホや電子機器は音がならない設定に

時間をかけてセックスするので、途中でスマホやタブレットに連絡がくることもあるでしょう。せっかくの快感のリズムが途切れないように、着信音や振動はオフにするのがマナー。自分が興奮しているときに相手がスマホをチェックしはじめたら、たいていの人は寂しいものです。

他の人のことは考えず、今ここにいる好きな人と、じっくり見つめあいましょう。世界にふたりだけしかいないような気分になり、幸福感が増大します。

避妊策を話し合っておく

ポリネシアンセックスでは、「挿入後すぐには動かない」「体位をすぐには変えない」ということが望ましいとされていますが、コンドーム装着によって避妊している場合、早い段階で射精してしまうとコンドームをつけかえる必要が出てきます。また、途中で中折れしてしまった場合にも、いったん挿入を取りやめたり、コンドームを再装着したりする手間が発生します。

こういったケースは仕方のないこと。過度に気にして動きを調整する必要はありません。男性が慌てたり、自分の状況を隠したりするほうが、女性を不安にさせてしまいますので、正直に話し、またふたりのペースで再開していきましょう。

しかし、避妊に不安がある場合や、快感が途切れてしまうのが嫌な場合には、ピルなどの他の避妊方法を検討してもいいでしょう。いずれにしても事前に話しあっておくことで、当日の不安やすれ違いが解消できます。

■スローセックスとは何が違うの?

じっくり時間をかけ、ていねいに愛撫をする。必ずしもオーガズムをゴールとせず、精神的な結びつきを重視する。そういう点では、ポリネシアンセックスとスローセックスは共通しています。

ポリネシアンセックスは、ポリネシア人の伝統的なセックスを由来とし、性器への接触や挿入を控えながらスキンシップだけをする日をもうけて、5日間かけるという方法で紹介されているものです。スローセックスには日数の基準はありません。

スローセックスの気持ちいいやり方。魅力や体験談も紹介

■ポリネシアンセックスの体験談

体験談1.「心がつながる感覚に涙が止まらなかった」

私の心が不安定な時期に、彼氏がポリネシアンセックスをしてくれました。いつもはわりと激しいセックスをする彼ですが、ちゃんと私の精神状態をわかった上で優しくしてくれているんだろうな、というのが手に取るようにわかり、「心もつながるってこういうことなんだろうな……」ととても幸せな気分になりました。

彼が私の様子を見ながらずっと抱きしめてくれたり優しくさわってくれたり。一時間は挿入せず、どちらかというと、「ゆっくりした愛撫で興奮を高める」というよりは、「『好きだよ』とお互いに伝えあって幸福度を高めていく」という感じだったと思います。その過程の中で愛撫がまじる、というような……。うれしさのあまり、ずっと泣きながら、彼にしがみついていた記憶があります。

体位は正常位でした。やっぱり正常位は相手の顔を見ながらセックスできるし、男性がメインで動くから、女性としては求められてる感があって高まるような気がします。

(20代女性)

体験談2.「食事する姿が驚くほどエッチに見えた」

遠距離恋愛中の彼氏と、ポリネシアンセックスをしてみました。遠距離なので挿入前に4日間の抱き合う期間をとることができないので、お互いしばらくオナニーを禁止して、毎日電話をつなぎ、「早くしたいね」「触りたい」などと話して気分を高めるといった、自分たちでアレンジしたポリネシアンセックスになりました。

久しぶりに会った日、私はすぐにでもホテルに行きたかったけど、彼氏には「まずはご飯を食べよう」と言われて。お店へと移動するエスカレーターとかで他の人に見られないように腰に手をまわしてきたり、背筋をなぞられたりして、体が熱くなるのを感じました。彼がゆっくり食事する姿が、驚くほどエッチに見えたのを覚えています。

いよいよホテルへ。久しぶりに会うといつもは緊張するのに、その日は自分から何度もキスをしてしまいました。ポリネシアンセックスは一時間くらいは挿入しない約束なので愛撫してもらいましたが、お互い早く挿入したくてじれったい気持ちでした。全然かわいい声が出せなくて、白目をむいちゃっていたのを、彼にじーっと熱っぽく見つめられていました。

ぎゅっと抱きあいながら挿入したときは、いつも以上に、ぴったりはまった感じがしました。気持ちよくて気持ちよくて、体がぶるって震えて、涙が出ました。そこからはもうよく覚えていませんが、お互いの全部をあげるような、すごい体験でした。一日中ぶっとおしでセックスをしていました。

(20代女性)

体験談3.「セックスをオプションとしたコミュニケーション」

普段セックスする人は複数いますが、決まった恋人とだけは、ポリネシアンセックスをすることがあります。就寝前に数十分でさっと終わらせるセックスをすることも多くて、毎回丁寧なセックスをしているわけではないですが、その分、ポリネシアンセックスは特別に感じます。

いつでもできるセックスというわけではなく、コンディショニングが重要。疲れていないとか、眠くないとか、とにかく元気なときでないとダメで、加えて時間がたっぷりあって……という贅沢なものです。それをふたりで楽しむ感じ。

ポリネシアンセックスは、「コミュニケーション要素が強いセックス」というより、「セックスをオプションとしたコミュニケーション」だと思っています。気持ちいい! というよりは、セックスすることで彼女と仲良くなります。事後に焼肉を食べに行くまでがセットです。

(40代男性)

体験談4.「ふたりだけの思い出になった5日間」



【1日目】
キスとハグ、お互いの身体の敏感な部分は避ける形で触れ合いました。「これ、もうすでに我慢できそうにない……」という会話をしながらも、お互いになんとか耐えつつ終了。この時点で「3日目とかが一番つらいのでは?」と激しく触れ合えないことに不安を覚えました。コミュニケーションがメインと聞いていたので、最初からピロートークする感じで始めてみたけれど、ふたりして終始「これでいいのかなぁ……」と呟いていました。

【2日目】
1日目に引き続き、キスとハグだけ。身体中を触るものの、お互いに敏感なところを避けようとしたが、少し我慢できずにちょっとだけ乳首を舐めました。コミュニケーションが大事だということを思い出して、今日あったこと、これからやってみたいことを話したあとに「愛してる」と伝えて就寝。いつもより興奮度合いは高かったです。セックス(挿入や触れ合い)をしてはいけない……というルールがうまく作用しているように思いました。

【3日目】
ふたりともいつもより身体が敏感になっている気がします。加えて、コミュニケーションをとろうとする姿勢が強まっていました。1日目に想像していたようなつらさは感じませんでした。

【4日目】
パートナー曰く、「肌に触れたときの感度がいつもよりも高まっている」とのこと。挿入できない分、肌の感触やキスするときの匂いとかに興奮するようになりました。セックスに向けられる五感が鋭敏になっている感覚。

明日で5日目ということもあり、どうせならちゃんと最後にコミュケーションをとろうということに。小さい頃の話とか、これからどんなことしてみたいかとか、これまでセックス中にしてきた会話とは違ったやり取りができました。

【5日目】
なだれ込むようにセックスをしてしまいました。あまり前戯に時間を割くことができず……。挿入時の密着度が高くなっていたような気がします。お互いにイッたあとの気持ちよさがかなり長続きしていた記憶があります。

5日間かけてセックスをするというイベントのような設計にすることで、コミュニケーションが頻繁になり、ふたりの関係がより親密になりました。今でもたまにあのときの5日間について話すことがあります。

(30代男性)

■あなたたちだけの唯一無二の幸福なセックスを

「5日間かける」「一時間は愛撫する」「挿入しても30分は動かない」など、ポリネシアンセックスには「決まり」が多いようですが、それは深い幸福感や快感を得るための「コツ」のようなもので、絶対に守らなくてはならないものではありません。

むしろ、巷で繰り広げられるインスタントなセックスのほうが、「決まり」が多いように私には思えます。「男は女を気持ちよくしなくてはならない」「ちょうどいいタイミングでイかなくてはならない」などなど。ポリネシアンセックスは、そうした呪縛のような「決まり」から解き放たれ、「コツ」を活用して、思うままに目の前の人の肌に触れ合い、感じあうセックスです。

まずはふたりで試してみましょう。もし結果としてうまくできなくても、手順どおりにいかなくても、時間が測れなくても、ふたりが満足しあえれば、それは唯一無二の幸福なセックス体験になるはずです。

参考文献
・五木寛之『愛に関する十二章』
・ジェイムズ・N・パウエル『エロスと精気-性愛術指南』

※こちらは2021年9月27日に公開した記事内のリンク切れなどを修正したうえで再掲載したものです。

雨あがりの少女

セックスは舞台。いつも世界の背景に溶けてる地味な私でも、ベッドの上では主役になれる。日々ツイッターでセックス&オナニーポエムを書いてます。

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